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2008年(平成20年)  6月 16日(第4411号)






健康のため水を飲もう/協賛団体を募集中
 「健康のため水を飲もう推進委員会」(委員長=武藤芳照・東京大学大学院教授)のポスター・チラシが完成し15日、配布が始まった。今回のポスターは家族のイラストを背景に、「目覚めの1杯、寝る前の1杯」をキーワードとしてこまめに水を飲む習慣を呼びかけており、ソフトなイメージとなっている。委員会(本紙事務局)では協賛団体を募集している。協賛金は一口5万円から。事業体名称をポスターに刷り込むことも可能。暑い夏を前に運動が白熱してきた。

「国民会議」が発足/水制度改革に向け2500人
 水行政の一元化や、水を総合的に管理する“水基本法”制定の実現を目指して活動していこうという「水制度改革国民会議」が発足した。道州制に関する議論と連動しながら当面3年間を目標に、政策提言など政府や関係機関に働きかけていく。3日、東京・千代田区の憲政記念会館で設立総会を開き、活動方針を確認。理事長に京大名誉教授の松井三郎氏を選任した。中川秀直氏や田中康夫氏ら、超党派の国会議員も多く駆けつけた。

住民守れ!支援始まる/岩手・宮城内陸地震
 震度6強を観測した岩手・宮城内陸地震。14日に発生し死者9人、行方不明者13人を出すなど被害が拡大している。地震の影響で岩手県、宮城県などの上下水道施設にも大きな被害が出た。
 断水は15日16時現在、岩手県1,778戸、宮城県3,125戸、秋田県15戸、山形県180戸となっている。最も被害が大きかった宮城県の断水は登米市20戸、大崎市280戸、塩釜市15戸、栗原市2,780戸となっている。いずれも給水車が出動して対応している。

下水道膜処理技術の普及へ/ガイドラインを作成
 国土交通省下水道部は11日、同省会議室で「第1回下水道膜処理技術会議」(委員長=大垣眞一郎・東大大学院教授)を開いた。膜処理に関する最新の技術情報を収集し、膜処理技術と他の組み合わせによる最適システムの検討を行うとともに、地方公共団体に対する技術的な支援を行うためのガイドラインの作成が目的。これまで小規模な下水処理場を中心に実績を増やしてきた膜処理技術だが、今後は大中規模下水処理場の改築への適用を含めて、本格的な普及を図るための検討が始まった。

講演、プレゼン、ツアーが面白い/下水道展08横浜
 日本下水道協会は、「下水道展08横浜」(7月22日~25日・パシフィコ横浜)で行われる1.特別講演会2.出展者プレゼンテーション3.テクニカルツアーの参加者を募集している。特別講演会は23日12時から国土交通省の加藤下水道事業調整官が社会資本整備重点計画について、24日12時からは横浜市の小浜担当部長が講演を行う。
 出展者プレゼンテーションは展示場の特設会場にて出展企業が説明を行うもので、昨年行われて好評だった。テクニカルツアーは横浜市の最新の施設を視察する。24日が新羽末広幹線、神奈川水再生センター、横浜風力発電所、25日が北部第二水再生センター、北部汚泥資源化センター、横浜風力発電所。
 いずれも日本下水道協会のHPから申し込むことが出来る。まだ申し込んでいない人はお早めに。

社会への積極的な発信を/土木学会総会
 土木学会は5月30日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで第97回通常総会を行った。新会長に栢原英郎・日本港湾協会会長が就任した。

温暖化に立ち向かう/国環研がシンポ
 国立環境研究所の公開シンポジウム「地球温暖化に立ち向かう」が6月21日に東京会場(メルパルクホール)で、同28日に札幌会場(道新ホール)で開催される。温室効果ガス測定の最新知見や低炭素社会などについての講演やポスター発表が予定されている。参加費無料。定員は東京1,200人、札幌700人。参加申し込みは専用HPで。

下水道条例施行規則の改正案/札幌市
 札幌市建設局は、札幌市下水道条例施行規則の改正案をまとめた。ディスポーザの基準を新たに定めるもので、粉砕した生ごみを排水処理部で処理し、通常の台所排水並みの負荷で下水道に放流する「ディスポーザ排水処理システム」のうち、一定の基準を満たしたもののみ設置を認めるとしている。今後は、先月まで実施したパブリックコメントの結果を考慮して最終的な改正案とする。改正した施行規則は今年10月1日の施行を予定している。

