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第4124号    1月 17日発行




国内水道ガイドラインまとまる/ISO/TC224
 ISO/TC224上水道対策パネル及びワーキンググループDの合同会議が11日、東京・市ヶ谷の日水協会議室で開催された。今回の会議では、ワーキンググループが取りまとめた水道事業の国内ガイドイラン案を昨年12月6日から今年1月4日までに実施したパブリックコメントの意見を踏まえて作成された“最終案”を審議、業務指標(PI)の削除・追加・修正を中心に各委員が意見交換を行い、取りまとめられた。同ガイドラインは、14日に開催された日水協工務常設委員会で日水協規格(JWWA)として了承され、自国の規格として国際的に認知されることになる。
“直接飲用率”をPIに追加
 水道水を直接蛇口から飲むのは日本が世界に誇るべき文化だ―!
 11日のISO/TC224上水道対策パネル及びワーキンググループDの合同会議では、国内ガイドライン案が承認されたが、その際、パブリックコメントを踏まえて、PIに「直接飲用率」が追加された。
次期プロジェクトで説明会/水道技術センター
 水道技術研究センターは、今年度が最終年度となる「環境影響低減化浄水技術開発研究(e―Water)」に続く次期プロジェクトの企業向け説明会を、今月26日に東京・虎ノ門の日本消防会館で開く。
 研究課題は(1)原水条件に応じた最適浄水システムに関する研究開発(2)おいしい水を目指した臭気原因物質等に関する研究開発―の2つで、研究期間は平成17年度から19年度の3年間。
合流改善で11技術認定/SPIRIT21
 国土交通省下水道部は12月24日、下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)の合流式下水道の改善に関する研究開発について、新たに11技術が実用化されたと発表した。これで合流式下水道の改善に関する技術開発で認められたものは、既に承認された12技術とあわせ24技術のうち23技術が実用化されたことになった。承認された技術の中にはすでに採用されているものがあり、今回の技術も今後、採用が進むものと考えられる。
日中水研究会2月に開催/日本水フォーラム
 日本水フォーラム(JWF)は2月23日、東京・市ヶ谷の日本水道会館で第2回日中水研究会を開く。藤原正弘・水道技術研究センター理事長(日本水フォーラム理事)が基調講演を行うほか、中国より宋仁元・中国城鎮供水協会常務理事を招き、「中国の水道の現状と課題(仮題)」をテーマに講演が予定されている。
着々と重点事業を推進/東京都・平成17年度予算案/水道局
 東京都は14日、平成17年度予算案を明らかにした。それによると、水道局は水道事業の資本的支出に対前年度9億5,500万円減の1,757億3,500万円を計上し、主要施設整備事業を推進する。下水道局の資本的支出は区部下水道事業に3,834億200万円(対前年度367億4,300万円減)、流域下水道事業に215億3,300万円(同10億2,400万円減)を計上し、新年度の重点事業を推進していく。
上下水道などの復興検証/震災復興10年提言報告会
 阪神・淡路大震災10周年記念事業の「復興10年総括検証・提言報告会」(兵庫県創造的復興フォーラム実行委員会主催)が12日から3日間、関係者ら約200名が参加するなか、神戸市中央区の神戸国際会議場で開催された。報告会ではまちづくりなど6分野で「上下水道、電気、ガス、情報通信基盤施設の整備」など54テーマについて、和田安彦・関西大学教授、高田至郎・神戸大学教授ら担当委員が検証の要点を発表した。
実践的な合同訓練に/名古屋市京都市
 名古屋市上下水道局と京都市上下水道局は12月21日、名古屋市の鍋屋上野浄水場に職員、地域住民ら約100人を集め合同防災訓練を実施した。
 名古屋市が被災した場合は京都市が第1幹事都市となる13大都市の応援協定に基づくもので、『連絡調整業務の円滑化』と『地域防災力の向上』をテーマに、名古屋市水道の管路被害を想定した実践的な訓練が行われた。
市民向けフォーラム開催/神戸市水道局
 神戸市水道局は「市民と考える水道の未来」フォーラムをたちばな職員研修センター4階多目的ホール(神戸市中央区橘通3丁目4番2号・TEL078―341―0120)で1月29日に開催する。阪神淡路大震災10周年を機会に震災時の支援への感謝を込めて開かれる。
水道水でボトル水製作/神戸市水道局
 神戸市水道局は、同市が震災10年に当たって推進する“神戸からの発信”事業の一環として、水道水のボトルドウォーター『神戸の水だより~感謝を込めて~』(500ml)を製作した。
 “震災10年 神戸からの発信”は、阪神・淡路大震災時に国内外から受けた様々な支援への感謝を込め、「震災の経験や教訓」「復興への取り組み」「これからの神戸づくり」などを市民・事業者・市の協働と参画により発信するもの。
作品コンクールで表彰/神奈川県下水道公社
 神奈川県下水道公社は先月19日、「平成16年度下水道作品コンクール」の表彰式を茅ヶ崎市民文化会館で開催した。表彰式には、同公社の水口信雄理事長をはじめとする関係者や、入賞者とその家族らが出席した。
 同公社では、毎年、下水道の役割や必要性について理解してもらうため、下水道について学んでいる相模川および酒匂川流域25市町の小学校4年生を対象に作文・ポスター・書道の作品を募集し、優秀作品を表彰している。
地震時挙動でシンポ開く/水コン協関東支部
 全国上下水道コンサルタント協会関東支部(清水慧支部長)は7日、東京都江東区の日本科学未来館で「水と構造物の地震時挙動を考えるシンポジウム」(後援=土木学会・日本水道協会・日本下水道協会)を開催した。同シンポは、8日~9日に開かれた「阪神淡路大震災10周年記念行事」に関連して行なわれたもので、上下水道関係者約200名が参加した。
中国市場で業務展開へ/水道機工
 水道機工は12日、中国現地エンジニアリング会社・五洲富士化水工程有限公司に資本参加することを明らかにした。これは、同社が中国における水処理エンジニアリング事業を本格的に展開するために行なったもので、出資比率は30%。水道機工は今回の資本参加に伴い、社員2名を五洲富士化水工程有限公司に派遣して経営に参画、中国の営業及び技術生産拠点として同国市場の上下水処理及び環境分野での設計・調達・工事等への進出を目指す。
被災地で給水活動を/清水合金製作所
 昨年10月23日に発生した新潟県中越地震において、清水合金製作所(矢島荘衛社長)の緊急用飲料水製造装置「アクアレスキュー」が被災地の給水活動に貢献した。
 30日、長岡市工務課より約200人が避難する長岡市立浦瀬小学校にて給水活動の指示を受け、同校プール水を利用し、30日から11月1日にかけてアクアレスキューを運転、給水活動を実施した。処理水は主に、洗濯や食器洗い、手洗い・風呂水などの生活用水として使われた。