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第4323号    5月 31日発行




新しい役割まとめる/国交省・社整審下水道小委
 国土交通省社会資本整備審議会の都市計画部会第7回下水道小委員会が25日、同省会議室で開催され、「新しい時代における下水道のあり方」がまとめられた。報告案ではこれからの下水道の役割として、1.安全で安心な暮らしの実現2.良好な環境の創造3.快適で活力ある暮らしの実現が方向付けられた。その実現に向けて浸水対策や地震対策、公共用水域の水質改善、経営基盤の強化等10の施策について中長期の目標、具体施策を提示。社整審でこれからの下水道の役割として安全、環境が打ち出されたことで下水道法の改正が見えてきた。
フォローアップ検で評価/厚労省
 厚生労働省水道課が“水道ビジョン”の達成状況などを検証し、ビジョンの施策・方策見直しを行うために設置した「水道ビジョンフォローアップ検討会」(座長=眞柄泰基・北海道大学特任教授)の2度目の会合が28日行われた。この日は、ビジョンの第5~6章で掲げている主要施策ごとに課題を抽出した。
地下インフラ研究所/谷戸専務理事インタビュー2
 下水道新技術推進機構の谷戸善彦・専務理事は4月12日から21日までの日程で、同機構の平林技術評価部長、山内研究員とフランス・ドイツ・スウェーデンの計8ヶ所の施設を訪問した。目的は欧州における入札制度及び管きょ更生技術、水環境教育について調査するためだ。前回はドイツの入札について紹介して頂いたが今回はドイツの地下インフラ研究所について語って頂いた。
水道工学コース開催/受講者を募集
 国立保健医療科学院は特別課程水道工学コースを開催する。この研修は、水道工学分野の学理と技術の進歩に対応するため、相当経験のある専門技術者を対象に、専門的な知識と技術を授けるもの。
 ◇期間 平成19年9月18日(火)から10月26日(金)
 ◇募集定員 20名
 ◇受講資格 国及び地方公共団体等の衛生部局及び水道関係部局3年以上の経験を有する理科系の学士課程卒業者
 ◇受付期間 平成19年6月15日(金)まで。詳しくはウェブページ参照。
「日本の経験をアジアに」/土木学会総会開く
 総会では18年度「土木学会賞」の表彰式も行われ、技術賞を受賞した東京都下水道局「和田弥生幹線の建設」の関係者が賞状を受け取った。地下50メートルに内径8.5メートルの大口径雨水貯留管を設置したこの工事は、大深度の地下利用の推進に貢献するものとして評価された。
 また、18年度の土木学会選奨土木遺産として、千葉県水道局の栗山配水塔、横浜水道に関わる隧道が紹介された。
実務講習会に山村課長/簡水協
 簡水協が毎年この時期に行っている「水道事業実務講習会」が24日、東京・イイノホールで開催された。全国の町村関係者ら300人以上が参加。山村尊房・水道課長はじめ、厚労省や総務省の担当者の講演に熱心に耳を傾けた。
 19年度の水道関係予算など、最近の水道行政の動向について話した山村課長。地域の実態に合った水道事業を展開する時代を強調し、「水道ビジョン達成の主役は地域の方々です」と参加者に呼びかけた。
途上国の下水道研究集会を開催/21世紀水倶楽部
 21世紀水倶楽部「春の研究集会」が25日、水道会館で開催された。発展途上国の下水道整備手法はどうあるべきかをテーマに、日本下水道事業団の堀江信之・関東・北陸総合事務所長とNJSコンサルタンツの木口孝文・地球環境部長、同倶楽部の亀田泰武・理事が講演した。
 堀江所長は日本のODA実績について、タイを例に紹介。「いまは内も外もない時代」と強調しながら、「日本の下水道の役割が大きく変化していく中で、大胆なことを考えるには外に出ることは良いこと」と展開した。
渇水情報をHPで/厚労省、国交省
 吉野川水系の早明浦ダム(高知県)で取水制限が行われるなど、西日本を中心に渇水の影響が出始めている。今年は記録的な暖冬で降雪量が少なかったこともあり、河川水量や水循環系への影響が懸念されていた。厚労省水道課水道計画指導室では「最新の減断水情報など、水道関係の渇水情報収集にはホームページを活用してほしい」と呼びかけている。
 関係機関の渇水情報ホームページは次の通り。
 【厚労省】http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/topics/dangensui.html