予算確保求め6題上程/下水協中部地方支部総会
 日本下水道協会中部地方支部の第45回総会が3日、四日市市の四日市都ホテルで開催された。総会には会員ら約270人が参加し、6題の会員提出問題を討議。全てを本部総会に上程することなどを決めた。次期開催地は石川県支部の小松市。

水防月間で一斉点検/横浜市環境創造局
 横浜市環境創造局は5月28日、市内の11水再生センターと9ポンプ場で一斉点検を行った。これは「水防月間」の一環として毎年行っているもので、1.情報の収集伝達2.排水設備の整備状況3.緊急時の出動体制4.排水作業等について一斉点検を行い、被害の未然防止、軽減を図ることを目的としている。

水道週間行事
利き水やゲームなど実施/川崎市水道局
 川崎市水道局は7日、かわさき水道フェアをかわさきアゼリア中央広場で実施、5つのテーマに沿ったコーナーを設け、多くの市民で賑わった。
 利き水コーナーや水道相談コーナー、水を使った遊びのコーナー、実験コーナー、災害時の水道コーナー、第50回水道週間川崎市小・中学生作品コンクール入賞作品の展示が催され、同局キャラクターの「ウォータン」は子ども達に囲まれ大人気だった。

局マスコットが啓発活動を/京都市上下水道局
 京都市上下水道局は6日、水道週間行事として市内の繁華街・四条河原町近辺で街頭キャンペーンを実施した。
 キャンペーンには上下水道局のマスコットキャラクターである澄都(すみと)くん、ひかりちゃんや職員約20人が街頭に立ち、市民らに啓発グッズを配布した。

水道フェスタで多彩な催し/広島市水道局
 広島市水道局は1日、「水道フェスタ2008ひろしま」を紙屋町地下街で開催した。市民ら約5,540人が来場するなか、ステージイベントでは、みなみらんぼうさん(自然派シンガーソングライター)のトークショー「川は、山は、だれのもの?」のほか、▽みんなで挑戦!クイズ「ひろしま水道検定」(水道事業紹介)▽伝統芸能神楽の上演など、多彩な催しで盛り上がった。

ルネッサンス神戸のPRも/神戸市水道局
 神戸市水道局は1日から6日まで水道週間イベントとして水の科学博物館や奥平野浄水場の見学、街頭PRなど多彩な取り組みを行った。
 1日には親子連れら約500人が集まる中、水の科学館や浄水場で施設見学、スタンプラリー、水中微生物の観察などを実施。さらに6日まで市内6カ所で『安全でおいしい水道水PR』として、水道なんでも相談、応急給水訓練、飲み比べなどを行った。

街頭テレビで水道CM放映/福岡市水道局
 福岡市水道局は水道週間中に『節水の日』キャンペーン、デジタル水道CMの放映、浄水場の見学、曲渕ダム水源祭を実施した。
 同市は昭和53年に発生した大渇水を忘れないよう6月1日を『節水の日』としている。同日、天神地区の街頭では高田洋征・副市長、松永徳壽・水道事業管理者らが節水のしおりなどを配布し、“限りある水資源をたいせつに”と訴えた。

過去最高の入場者数を記録/沖縄県企業局
 沖縄県企業局は1日、水道週間行事として恒例の北谷浄水場・海水淡水化センター一般公開を行った。今年の総入場者数は525人と過去最高を記録し、ミス沖縄が1日企業局長を務める中、場内見学や利き水会、ウォークラリーなどを行って盛り上がりを見せた。

27日に大阪でシンポ/浄水技術研究会
 浄水技術研究会(森田豊治会長)は6月27日、大阪市のニューオーサカホテルで第6回講演会・シンポジウム「~このままでいいのか上水道~崩壊か、改新か、施策転換に向けたシンポジウム」を開く。
 参加費は5千円。問い合せ申し込みは浄水技術研究会事務局(FAX03-3434-8053)まで。

ソリューションG新設/クボタ、水道の管路管理を支援
 クボタは、管路管理業務を本格化させる方針を明らかにした。計画支援から管路診断までを担う専門部署を設置し、メーカーとしての技術サービスではなく、管路関連業務を責任を持って受託する体制を構築する。また各業務を個別に協力するのでなく、管路の課題解決に総合的に対応し、管路の信頼性向上に貢献する。業務形態としては地元の管工事組合などと連携し、地域事情も反映させていく。

