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第4170号    8月  1日発行




下水道展盛況の内に幕
 東京ビッグサイトで開催されていた下水道展’05東京が29日、盛況の内に4日間の日程を終了した。期間中は下水道関係者を中心に10万3,159名が来場し、ユーザーと企業の技術交流が図られた。今年は金子一義衆議院議員らが視察し、各社の展示に興味を示していた。また、下水道研究発表会では、約400編の日頃の研究成果が発表された。29日には、日本と中国の技術交流をテーマとした日中下水道スモールセミナーが開催され、下水道展は規模、内容ともにさらに発展していきそうだ。
『水道の未来を考える会』発足/衆院の有志11名が結集
 自民党衆議院議員による『水道の未来を考える会』(会長=木村義雄氏)の設立総会が29日、自民党本部で開かれた。
 水道は重要な社会資本、ライフラインであるにもかかわらず、地震対策や既存施設の更新が思うように進んでいない現状を踏まえ、将来にわたり水道が安全で良質な水を、安定的に供給していくための施策を提案しバックアップしていくのが目的。厚生労働委員会のメンバーを中心に有志が結集した。
 委員には、木村氏(香川県)のほか、衛藤晟一氏(副会長・九州)、大村秀章氏(同・愛知)ら11名が名前を連ねている。
水資源功績者を表彰/水の週間記念式典
 第29回「水の週間」記念式典が7月28日、東京・千代田区の科学技術館サイエンスホールで開かれた。8月1日から始まる水の週間に先がけて、今年度の水資源功績者や全日本中学生水の作文コンクール、水とのふれあいフォトコンテストの入賞者が表彰され、上下水道関係では、岡山市水道局が水資源功績者団体の部を受賞した。水源林事業による水資源保全の取り組みが評価されたもの。
 式典の冒頭には、伊達忠一・国土交通大臣政務官、御園良彦・東京都水道局長、青山俊樹・水の週間実行委員会会長(水資源機構理事長)が主催者として挨拶。
漏水原因究明で調査委/横浜市水道局
 横浜市水道局は14日、「洋光台配水管漏水事故原因調査委員会」の第1回会合を開いた。6月に磯子区洋光台6丁目で発生した配水管の漏水事故の原因を究明し、対策案を検討するために設置された同委員会が作成する報告書を基に、同局では、大口径配水管の早期改良などを盛り込んだ新たな改良計画を策定する方針だ。
漏水事故調査委員会開く/小田原市水道局
 小田原市水道局送水管漏水事故調査委員会が6月30日、同局庁舎で開かれた。これは、今年4月に発生した送水管漏水事故の原因究明と今後の管路構築を目的に同局が日水協に設置を依頼したもの。
 この日は、破損した送水管のテレビカメラ調査の映像等を交え、事故の経過報告が同局側からなされた。また、掘り起こされた送水管ジョイント部の検証や、事故現場の視察も行われた。
自民党国会議員が視察/横浜市環境創造局
 自民党の国土・建設関係団体委員会所属の国会議員が13日、社会資本整備現場視察として、横浜市環境創造局の北部第二水再生センターと北部汚泥資源化センターを視察した。
 視察を行ったのは木村隆秀衆院議員、左藤章衆院議員、鈴木淳司衆院議員、岡田広参院議員、北川イッセイ参院議員の5人。
三野浄水場で記念碑除幕/岡山市水道局
 水道通水100周年を迎えた岡山市で、水道発祥の地記念碑除幕式が23日、三野浄水場内で行われた。同浄水場は水道創設当時の施設が現役で稼動しており、本年2月には同浄水場緩速ろ過池など7カ所が登録有形文化財に登録されている。
各地方支部総会が終了/日水協
 日本水道協会の地方支部総会が7月28日の中国四国地方支部総会(広島市)で終了した。全国7地方支部総会で提出された会員提出問題は合計54題(北海道6題・東北7題・関東15題・中部5題・関西6題・中国四国8題・九州7題)で、従来通り起債関係や補助関係が大半を占めている。今後は10月26日から札幌市で開催される第74回総会に向け、提出問題の内容などを集約し、要望の実現を粘り強く目指していく。
バイオを子会社に/東亜・ガス警報分野へ進出
 東亜ディーケーケーは株式交換によりバイオニクス機器を完全子会社とする株式交換契約書を7月29日に締結した。
 東亜ディーケーケーは分析・計測機器メーカーとして主に環境・プロセス分析機器(環境及び産業用大気・水質分析計等)と科学分析機器(ラボ用分析計、医療用機器等)の分野で事業展開している。今回、総合計測器メーカーとして更なる拡充と拡大を図るべく、バイオニクス機器を完全子会社化することで、産業用ガス検知警報器分野に進出することとした。
消化ガスを車燃料に/神鋼環境ソリューション
 神鋼環境ソリューションはこのほど、神戸市下水道河川部との共同研究で下水の処理過程で発生する消化(発酵)ガスからメタンを抽出し“バイオ天然ガス”を精製する装置を開発。これを利用した国内で初めての天然ガス車燃料への実用化を果たした。
 同社は昨年11月、神戸市の「東水環境センター」内に実証装置を設置し、メタン純度98%以上に濃縮することに成功。これを受け、同部は12月から市営バスなどで天然ガス車両を用いた試験走行を行っている。
横浜で成果報告/e‐Waterプロジェクト第1研究グループ
 横浜市水道局は25日、西谷浄水場講堂で平成17年度水道スキルアップ講座「e-Waterプロジェクト研究成果報告会」を開き、川井浄水場で行われていたe-Waterプロジェクト(環境影響低減浄水技術開発研究)持込研究について、各担当企業と意見を交換した。
新築造工法を開発/白石
 白石はこのほど、橋梁基礎や立坑等の築造工法として数多くの実績を有するニューマチックケーソン工法の新たなバリエーションとして、小断面ケーソン(口径5メートル~7.1メートル)に無人掘削システムを採用した「スリムケーソン工法」を開発した。大幅な工期短縮、コストダウン、施工の確実性・安全性が特徴である同工法は井戸、シールドトンネルの発進・到達立坑、鉄道や建物への近接施工・狭隘地での基礎施工、市街地での道路・鉄道トンネルの換気搭や避難路などに威力を発揮する。
耐脱亜鉛黄銅材料を給水器具へ/耐脱亜鉛委員会
 日本バルブ工業会、日本伸銅協会、日本銅センターは耐脱亜鉛腐食黄銅棒(鉛レス含む)が給水器具やサドル分水栓など水道施設部材として採用が可能かどうかを調査する目的で、昨年5月に日本水道協会や水道事業体を委員に迎えて「耐脱亜鉛腐食試験関係委員会」(委員長・増子昇東京大学名誉教授)を立ち上げて審議を進めてきたが、このほど「中間報告」がまとまり、公表した。それによると、耐脱亜鉛黄銅材料及び鉛レス黄銅材料は一般の黄銅材料に比べて、優れた耐食性を有していると報告している。今後は更にデータを整理して最終報告書を17年度末までにまとめていく方針だ。
給水試験向けテキスト発行/梅田出版・電気書院
 給水工事主任技術者国家試験を目指す受験者向けのテキスト「給水工事主任技術者パーフェクトマスター」(給水装置リサーチ会編=チーフ・山本善稔ベルテクノ技研顧問)の改訂3版が梅田出版から、またマスターの姉妹誌パーフェクトチェックの後継誌である「給水装置工事主任技術者試験スピード攻略」(給水装置受験対策研究会編=同)が電気書院からそれぞれ発行された。