水道産業新聞社
検索  


水道産業新聞とは新聞購読のお申し込み会員サービスコーナー


今週の紙面
過去の特集一覧
バックナンバー
水の資料館
水の資料館
出版物案内
水道・下水道年鑑
関連書籍
水の広報PR
水の広報PR
水の写真コンテスト
水の写真コンテスト
上下水道製品技術紹介
水道資機材総合事典
下水道資機材・工法総合事典
リンク集
リンク集
健康のため水を飲もう
健康のため水を飲もう
会員のコーナー
意見の玉手箱
会社案内
会社案内
個人情報保護方針
採用情報


バックナンバー

2008年(平成20年)  7月 17日(第4418号)





「水道ビジョン」を改訂/厚労省
 厚労省水道課は「水道ビジョン」を改訂し11日、都道府県に通知した。平成16年に策定されたビジョンの一層の推進を図るべく昨年度レビューが行われたこの改訂版は、基幹管路耐震化などの重点取組事項を新たに章立てして示しているのが特徴的。地域水道ビジョンへの反映へ、水道関係者の共通認識とするのが狙いだ。改訂版は近く全国の水道事業者に送付されるが、水道課ホームページにもパブリックコメントの回答と一緒に掲載されている。
 昨年度のフォローアップ検討会(計8回)でビジョンが掲げた施策の総点検を実施。施策目標の達成が十分でないものの状況を明らかにした。特に、基幹施設や基幹管路の耐震化については数値に見える形では進んでいない状況だった。これらを踏まえ、改訂版では“今後、重点的に取り組むべき”として重点取組項目を示した。

「広域化」の情報収集/韓国訪日団
 韓国の水道関係者が来日し先月24日、日本水道協会を訪れ御園良彦・専務理事と面談した。韓国では水道の広域化が課題になっているとのことで、今回の訪日はその情報収集が目的という。御園専務は「広域化は効率化と規模のメリットがある」と日本の事情を紹介した。
 訪日団は韓国水道経営研究所(2人)、環境府(1人)、環境管理公団(2人)の5人で構成され、6月23日から27日まで日本に滞在した。韓国水道経営研究所は1995年4月に設立された。経営効率化や原価分析などについて環境府、韓国水資源公社などから委託研究を行っている。韓国上下水道協会(KWWA)の会計監査も行っている。

パリ市の水道が公営に
 民営化されていたパリ市の上下水道事業が、2010年までに公共の手に戻ることになった。
 ベルトラン・ドラノエ市長がこのほど、「より良い価格と、より良いサービスを提供するため、100年以上続いた私的企業の独占を終わらせ、上下水道の運営を全て市が取り戻す」と発表した。
 パリ市の水道は、施設は市の所有だが、その管理は営業部門をヴェオリア、配水部門は、セーヌ川右岸をヴェオリア、左岸をスエズに、浄水部門は市と民間会社が出資する第三セクターに委託している。

水道技術エキスパート制度がスタート/東京都水道局
 東京都水道局は、水道技術の確実な継承を目指して「東京水道技術エキスパート制度」の運用を開始した。11日には、第1回の認定式を開き、認定された30人のエキスパートに認定証と記念のメダルが手渡された。エキスパートは今後、職員に対する指導・助言、暗黙知の形式知化、各種検討会への参加などの活動を展開する。東京都でも、今後10年で技術職員の約4割が退職する状況にあり、技術継承は大きな課題になっている。今回、全局的な制度を創設したことで、課題の克服と技術力のさらなる向上を図る考えだ。

岩手・宮城内陸地震で緊急提案/日水協東北地方支部総会
 日本水道協会東北地方支部第77回総会が10日、宮城県大崎市の芙蓉閣で開催された。今年度の事業計画や会計予算を決めたほか、会員提出問題6題と緊急提案された1題を全国総会に上程することを決定した。次期開催地は秋田県湯沢市。
 会員提出問題は▽水道水源開発施設整備費及び水道広域化整備費に対する国の財政支援強化▽水道施設の再構築事業に対する新たな財政支援体制の確立▽水道事業に対する起債融資条件等の改善▽岩手・宮城内陸地震の災害復旧を激甚法指定に(緊急提案)―など。