S.C.O.P.E工法で初のデモ施工/日本水機調査が茨城県結城市で実施
 日本水機調査が開発した消火栓間カメラ活用ピグ洗浄工法(S.C.O.P.E=スコープ工法)のデモンストレーション施工が5日、茨城県結城市内で行なわれ、止水、不断水管内内視鏡カメラ(以下カメラ)による確認、ピグによる3回の洗浄、濁水・夾雑物の排出など一連の手順が順調に行なわれ、施工後のカメラ調査により優れた洗浄効果が確認された。同工法は、管内の夾雑物を特殊なピグで速やかかつ効率的に除去する工法。実際に使用されている管路での施工は今回が初めてだが、施工性、洗浄効果とも確かな成果が得られたため、同社では今後本格的に受注活動を開始し、工法の普及拡大を目指す方針。なお、今回のデモ施工の実行者は中里建設。

業界団体総会
理事長に小泉氏/東京機材商
 東京管工機材商業協同組合(齋藤成八郎理事長)は5月23日、東京港区の明治記念館で第61回通常総会を開き、平成20年度事業計画などを決めた。また、役員改選が行われ、新理事長に小泉久則副理事長(コーザイ社長)が就任した。

行政動向など報告/東京都設備設計協会
 東京都設備設計事務所協会は5月23日、東京都新宿区のインテリジェントロビー・ルコで定時総会を開き、平成19年度の事業・収支報告を承認した。

曲線推進をPR/管渠推進技術協会
 日本下水道管渠推進技術協会(会長=山岡礼三・大林道路社長)は23日、東京・平河町の海運クラブで第21回通常総会を開き、平成20年度事業計画案などを承認した。
 20年度事業として、応用部会は新たに提案した「曲線推進時における推進管軸方向耐荷力の検証手法」を設計実務へ早期活用を促進するため、日本下水道協会が発刊する「下水道推進工法の指針と解説」の改訂内容に反映させるよう広報活動を行う。また契約適正化部会は「推進工事における労働災害の実態」および「推進工事技士更新講習技術資料」の講習テキストを改訂する。

眞柄教授が記念講演/大阪水道器具工業会
 大阪水道器具工業会の総会および50周年記念式典が23日、大阪市内のホテルアフィーナで開催された。同式典には会員ら約70人が参加するなか、眞柄泰基・北海道大学環境ナノ・バイオ工学センター客員教授が記念講演を行った。会長に就任した西岡利明・三栄水栓製作所代表取締役社長が「事業環境は依然厳しいが、中小企業の活力が日本経済を下支える。ユーモア溢れる大阪気質を前面に出し、本会を盛り立てよう」と挨拶。

展示会で官民交流/下水協中部支部総会
 3日に開催された下水協中部地方支部総会の会場ロビーでは、賛助会員9社1団体による製品、ポスターの展示会が催された。
 同支部総会では例年、同様の展示会を開催し、正会員と賛助会員の技術交流の場として活用している。今回は、管内調査や管路更生工法などの管路補修技術・製品に関する展示が目立った。総会議事の間に設けられた休憩時間には、正会員らが各ブースを訪れ、説明員と熱心に意見交換する姿も見られた。

最新の研究発表46編を披露/日本オゾン協会年次研究講演会
 日本オゾン協会(津野洋会長)は5月26・27日の2日間、東京都江戸川区のタワーホール船堀で第18回年次研究講演会を開いた。浄水処理や下水処理、医療への応用など、8セッション46編の最新研究発表が披露され、集まった220名の参加者は熱心に耳を傾けた。

銅管採用でトヨタホームが受賞/銅センター賞表彰式
 日本銅センターは3日、東京銀座のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで第35回日本銅センター賞の表彰式を行った。
 同賞は昭和49年に制定され、銅の需要開発や需要促進に貢献した人を表彰するもの。
 今回は住宅用給水・給湯配管システムへの銅管ヘッダー工法の採用を通じて銅管の普及促進とイメージアップに寄与したトヨタホーム東京をはじめ、4件が受賞した。

新圧送装置を発売/兵神装備
 兵神装備は、下水処理場で脱水ケーキを効率良く移送する新製品「ヘイシン脱水ケーキ圧送装置NZF型」を発売した。