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第4303号    3月  1日発行




「安全でおいしい水道水」/運動を活発に展開中
 日本水道協会は「安全でおいしい水道水推進運動」を昨年10月から展開している。3月上旬には専用ホームページが公開されるほかポスターの配布、さらに平成19年6月に発売されるブロック宝くじに水道関連のデザイン掲載が決まるなど、着々と運動を進めている。また、水道事業体には運動実施の手引きを配布し協力を呼びかけている。水道界が一丸となって運動を進めていく方針だ。
上下水道の質問相次ぐ/国会で糸川議員が
 国民新党の糸川正晃議員が2月20日、衆議院予算委員会で水道施設の耐震化等について柳沢厚労相に質問した。糸川議員は老朽管を手に持ち石綿管の更新について見解を求めた。柳沢厚労相は「さらに進めていきたい」と答弁した。
下水管路の損傷状況/点検進むも対策不十分/国交省が調査
 国土交通省下水道部は2月22日、下水管路の損傷状況に関する点検調査(第2回)の結果を発表した。
 前回より点検は進んでいるが、総体的には点検及び点検に基づいた対策は必ずしも十分でない状況だ。
社会状況踏まえ再構築を/社整審下水道小委
 国土交通省・社会資本整備審議会下水道小委員会(委員長=松尾友矩・東洋大学学長)の第5回会合が2月27日、国交省の会議室で開かれた。委員会報告の骨子案を議論、おもに「これからの下水道政策の基本的考え方」「講ずべき下水道施策」について話し合われた。
基本問題調査委が報告書/簡水協
 簡水協が設置している簡易水道基本問題調査委員会が報告書をまとめた。16~18年度にかけて、埼玉県の「秩父広域水道圏」でケーススタディを実施し、広域的な水道整備の観点から今後の課題整理を行ったもの。アンケートを実施して広域圏内各水道事業の維持管理の現状をまとめた。平成26年を目途とした市町村単位での財政収支見込みの算定も行った。委員会では現在、「Q&A」的なアウトプット作りを進めている。
山田雅雄局長が副市長に/名古屋市
 名古屋市の山田雅雄・上下水道局長が4月から、副市長に起用されることが分かった。同市ではこれまで助役2人、収入役1人体制だったが、地方自治法の改正により副市長3人制に移行する。市は開会中の2月定例会に人事案を諮る方針。
割T字管を“耐震形”に/東京都水道局
 東京都水道局は今年4月から割T字管を耐震形のものに変更する。既存の割T字管のフランジ継手が配水管で採用しているNS管等の耐震管に比べて耐震性が劣ることを重くみた同局がフランジレス構造の新しい割T字管を採用することで水道システム全体の耐震性向上を図る。この新割T字管は同局がメーカーと共に開発を進めて共同特許を出願した経緯もあり、耐震に向けて文字通り水も漏らさぬ強い意欲を明確にした施策と言えよう。
新製品への期待と注目は高い
(大成機工による施工デモ)
国内最大級のアルミドーム屋根/横浜市水道局
 横浜市水道局は2月26日、小雀浄水場内に築造している(仮称)小雀6号配水池にアルミ製ドーム屋根を設置する工事を行った。直径が45.8メートル(高さ6.4メートル、重量23.5トン)あるこのアルミドーム屋根は、水道用配水池として、また日本製のものとしては国内最大級となる。
 小雀6号配水池は、既設4号配水池のバックアップ、災害時における貯水能力向上、自然流下配水区域の拡大などを目的に、浄水場内の高台(表洗水槽跡地)に築造している。地上式円形PC構造で、容量は1万立方メートル(有効水深5.5メートル、内径48.2メートル)。工期は平成18年1月26日から20年3月6日まで。施工は鹿島・イワキJV。

配水池内で組み立てた屋根を
吊り上げる
芦屋町へ給水区域拡大/北九州市
 北九州市は隣接する芦屋町と『水道事業統合に係る基本協定』を締結し、今年10月の統合を目指して、料金システムのデータ取り込み、法手続きなどの準備を進めている。
主要事業体新年度予算案
中央雨水ポンプ場建設進む/千葉市下水道局
 千葉市下水道局の平成19年度事業会計予算総額(案)は、前年度比5.3%減の509億9200万円。資本的支出は286億6200万円(7.5%減)で建設改良費は173億600万円(7.8%減)となった。