難工事竣工で表彰式/神奈川県内広域水道企業団
 神奈川県内広域水道企業団はさきごろ、相模川建設事業における難工事竣工記念表彰式と報告会を開催した。
 表彰を受けた工事は、内径800ミリ太田和・芦名間送水管布設工事(施工者=前田・西武JV)。太田和調整池から芦名供給点を結ぶもので、山岳トンネル工法で一次覆工(掘進延長=2192メートル)し、K形、S形ダクタイル鋳鉄管を布設した。工期は当初平成15年3月~平成17年3月だったが、断層帯があり非常に崩れやすく掘削しずらい地層であったため、平成20年3月31日まで工期が延長した。

有機フッ素化合物を調査/淀水協
 淀川水質協議会(会長=伊藤誠・大阪府水道企業管理者)の第44回委員会がこのほど、大阪リバーサイドホテルで開催された。会員10事業体の関係者ら約40名が出席するなか、平成19年度事業経過報告などが行われた。
 注目の有機フッ素化合物は臨時調査などの結果、パーフルオロオクタン酸(PFOA)が最大140ng/L、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)が最大40ng/Lと高濃度で検出されたことが示された。

水道模型制作し記念館展示/米子市水道局
 米子市水道局はこのほど、水道模型「なっとく よなごの水マシ~ン」を制作し、同市水道記念館に展示している。水道模型は水源(地下水)から蛇口までの過程を分かりやすくPRするとともに、水源涵養林に見立てた山に雨が降るなど工夫が凝らされている。

厚労省などに予算要望/大規模用水供給事業管理者会議
 全国大規模水道用水供給事業管理者会議は4日、平成21年度の国の水道関係予算に対する要望活動を行い、水道用水供給事業が市町村水道の水源として果たしている役割への理解を求めた。
 要望団は、同会議を代表して大阪府水道部(前年度事務局)、神奈川県内広域水道企業団(今年度事務局)、愛知県企業庁(来年度事務局)で編成。本省(厚生労働省・総務省・財務省)グループと国会議員グループに分かれて要望活動を行った。
 このうち、伊藤和義・愛知県企業庁技術監を代表とする本省グループは、山村尊房・厚労省水道課長や井上宜也・総務省公営企業経営企画室長らに要望書を手渡し、補助金や水源開発、企業債について必要な措置を講じるよう求めた。

多様なテーマの36編発表/東京都水道局技術報告会
 東京都水道局はさきごろ、平成20年度技術報告会を同局研修・開発センターで開いた。300名以上が出席する中、36編が発表され、発表者との間で活発な質疑応答が展開された
 36編の発表は3つの会場に分かれて行われたが、同局ならではの大口径管の不断水分岐工事や難しい条件下での施工、設計・施工上の工夫、浄水処理、配水など多岐にわたった。

産機工・経産大臣賞を受賞/メタウォーター
 メタウォーター(松木晴雄社長)が東京都下水道局と開発した「雨天時高速下水処理システム」が、日本産業機械工業会第34回優秀環境装置表彰事業で経済産業大臣賞を受賞した。同事業は実施設で6ヶ月以上の安定運転が確認されているものを表彰対象としており、実用性も含めて高い評価を得た形だ。
 同システムは国土交通省の下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)の技術評価認定を受けている合流改善技術の一つで、雨天時に合流式下水道から河川や海などの公共用水域に流出する未処理下水を高速(1,000立方メートル/平方メートル・日)でろ過する。同社が特許を取得した特殊なろ材を使うことで、オイルボールなどの夾雑物を100%、BOD、SSといった汚濁物は無凝集で70%程度除去できるほか、既存の最初沈殿池や雨水沈殿池を改造して設置することができるため、滞水池など従来の対策技術に比べ、約半分の建設費で同等の汚濁物削減を実現する。また、ろ過工程・逆流洗浄ともに自然流下を利用するので動力機器が少なく、流量変動に対応した安定した運転が可能で、人的作業も必要ない。さらに、放流時の消毒剤が削減できることから簡易沈殿処理と比較してCO2排出量も削減できる。

