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第4254号    8月  3日発行




来場者数は8万1017名/研究発表会では活発議論/下水道展が閉幕
 インテックス大阪で開催されていた’06大阪が7月28日、盛況の内に4日間の日程を終了した。期間中は下水道関係者を中心に8万1017名が来場し、ユーザーと企業の技術交流が図られた。今年は政治評論家の森田実氏らが視察し、各社の展示に興味を示していた。また、下水道研究発表会では349編の日頃の研究成果が発表された。関係者に加え一般住民の参加も増えており下水道展は規模、内容ともにさらに発展していきそうだ。
展示会を皇太子殿下がご高覧/水の週間
 第30回「水の週間」記念式典が7月28日、東京千代田区の科学技術館で開催された。水資源功績者の表彰、全日本中学生水の作文コンクールと、水とのふれあいフォトコンテストの表彰、丹保憲仁・放送大学長による特別講演などが行われた。
 また、30日には同所で開かれている「水の展示会」を皇太子殿下がご高覧された。
新メンバーで初会合/日水協衛生常設委
 日本水道協会は7月24日、協会会議室で「第215回衛生常設調査委員会」を開催した。委員会では厚生労働省水道課の立川裕隆・水道水質管理官が最近の水道行政について連絡したほか、各専門委員会から報告がなされた。
英国ツアー参加者を募集中/バルトン生誕150年
 “環境工学の父”ウイリアム・K・バルトン生誕150年の記念行事が、東京開催に続きスコットランド側主催で行われる。現在、日本からの参加者を募集中だ。
 ツアーは9月4日(月)から13日(水)の10日間。アバディーン市、エディンバラ市などを訪問、記念講演会や水環境シンポジウムなどに参加する。
 参加費用は約34万2000円。申込期限は8月10日(木)で、定員20人程度になり次第締め切る。問い合せ・申し込みは「W・K・バルトン生誕150年記念事業企画実行委員会」事務局(電話03-3580-2751 担当・谷口)まで。
自前のソフトで電気料金削減/年間3000万円のコスト削減/東京都水道局
 東京都水道局は、「電気料金削減支援ソフト」を作成し、電気料金の削減と使用電力量の抑制を実現した。平成12年の電力自由化解禁を受けて電力会社は需要家の電力使用状況に合わせたきめ細かい料金メニューを提供しているが、同局が作成したソフトは複雑多様な局の電力使用内容を踏まえてより適正で安価な契約を選定するためのもの。上下水道事業のような大口の電力需要家の使用料電力量削減は電力会社にとっても設備規模の適正化にも繋がり、いわば需要・供給両者にとってWin‐Winとなる取り組み。特に最大ピークとなる夏季昼間の電力使用量削減は環境負荷低減にも寄与するものとして評価できる。
会長に御園東京都水道局長/地方公営企業連絡協議会
 地方公営企業連絡協議会は7月31日、東京都港区のホテルフロラシオン青山で「次期役員選任協議」および「第14回トップセミナー」を行った。
 同協議会は、昭和45年に地方公営企業の健全な運営とその発展を目的に設立されたもので、予算編成に係る要望活動、会員の企業経営に関する見識を深めるための「トップセミナー」などの活動を行っている。
 次期役員選任協議では、役員の改選の結果、会長には、御園良彦・東京都公営企業管理者水道局長が選任され、副会長には、梶本孝博・北海道公営企業管理者、上野信一・熊本県企業局長、浅子進・さいたま市水道事業管理者が選任された。
広汎な内容で活動を/21世紀水倶楽部18年度通常総会
 NPO法人21世紀水倶楽部はさきごろ、平成18年度通常総会を開き、事業計画、収支予算などを決めた。
 研究開発事業では「先端的IT」「ディスポーザーの設置基準」「下水中の微量物質」をテーマにしたセミナー等を開催し、今後の方向を検討し提言する。普及啓発事業では「ディスポーザーの普及」活動を地域ごとに実施するほか、HPの充実、「何でも相談室」の活用促進などを図る方針。また「市民向け出前講座」を活用し普及活動を行っていく。
下水道と動物園をPR/横浜市環境創造局“ミズーラシア”見学会
 横浜市環境創造局はさきごろ、神奈川水再生センターとよこはま動物園ズーラシアを1日で見学する「カナガワミズーラシア見学会」を実施した。同じ局の中に下水道事業と動物園を所管しているという珍しい特性を活かした行事だ。
