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第4106号   10月 28日発行




水道ビジョン実現へ100年の英知を結集/日水協熊本総会が開幕
 日本水道協会の第73回総会が27日、秋晴れの熊本市に全国の水道関係者3千名を集め、3日間の幕を開けた。水道事業は今年、度重なる台風により大きな被害を蒙った。追い討ちをかけた新潟県中越地震では、管路の破断等により12万7千戸が断水。被災地では懸命な復旧作業が続いている。総会でも関係者へのエールが続いた。熊本総会は、地震・災害対策の強化を目標に掲げた水道ビジョンの実現へ向け、協会創設以来100年で培った水道界の英知を結集するための節目の総会といえる。
上下水道に甚大な被害/新潟県中越地震
 23日夜に発生した新潟県中越地震は、小千谷市を中心に同県各地に深刻な被害をもたらした。(中越地震関係記事6面)
 水道施設も広い範囲で断水被害が確認されており、26日13時現在、新潟県内の総断水戸数は12万7千戸に達した。うち8万2千戸は復旧済みだが、土砂崩れが多発して道路が寸断され被害状況が確認できない地域もある。27日朝にも、中越地方で震度6弱の地震が発生した。長岡市や入広瀬村、守門村などで水道管が破裂したという情報がある。
 厚生労働省水道課では発生直後から対応を開始し、24日、各都道府県に支援を要請。同時に職員2名を現地に派遣し情報収集を行っている。
発生後直ちに対策本部/日水協
 日水協では地震発生直後の24日18時、幹部職員が連絡を取り合い、出勤を決定すると共に、19時15分には対策本部を設置し、被災地及び応援を申し出た各都市と連絡を開始した。
 21時10分には仙台市から応急給水班1班が準備完了した旨の連絡が入った。翌25日には連絡調整が本格化し、「情報・調整の中核」としての役割を果たした。都と共に調査班を派遣した。
水道界あげ復旧支援/日水協理事会
 熊本市で開かれた日本水道協会の常任理事会の席上、新潟市の長谷川守・水道事業管理者は、新潟県中越地震での各地の被害状況を説明。各都市、地方支部からの応援に感謝するとともに、今後の応急復旧については支部合同会議の中で「長岡地区は東北地方支部、小千谷地区は関東地方支部、十日町市は中部地方支部が担当することになった」と報告。「厳しい作業が続くが、できるだけ早く、雪が降る11月末までには水が出るようにしたい」と語り、協力を要請した。
中越地震総断水戸数は約13万世帯/26日現在
 26日現在、地震による断水戸数は13万世帯と推計されている。被災地には北海道から関西まで、応急給水隊が続々と到着しており、車が入れるところでは、給水車は充足された状態となっている。24日夜の時点で100台以上が現地に入っている。しかし、道路が寸断されている地域では、厳しい状況が続いている模様である。そうしたことから、現地での焦点は復旧に移っているが、なかなか現状が把握しにくい状況である。
 こうした中で、新潟市水道局において、日水協、中部地方支部、新潟県支部の合同会議が開かれた。応援体制は長岡ブロックを新潟県支部が担当。小千谷ブロックを関東地方支部が、また、十日町ブロックは中部地方支部が担当することになった。復旧目標は11月末を目途に、1か月で1世帯に対し1給水栓を設置する事を目標とした。
給水、調査、復旧へ出動/支援活動
 新潟県中越地震発生直後から、各自治体は被災地への応援体制確立に向けて迅速に活動を開始。順次、被災地に向けて応急給水部隊などを派遣している。
企業、団体一斉に立ち上げ
ただちに技術者を現地に/クボタ
 鉄管事業部の東京本社は24日朝から、情報の収集に当たった。現地の取次店を中心にコンタクトを取り、うち長岡市の1件とつながったが、被災地の事業体自体が状況を把握できず、工事業者も集まれない状況。直ちに現地に技術者を派遣した。

関連資機材の緊急出荷体制/栗本鐵工所
 24日夕方、鉄管・バルブなど水道関連部門(営業・技術・物流など)の横断的な連絡拠点を東京と大阪に置き、被災地への支援体制を固めた。被災地での被災状況などを調査。ダクタイル鋳鉄管をはじめとした関連資機材の緊急出荷、または技術者などの現地派遣など迅速かつ総合的な支援を行う方針だ。