 【国交省】http://www.mlit.go.jp/river/saigai/kassui/index.html
下水協地方支部総会
高資本費対策の要件緩和も/北海道地方支部
 第44回日本下水道協会北海道地方支部定期総会が22日、函館市内のホテルで開催され、約200人が出席した。会員提出議題2題を本部総会に上程することを決めたほか、今年度の事業計画や予算などを承認した。次期開催地は道東地区の遠軽町。

提出議題3題を本部総会に/東北地方支部
 日本下水道協会東北地方支部は24日、八戸市内のホテルで第44回定時総会を開催した。約190人が出席する中、今年度の事業計画や予算などを承認し、会員提出議題3題については本部総会に上程することを決定した。次期開催地は横手市。

雨水貯留浸透の推進求め/関東地方支部
 日本下水道協会関東地方支部は23日、「第43回総会」を千葉市内のホテルで開き、19年度事業計画や会員提出議題などを審議した。約200人が出席、開催地の林孝二郎・千葉市副市長や支部長都市の小松崎隆・横浜市環境創造局長、国交省下水道部の清水亨・流域管理官らが挨拶した。なお、支部表彰制度は今年度を持って廃止される(19年度功労賞51人)。次回の総会開催地はさいたま市に決まった。

早期の普及促進を求め/九州地方支部
 日本下水道協会九州地方支部は17日、鹿児島県指宿市の市民会館で第43回総会を会員ら約200人が出席するなか開催した。
 平成17年度の人口普及率は全国平均で69.3%になったが、九州地方は54.9%。今後、さらなる普及促進が求められるており、会員提出問題は下水道事業費の確保など緊急の諸課題が挙がった。
“五感”で体験出来る水辺づくり/立本教授が講演
 関東地方支部総会では特別講演として、千葉大学の立本英機教授が登壇。「パートナーシップによる水辺環境づくりの模索」をテーマに、行政と住民がこれから目指すべき関係について話した。
 立本教授は、千葉市下水道局と千葉大、住民、小学校の4者による「こてはし台調整池」の水辺づくり協働事業を紹介。これは、コンクリートや鋼矢板で囲まれている調整池を、地域の憩いの場となるような多自然型の調整池に生まれ変わらせようというもの。
 子供が描いた絵が設計の参考にされるなど、計画から維持管理の段階まで住民が参加した取り組み。立本教授は、「自然の姿を上手に使ってあげる。子供が五感で体験できる水辺づくりに意義があります。平成21年の完成が楽しみですね」と持ち前の笑顔が絶えることがなかった。
水道キャラバン/東京都水道局
 子どもたちに水道を正しく理解してもらうため、東京都水道局が都営水道区域内の小学校で実施している「水道キャラバン」(水道教室の拡大版)が2年目に入った。今年度は400校で実施する予定になっている。18日には東岡創示・次長や大平晃司・サービス推進部長らが、豊島区立要小学校での授業を見学した。
 テンポのよい授業や「家の人にも教えたいと思います」、「もっと水道のことを勉強したいです」と感想を話す子どもたちを見ていた東岡次長は「期待以上の内容で文句なし。感激した!」と利用者の蛇口回帰に向けて手応えをつかんだ様子だった。
性能規定21項目を作成/高品位GM協
 次世代型高品位グラウンドマンホール(GM)推進協会(会長=原口康弘・日之出水道機器取締役マーケティング統括本部長)は、4月で設立から1周年を迎えた。同協会はこれまで、従来製品の課題を総合的に解決できる「次世代型高品位GM」に関する基礎的な知見の確立を目的に、技術や理論の体系的な整理を行ってきた。22日に開かれた平成19年度定時総会では、その成果を土台にGMの安全性確保に対する新たな提言をしていくための方策を打ち出した。
春季サイト研修会開く/公共技術士
 公共設備技術士フォーラム(玉井義弘・委員長)は15日、春季サイト研修会(共催=東京下水道設備協会)を開き、東京・青海の日本環境安全事業(株)東京PCB廃棄物処理施設を見学した。
下水汚泥の脱水で新開発/電力中央研究所
 電力中央研究所はこのほど、同研究所が開発した液化ジメチルエーテル(DME)を用いた脱水技術を、下水汚泥の脱水に適用することに成功したと発表した。従来の処理プロセスに比べ、大幅にエネルギーを低減できるとともに、固形分から臭い成分を分離でき、かつ分離した排水の処理も効率化できるなど、様々なメリットがあるという。なお、この研究は下水道関係プラントメーカーと共同で行われた。