 同見学会は水と生命について学んでもらおうと今回初めて実施したが、日頃見ることが出来ない、水再生センターの巨大自家用発電機の運転やズーラシア内の繁殖センター、動物病院などを見学できるということもあり多数の応募があった。応募者の中から先着で選ばれた親子連れなど73人の市民が参加した。
「水の週間」行事に出展/東京都水道局
 東京都水道局は、科学技術館(東京都千代田区)で7月28日~8月1日まで開催された第30回水の週間の関連行事「ウォーターフェア’06東京」(主催=国土交通省、東京都、水の週間実行委員会)に展示ブースを出展、小・中学生を中心に連日多くの人が訪れた。
日水協地方支部総会が終了
 日本水道協会の地方支部総会が終了した。各総会では、新たな国庫補助制度の創設や財政支援措置の拡充、企業債借換制度の拡充・条件緩和など、厳しい経営状況を反映した会員提出問題について活発な討議が展開され、10月に秋田市で開催される全国総会に上程することになった。また、開催都市や地方支部長都市、来賓からは水道事業の健全な発展に向けた力強いメッセージが発信された。
分岐管路撤去に不断水新工法/大成機工
 不断水補修弁取替工事に多くの実績を持つ大成機工はこのほど、富山県南砺市の下水道管布設工事に伴う水道配水管移設工事をヤノ・ストッパー工法と不断水補修弁取替工法(パンタグラフ式)を応用した新工法「不断水仕切弁取替工法」で施工した。水平に配管された分岐管路を不断水で撤去するという困難な工事を安全かつ短時間で完了し、改めて同社の技術水準の高さを実証した。
日水協地方支部総会で訴え/水団連
 日本水道協会の地方支部総会が7月27日、中国・四国地方支部総会をもって終了した。各支部総会では、今年10月に秋田市で開催される全国総会への会員提出問題が討議されたほか、日本水道工業団体連合会の役員らが来賓として出席し、これからの官民交流などについて意見を交換した。
日本ゼニス工場で公開試験/SJボックスカルバート協
 スーパージョイントボックスカルバート協会(遠藤公博会長・日本ゼニスパイプ会長)はこのほど、小野市の日本ゼニスパイプ兵庫工場で『SJ―BOX(スーパージョイントボックスカルバート)』の公開試験を実施した。近畿地方の下水道事業関係者ら約30人が参加するなか、同工法の接合作業や水密試験、外圧試験を行い、優れた耐震、施工性能を実証した。
欧州企業と業務提携/荏原実業
 荏原実業はこのほど、同社オゾン事業部の名称を環境計測器事業部に変更すると共に、オーストリアの環境水質測定器メーカー「スキャン」と販売・技術・研究開発について業務提携すると発表した。
 スキャンの主力製品のひとつである多成分環境水質測定器「スペクトロライザー」は、試料水の光の吸収量を広い範囲で瞬時に測定できることから、COD、BOD、TOC、硝酸性窒素などの多成分の汚染物質の濃度を1台で同時測定できる。荏原実業では、スペクトロライザーをはじめスキャンの全製品を取り扱うほか、新方式のオゾン測定システムの共同開発を進めていく方針。スペクトロライザーで3年後には3億円の売上げを目指す。
上水道基礎専門研修を開く/水団連
 日本水道工業団体連合会はこのほど、東京・市ヶ谷の日本水道会館で上水道基礎専門研修を開いた。研修には会員企業の若手社員ら44名が参加。特別講演と東京都水道局金町浄水場の施設見学が行われた。
定時総会で事業計画を承認/全国エバホール工業会
 全国エバホール工業会は7月19日、東京・市ヶ谷のグランドヒル市ヶ谷で第23回定時総会を開いた。平成17年度事業・収支決算報告と18年度事業計画・収支予算案が承認されたほか、役員改選が行われ、江端幸四郎会長(エバタ代表取締役社長)が再任された。
 18年度はマンホールのⅠ類規格化に伴うPR活動・各種資料のマニュアル化などを中心に活動する。
“雨水・省エネ”注目集める/下水道展’06大阪
 7月25日から大阪市のインテックス大阪で開催されていた「下水道展’06大阪~循環のみちを拓く」が28日、盛況の内に幕を閉じた。今回の展示会には、国土交通省および環境省はじめ関係官公庁が後援。下水道関係業界団体67団体が協賛し、331社(団体)が下水道に関する最新の技術・製品を展示した。
 今年は、下水道展前日まで梅雨前線が列島各地で豪雨被害をもたらしたことから、関連製品・技術への関心が高く、排水システム・機器類・資器材や雨水浸透マス、マンホールポンプ関係機器類・資器材、浸水シミュレーションソフトなどの展示ブースには、多くの来場者が詰めかけた。
 また、下水処理エリアでは、汚泥を資源化する際に消費する電力を抑えた省エネ型のシステムや製品が注目を集めていた。