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第4095号    9月 13日発行




目的に「処理水利用」/下水道法改正へ/国交省
 国土交通省下水道部は、高度処理を推進するための排出負荷調整手法の導入や、再利用される下水処理水の法的な位置付けなどを柱とした、下水道法改正の内容を固めた。下水道の目的として水環境の保全、都市環境の改善、都市の浸水被害の防止といった内容を大きく打ち出すことで、近年、新たに下水道に求められている役割を果たしていく方針だ。法改正案は、次期通常国会に提出される予定になっている。
7都市が第三者委託を検討/日水協技管協
 日本水道協会は7日、東京千代田区の日本水道会館で水道技術管理者協議会を開いた。事前に提案された設定議題について寄せられた回答が報告・審議され、新水質基準に対応する水質検査体制や第三者委託に関する全国の事業体の取り組み状況が明らかになった。
 また第三者委託については184都市から回答があり、浄水場の法定第三者委託に関して、東広島市、旭川市、東京都、飯田市、和歌山市、高松市、高知市の7都市が検討・模索中と答えている。
8割が補助金廃止反対/市町村長アンケート
 日本下水道協会は7日、東京都千代田区の麹町会館で理事会を開き、平成17年度下水道予算概算要求について国交省などから説明を聞くと共に、関係省庁に対し要望活動を行った。
 理事会では席上、地方6団体が政府に提出した補助金廃止案を受けて、下水協が流域関連929市町村長(回答724市町村長)に対して行ったアンケート結果が発表された。補助金廃止案には流域下水道分として1,050億円が入っているが、アンケートによると、流域下水道の補助金廃止案に約8割の市町村長が反対していることが分かった。
山口県で1万2,000戸断水/台風16・18号
 全国各地で猛威をふるった台風16号並びに18号の影響により、上下水道施設で被害が出ている。台風16号では香川県内で浄化センターが冠水し、一部機能が停止したほか、台風18号では山口県内で最大1万2千戸が断水した。
見える下水道をPR/下水道の日
 平成16年度「下水道の日・いきいき下水道フェスティバル」が8日、東京都千代田区の日比谷公会堂で多数の市民代表など約1,200名が参加して開催された。
表彰式では、佐藤茂樹・国土交通大臣政務官が「国民の理解と協力がなければ下水道事業は進まないので理解を」と呼びかけた。
 続いて、目に見える下水道を目指し、積極的な取り組みを続けている団体に贈られる「いきいき下水道賞」の表彰式が行われた。佐藤政務官から受賞した10事例・12団体に対して表彰状が手渡されると、会場から盛んな拍手が送られた。第2部では「海援隊」のコンサートが行われた。
借換債分は前年度比273%/公営企業金融公庫
 公営企業金融公庫はこのほど、平成17年度予算の概算要求額を発表した。
 上下水道などのインフラ整備に該当する分野の事業は特別利率で、公営企業が実施する特に緊急性・必要性の高い政策課題については臨時特別利率での貸付になるが、これらの利率がいずれも0.1%引き下げられ、臨時特別利率制度の貸付枠として前年度比137%の5,890億円を計上した。内訳は、地域社会基盤整備対策分2,190億円、環境・安全対策分3,520億円などとなっている。施設の耐用年数の実情に合わせた償還期限・据置期間も、現在の28年から、ケースによっては40年まで延長される方針だ。また、公営企業借換債については、前年度比273%の3,000億円を要求した。
航空機で小河内ダム水質調査/東京都水道局
 東京都水道局は、小河内貯水池(奥多摩湖)のアオコ対策の一環として、今年度、初めて航空機によるリモートセンシング調査を行っている。この調査は、小河内貯水池の水質調査を目的として、同局から委託された朝日航洋(株)が担当している。小河内貯水池では、このほかにも多様な調査を実施しており、同局は、各種調査の結果を総合的に評価して、今後のアオコ対策を取りまとめる考えだ。
ポリエチレンスリーブを規格化/日水協工務常設委開く
 日本水道協会は8日、同協会会議室で第149回工務常設調査委員会を開き、ポリエチレンスリーブの規格化に着手することを決めたほか、JWWA G117・118(水道用塗覆装鋼管・水道用塗覆装鋼管の異形管)の改正、水道施設に関する規格専門委員会における規格原案の作成、水道用塗料等に関する規格専門委員会における規格原案の作成などを審議、了承された。
東西合同で陳情活動/淀水協・相水協
 大阪府、兵庫県の10水道事業体で構成する淀川水質協議会と、神奈川県内の5事業体から成る相模川・酒匂川水質協議会はさきごろ、合同で関係5省に対し陳情活動を行った。水質基準強化に伴いさらなる安全性向上を図るため、22回目となった今回の要望内容は、農薬や有害化学物質に関する情報提供やPRTR制度の充実など16項目に及んだ。
塩ビ管10%以上値上げ/シーアイ化成
 シーアイ化成はこのほど、塩ビ管の主原料である塩ビ樹脂の再度の値上げを受け、塩化ビニル管の価格を10%以上、継手の価格を8%以上、関連製品の価格を8%以上、10月1日受注分より値上げすることを明らかにした。
塩ビ管を10%値上げ/積水化学工業
 積水化学工業はこのほど、10月1日出荷分から塩ビ管を10%、継手、マス、他関連製品を8%それぞれ値上げすることを明らかにした。
活発に防災訓練実施
大阪市
 平成16年度大阪市総合防災訓練が1日、同市中央区の大阪城公園「太陽の広場」で実施された。水道局からは職員約40名が参加するなか、応急給水と配水管復旧の各訓練に臨み、本番さながらの緊張感で取り組んだ。

日本水道協会広島県支部
 日本水道協会広島県支部は8月26日から2日間、合同防災訓練を広島市の中央公園、同市水道局(基町庁舎・高陽浄水場・水道技術研修センター)で実施。訓練には県内13市の水道事業体職員約70名が参加し、県支部で定めている「水道災害相互応援対策要綱」に基づき、情報伝達・作業報告書作成・応急給水・資機材確認・漏水調査・応急復旧などの各訓練を行った。