建設改良費に163億円計上/広島市下水道局
 広島市下水道局の平成19年度下水道事業会計当初予算は860億7700万円(対前年度当初比2.5%減)、建設改良費は163億600万円(同13.1%減)で決定した(義務的経費を中心とした骨格予算として編成したため、前年度比マイナスとなっている)。下水処理場を「水資源再生センター」に名称変更し、人口普及率は92.6%(同0.1%増)を見込んでいる。
岡崎市で技術講習会/水道技術研究センター
 水道技術研究センターは、2月20日、愛知県岡崎市・竜美丘会館で、「わかりやすい水道技術」をテーマに、第19回中小都市水道技術講習会を開催した。
 講習会には、岡崎市・豊田市・春日井市をはじめ近隣の13事業体から37名の受講者が出席し、熱心にメモを取り講演内容に聴き入っていた。
18年度版環境報告書を作成/東京都水道局
 東京都水道局は、「平成18年度版環境報告書」(17年度対象)の小冊子を作成した。
 同局は平成16年1月に「東京都水道局環境計画」(計画期間:平成16~18年度)を策定し、環境負荷を継続的に低減させていくための仕組みを整備した。同報告書は同環境計画の取り組み状況やその実績を掲載している。また、外部機関による第三者評価の結果、ISO14001を取得している水源管理事務所と東村山浄水管理事務所の運用結果を載せている。
 なお、小冊子は、人工林を管理していく際に発生した除伐材を原料に含む用紙を使っている。
相互融通配水へNS形管を布設/和歌山市と岩出市
 和歌山市と岩出市はこのほど、相互融通連絡配水管の運用を開始した。東海・東南海・南海地震および中央構造線地震などによる災害時をはじめ、渇水や水質事故発生など非常時の対策で、飲料水を相互融通し、安定給水の確保を図るもの。県道による市境界付近に、NS形ダクタイル管(口径200ミリ)を130.3メートル布設した。
高度監視で実証実験/NEC
 NECは、侵入者の不審行動を自動的に検知することにより犯罪を未然に防止する高度映像監視システムの実証実験を開始した。同システムは、監視カメラの映像監視技術とRFIDによる認証技術を組み合わせた高度な映像監視システムとして注目が集まる。同社では実証実験の成果を基に、水道・ガス・電力といった公共インフラにおける監視・管理業務への提供も検討していく。
報告書完成し活動終了/最適オゾン調査委員会
 日本水道協会と日本オゾン協会が設置している「最適オゾン処理調査委員会(委員長=宗宮功・龍谷大学教授)」の最終会合が2月21日、東京・市ヶ谷の日本水道会館で開かれた。最終報告書の内容を確認したほか、今後の活動方針について意見を交換した。
第26回通常総会開く/設備協
 東京下水道設備協会は2月22日、東京の新宿ワシントンホテルで第26回通常総会を開いた。平成18年度収支予算の変更と19年度事業計画・収支予算を承認した。
長浜工場に新開発棟/三菱樹脂
 三菱樹脂は2月22日、主力工場である長浜工場(滋賀県長浜市)内に、新たな研究開発棟を建設した。
 同社では、創業60周年の記念事業の一環として、新研究開発棟を三菱樹脂グループの次世代に向けた高機能商品の開発拠点と位置付け、昨年4月から建設に着手してきた。開発棟では、同社の基盤技術である高分子材料設計技術、多層化・複合化技術、延伸配向技術などの技術力の強化と、新たな機能を付与する次世代基盤技術の構築を図る。また、ユーザーのニーズにマッチした差異化新商品の開発も視野に入れ、ユーザーとの新商品の共創を指向する。
標準仕様書で講習会/公共建築協会建築保全セ
 公共建築協会と建築保全センターは東京都千代田区の総評会館で、公共建築工事標準仕様書等(平成19年版)・公共建築改修工事標準仕様書(平成19年版)の講習会を開く。両仕様書の19年版における改訂点などを中心に内容を解説する。
 日時は建築工事が3月12日、電気設備工事が同14日、機械設備工事が同15日。定員は各300名だ。
 参加費は受講のみの場合会員1万円、一般1万3千円。テキスト代込みの場合は、建築工事が会員1万9千円、一般2万2千円、電気設備工事が会員2万1千円、一般2万4千円、機械設備工事が会員2万円、一般2万3千円となっている。
 申込み・問い合わせは公共建築協会関東地区事務局(〒102-0093東京都千代田区平河町1―7―20、TEL03-3234-6311、FAX03-3234-6533)まで。申込み締め切りは3月6日。
新工法への取り組みも/アンクルモール協会
 下水道管小口径推進工法のアンクルモール協会(香西慧会長)は21日、東京西新宿のセンチュリーハイアット東京で第21回定時総会を開き、平成19年度事業計画などを決めた。
今後も都水の協定堅持/東空衛
 東京空気調和衛生工事業協会(高須康有会長)は2月22日、東京都中央区の東空衛会館で第40回定時総会を開き、平成19年度事業計画などを決めた。
3月に防錆セミナー/クレハエンジ
 クレハエンジニアリングは3月15日、東京・日本橋の浜町区民会館で「第38回ビル・マンションの防錆技術セミナー」を開催する。
 セミナーでは金属腐食のメカニズムや各種劣化対策工法を紹介する。問い合せ・申込みは事務局TEL(03-5649-2346)まで。
配管で新システム/ブリヂストン
 ブリヂストンは「給水・給湯」「空調」配管システム「プッシュマスター」を4月より全国販売すると発表した。プッシュマスターは、ポリブテンパイプとワンタッチ継手で構成される配管システム。
関東水道囲碁大会開く/水団連
 日本水道工業団体連合会は2月24日、東京・市ヶ谷の日本棋院で「第32回関東全水道人囲碁大会(後援=日本水道協会・水道産業新聞社ほか)」を開催した。
 新春恒例の同大会には、上工下水道に携わる産官学の現役職員やOBが多数参加。熱戦の末、A組では深美修一氏(荏原由倉ハイドロテック)が優勝。B組で藤幸誠悟氏(東京都)、C組で伊藤嘉吉氏(オルガノ)、D組で大囿泉氏(水道機工)がそれぞれ優勝を飾った。