普及拡大へ新会社設立/安部日鋼工業、米テムコ・NIPPO
 安部日鋼工業とNIPPOコーポレーション、米国TEMCOR(テムコ)社は18日、日本でテムコ社製品の輸入販売・コンサルティングなど一切の関連業務を行う合弁会社「テムコドームジャパン」を設立すると発表した。
 テムコドームジャパンの資本金は2,000万円で、持株比率は安部日鋼工業40%、NIPPOコーポレーション40%、テムコ社20%となっている。代表取締役には岡崎愼・元テムコ社日本代表が、取締役には武藤祐信・安部日鋼工業営業管理本部副本部長、佐々木孝夫・NIPPOコーポレーション建築営業部次長、G・Clark・Margolfテムコ社副社長の3氏が就任する。設立日は今月30日。
 テムコアルミドーム工法協会員の昨年度受注実績は約4億円だが、新会社は初年度2億円の売上をめざすという。また、同協会には賛助会員として参加し、会員に資材の提供などを行っていく。
6月に技術研発開く/水コン協
 全国上下水道コンサルタント協会は6月13日、14日の2日間、東京・青海の日本科学未来館で第17回技術研究発表会を開催する。最新の研究成果20編を紹介する他、1日目には国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川工事事務所の津森ジュン・所長(MGK委員会前幹事)を講師に招いての特別講演「今後の下水道事業のあり方」を予定している。
 参加費は6,000円(テキスト代・2日間の昼食代・懇親会費含む)。申込み・問い合せは事務局TEL(03-3403-0250)まで。
水市場向けソフト拡充/フォーラムエイト
 設計ソフト大手のフォーラムエイトは、土木設計計算支援ソフト「UC―1シリーズ」上下水道分野を拡充する方針を明らかにした。図面をリアルタイムで3次元表現する「UC―win/Road ver3.3」の提案も強めていく。
 上下水道分野では「BOXカルバートの設計 Ver2」「マンホールの設計 Ver3」に加え、今年度より新たに「配水池の耐震設計計算」「調節池・調整池の計算」「柔構造樋門の設計」などを展開する。
事業団入札制度で公開講座/施設協
 日本下水道施設業協会は16日、東京・新川の馬事畜産会館で公開講座を開き、日本下水道事業団(JS)の久米栄一・事業統括部事業課長が「平成19年度入札・契約制度等の新たな取組み」と題して講演を行った。
インドに販売会社設立/積水化学工業
 積水化学工業は、積水化学グループ製品の輸入販売を行うSEKISUI CHEMICAL INDIA PRIVATE LTD(セキスイケミカルインディア)をデリー市内に設立した。車輌及び建築ガラス用中間膜・フォーム製品や電子材料用テープ・フィルム製品などを主力製品として扱うが、管更生など上下水道関連市場についてもマーケティング活動を展開する方針。6月1日より営業を開始し、2008年度で20億円の売上げを目指す。
ダムをWeb監視/飛島建設
 飛島建設は、Web上で遠隔地にあるダムやトンネルの変状をリアルタイムに監視できるWeb監視システムを開発した。
 計測データは、携帯電話を経由して飛島建設技術研究所内に設置されたサーバで一元管理される。計測データや一時処理を行った内容をインターネットを通じて表示することができ、アラート情報のメール配信、監視業務報告書の作成などのサービスを提供することが出来る。
データ集を発刊/塩ビ環境2団体
 塩化ビニル環境対策協議会と塩ビ工業・環境協会は塩ビデータ集「データで見る塩ビ」を発刊した。塩ビ樹脂生産量や塩ビ製品別出荷量、ダイオキシン排出量、リサイクルの現状、海外の動向などを収録している。問い合せは事務局(TEL03―3297―5601)まで。
バルトン墓前祭開く/日本下水文化研究会
 日本下水文化研究会は5月12日、東京都港区の青山霊園でバルトンの生誕を記念し墓前祭を挙行した。
 墓前祭では、玄孫ケビン・メッツ氏と津軽三味線界の若手のホープ新田昌弘氏が日本、スコットランド、マケドニアの民謡を演奏した。また、台湾の台南県庁編纂の小冊子『旧台南水道』が配られた。『旧台南水道』は、バルトンの指導の下、弟子の浜野弥四郎が完成させた水道施設で、現在は台湾の国定史跡。著名な実業家許文龍氏が製作した浜野の胸像があり、最近は観光客が大勢訪れるようになったとの報告があった。