日本鋳鉄管
日本ダクタイル鉄管協会
前澤工業
大成機工
前澤給装工業
清水合金製作所
タブチ
コスモ工機
荏原製作所
水道機工
西原環境テクノロジー
日本下水道施設業協会
日本下水道管路管理業協会
バルブ診断装置を開発/前澤工業
 前澤工業はこのほど「点検時期を判断して表示するバルブ診断装置」を開発した。同装置は電動外ネジ仕切弁と電動バタフライ弁のバルブコントロール内部の部品を監視し、動作時間などから点検の時期を判断して表示・発信するもの。
 装置は電動外ネジ仕切弁と電動バタフライ弁のバルブコントロールに外付けし、外形寸法は高さ130ミリ、幅110ミリ、厚さ130ミリ。使用電力はAC100V、3W程度。正面にLED表示灯が4~5個ついている。
仙台市で臨時総会開く/水道用鉄蓋工業会
 水道用鉄蓋工業会(会長=戸簾俊久・(株)トミス社長)は12日、仙台市内のホテルで平成16年度臨時総会を開催した。
クリプト除去に威力/アルテックアルト
 アルテックアルト(本社・東京、梅木義則社長)はこのほど、クリプトスポリジウムやジアルジアなどの原虫の除去に威力を発揮する自動洗浄濾過装置「フィルトマットスレッド方式」を本格的に普及させることを明らかにした。
 フィルトマットにはスクリーンによるろ過方式と、カセットと呼ばれるポリエステルの糸を幾重にも巻いた目幅3μメートルのフィルターにより濾過するスレッド方式がある。同方式にはMTG、MT33P、IBAの3機種があるが、クリプト除去には日量3,600トンを処理できるMTG機が威力を発揮する。
データロガi‐modeを開発/シンク・エンジニアリング
 シンク・エンジニアリングは、携帯電話一つで配水池や各現場から伝送されてくる情報を管理・処理する画期的なロギングソウトウェア「データロガi―mode」(特許出願中)を開発、普及に乗り出した。
 今回、開発した「データロガi―mode」はi―mode携帯電話のi―アプリ機能を活用し、コンピュータと同等のデータロギング機能を携帯電話で実現させたもの。
イラク復興支援で講演/水団連
 日本水道工業団体連合会は20日、東京都千代田区の日本水道会館で講演会「イラクにおける自衛隊の復興支援活動」(講師=第一次イラク復興業務支援隊長・佐藤正久氏)を開いた。
水道の健康診断事業へ/スーパーウォーター
 スーパーウォーター(本社・東京、稲見忠行社長)はこのほど、水道事業の健康診断事業に取り組むことを明らかにした。(1)課題の抽出と整理(2)課題の因果関係の把握(3)課題解決の優先順位の検討を行い、事業改善策の提案や資金計画・財政計画の提案(4)施設整備基本構想の提案など「水道事業健康診断カルテ」を作成して解決策を提案していくとしている。
幅広い計量範囲が好評/愛知時計電機
 愛知時計電機が開発した電磁式水道メータの採用が全国に広がっている。平成5年11月の新計量法施行を契機に平成6年に発売された電磁式水道メータは、発売後着実に実績を伸ばしてきたが、市場認知も深まり、ここ1~2年は更に顕著な広がりを見せており、累計台数は発売以来7千台に達している。
宇都宮市で説明会開く/日本ダクタイル鉄管協会
 日本ダクタイル鉄管協会は15日、栃木県宇都宮市の宇都宮市文化会館で「ダクタイル管に関する技術説明会」を開き、高機能ダクタイル鉄管の概要や設計・施工時の留意点などを紹介した。
 今回の説明会は、事務局サイドから各エリアに出向いての初めての説明会で、県内水道事業体の技術者ら約40名が参加した。
九州地方で工法PRへ/ティーエス・サデ
 鉛給水管を非開削で布設替えするエクストラクター工法の普及を進めているティーエス・サデは、普及を始めてから2年間で131件の実績をあげるなど全国の水道事業体で注目されている。九州地方でも大分市で施工し、今後は福岡県、北九州市や熊本県、宮崎県などでPR活動を行っていく方針だ。熊本水道展では親会社のヴェオリア・ウォーター・ジャパンのブースで出展しており、エクストラクター工法のPRを行っている。