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第4101号   10月  7日発行




2007年7月に規格発行へ/ISO/TC224
 現在作成が進められている上下水道事業の国際的な統一規格、ISO/TC224の第4回専門委員会総会が9月27日から29日の3日間、モロッコのラバト市で開かれた。この中で、規格発行までの具体的なスケジュールが決定され、ようやく発行の見通しがたったといえる。また上水道と下水道は事業の実態を考慮し、別々の文書として作成されることになった。来年1月末にワーキング・グループ(WG)会議を開催し、委員会原案の作成に着手する。最終的には2007年4月に規格発行となる予定だ。

2.2%値下げ、基本水量5立方メートル/東京都水道料金改定(案)
 東京都議会の公営企業委員会は5日、料金体系の見直しを骨子とする水道料金改定案(2.2%値下げ、基本水量5立方メートルに引き下げ)を、付帯決議を付け原案通り可決した。これにより、本会議での可決成立を経て、平成17年1月から実施される。
 今回の料金改定は平成16~18年度を計画期間とする新経営計画『東京水道経営プラン2004』に基づいて行われるもので、逓増度の緩和を目的としている。しかし、公共料金の値上げを行うには極めて厳しい環境にあることから、口座割引制度を導入し平均2.2%の料金引き下げを行うことで対応する。
 また、使用形態の変化に対応し、基本水量はこれまでの10立方メートルから5立方メートルに引き下げられる。
下水道緊急全国大会を開催/下水協・流域下水道連合会
 日本下水道協会と全国流域下水道促進協議会連合会は10月20日(水)13時30分から、赤坂プリンスホテルにて「下水道整備促進緊急全国大会」を開催することを決めた。
 流域下水道は都道府県が処理場を建設し、市町村が枝線を整備する共同事業であり、これらの施設が一体となって初めて機能する。そのため、補助金を廃止することは事業を根本から覆すことになり、全国の流域関連929市町村のうち、900市町村の事業の進捗度に影響が出ると見られている。
最新技術が一堂に/洗浄展・地下水展同時開催
 『2004洗浄総合展(主催=日本洗浄技能開発協会・日本産業洗浄協議会他)』と『2004土壌・地下水環境展(主催=土壌環境センター他)』が9月29日から10月1日までの3日間、東京江東区の東京ビッグサイトで開かれた。
消化ガス発電設備PFI/横浜市下水道局
 横浜市下水道局は、北部汚泥処理センター消化ガス発電設備の更新と維持管理運営をPFI事業として実施する。地球環境に配慮した循環型社会への貢献と民間資金、技術、経営ノウハウを活用した効率的な事業推進が目的で、PFI事業として実施することで市の財政負担を約5.7%削減できるとしている。
小水力発電事業に着手/東京都下水道局
 東京都下水道局は、森ヶ崎水再生センター(大田区)内に小水力発電設備を設置し運用する「小水力発電事業」を実施する。同局が策定した「アースプラン2004」の施策のひとつとして、水再生センターの豊富な処理水を再生可能エネルギーとして利用することで、地球温暖化防止に貢献する。現在、同設備の設計、施工、運転、維持管理を委託する民間事業者の選定を進めており、21日に優先交渉権者への選定通知を行う。
事業の地域特性など議論/岐阜東部水道経営改革委
 岐阜東部水道事業経営改革検討委員会(座長=坂本弘道・日本水道工業団体連合会専務理事)の第3回会議が9月16日、岐阜市の岐阜県民文化ホールで開催された。今回のテーマは『県営水道事業の地域性』で、岐阜県東部地方の地域的条件や課題に応じた最適な経営形態を自己選択するため、同事業の地域性や課題について話し合った。
メータ調達に電子入札/東京都水道局
 東京都水道局は、水道メータ調達について全面的に電子入札を導入し、9月30日に第1弾となる28案件の開札を実施した。今回の入札は、同局の工事・物品の両案件、また、都全体の物品案件としても初の電子入札となる。今回発注した「水道メータ13㎜、20㎜(A)の買入れ(その1)」など28案件では、合計で11万8,136個を買い入れる。
構想策定作業進む/名古屋市上下水道局
 名古屋市上下水道局が進めている「名古屋市上下水道構想」の策定作業が最終段階を迎えている。同構想は、水道事業・下水道事業を一体的に捉え、流域全体で適正な水循環や品質管理、浸水の防除などに取り組む「水の総合的管理」を推進するもの。構想の策定により、今後は水道・下水道事業を統合したメリットをより強く施策に反映させていくことになる。
3管種から選択可能に/横浜市水道局
 横浜市水道局は、水道引込管の管種にステンレス鋼管とポリエチレン管を追加指定する。これにより利用者は、従来から指定している硬質塩化ビニルライニング鋼管を含め、3種類の管から選択することができるようになる。追加管種を使用した工事は、12月1日から受付を開始する。
深層ばっ気設備工事を受注/横河電機
 横河電機はこのほど、国土交通省から「釜房ダム深層ばっ気設備新設工事」を受注したことを明らかにした。受注額は7千万円、工期は来年2月末。
 この設備は「高濃度酸素溶解水深層ばっ気設備」と呼ばれ、湖などの閉鎖性水域で水質悪化をもたらす底層部の貧酸素層に高濃度に酸素を溶解した水を送り込み、水質を保全する設備。今回は国土交通省釜房ダム(宮城県)に設置されるが、ダムの水質保全のためにこうした設備が設置されるのは国内で初めてである。
IWA世界会議で注目/大成機工“動く展示”でPR
 IWA(国際水協会)の第4回世界会議・展示会が9月20日から24日にかけて、モロッコ・マラケシュで開かれた。
 展示会には世界の関連企業など100社以上が出展。日本からは大成機工が伸縮可とう管『タイフレックス』と管路遮断機『ヤノストッパー』を出展した。
(社)全国鑿井協会が創立30周年
 (社)全国鑿井協会が創立30周年を迎え、7日に「創立30周年記念式典」を行う。同協会は創立以来、地下水の保全・開発、さく井技術の向上を図り、国土の保全と国民生活の向上に大きく貢献してきた。近年では災害対策用井戸、地殻活動高感度観測井の促進、地下水人工涵養、地下ダム、雨水浸透施設の推進など幅広い分野で事業を展開している。