ダク鉄管類を再値上げ/栗本鐵工所
 栗本鐵工所は、今年6月に続き、ダクタイル鉄管及び関連製品の価格を再度値上げすると発表した。新価格の適用は8月8日受注分から、上げ幅は20%前後を予定している。値上げの理由は、原材料価格の急激な高騰。ダクタイル鉄管の主原料である鉄スクラップなどについては世界的な鋼材需要の急拡大を背景に価格高騰が続き、昨年同時期の調達価格に比べスクラップ・銑鉄で80~90%、コークスにいたっては100%上昇しており、とりわけ今年4月以降は急激に上昇している。

9月より15~20%値上げ/コスモ工機
 コスモ工機は16日、9月1日出荷分より製品価格を15~20%値上げすると発表した。
 同社では製品の安定供給を最優先に、生産性の向上や配送システムの改良、経費削減などの経営努力を行っていたが「中国をはじめとする新興国の急激なインフラ整備や資源高を背景に、弊社製品における主原料である鋼材、銑鉄、鉄スクラップなどの再三に及ぶ価格高騰に加え、輸送費などの値上げにより生産コストの増加が続いており、沈静化の気配が見えない。内部でのコスト高吸収は困難な状況」とし、今回の値上げを判断した。

クボタ・大成機工が出展/全米水道展2008
 全米水道展「AWWA・AnnualConference&Exposition2008(通称=ACE08)」が先月、米国南部のジョージア州アトランタ市で開催された。今回の展示会には米国内外から水関連企業580社が出展し、会場には5日間で約13,000人が詰めかけた。
 日本からもクボタや大成機工が出展。クボタは昨年に続いて、充水バタフライ弁や整流バタフライ弁を展示したほか、今年は耐震形鉄管やフィルセラも紹介した。また今年で5回目となる大成機工は、「ヤノ・ストッパー」をはじめとする同社製品をパネルや模型等で紹介。連日多くの来場者で賑わった。

排水・再利用委が初会合/膜協会
 膜分離技術振興協会はこのほど、東京都中央区の同協会事務所で、今年度新たに設立された排水・再利用委員会の初会合を開いた。
 議事では委員会の具体的な活動項目を決定。1.排水・再利用関連膜カタログ集の作成2.国内外のMBRマニュアルの収集と情報整理3.海外物件と国内物件のスペック比較、施設調査4.国土交通省「下水道膜処理技術会議」への情報発信―を行っていく。さらに詳細な活動計画は次回委員会で決定する。

西口泰夫氏らが受賞 沖縄県管工事業組合も/国交大臣表彰
 平成20年建設事業関係功労国土交通大臣表彰の表彰式が10日、東京霞ヶ関の国土交通省大会議室で開かれ、247名5団体が受賞した。本紙関連の主な受賞者・団体は次の通り。
 ▽西口泰夫氏(元都市・地域整備局下水道部下水道事業課長、元日本下水道施設業協会専務理事)▽山根昭氏(元都市局下水道部流域下水道課建設専門官、元全国上下水道コンサルタント協会専務理事)▽瀬藤一郎氏(芦森エンジニアリング(株)取締役社長、元都市局下水道部公共下水道課町村下水道対策官)▽新井孝雄氏((株)ヤマト代表取締役社長、日本空調衛生工事業協会常務理事)▽沖縄県管工事業協同組合連合会

防食手引き案を発刊/下水道業務管理センター
 下水道業務管理センターは20日、防食技術の幅広い知識確保と品質確保を目的として「下水道コンクリート防食工事施工・品質管理の手引き(案)塗布型ライニング工法編」(原案作成協力=日本下水道施設業協会、日本防食協議会)を発刊する。
 手引きは、本体、附属資料、参考資料、付録(CD)で構成されている。

業界団体総会
工法ナビの内容拡充/JSTT
 日本非開削技術協会(JSTT、松井大悟会長)は、東京・平河町の海運クラブで通常総会を開き、平成20年度事業計画や収支予算などを決めた。
 20年度は昨年度に引き続き、非開削技術講演会の開催やパンフレットの更新発行、ホームページの充実などにより非開削技術の普及に努めるほか、非開削技術研究発表会や非開削技術見学会などを開き、会員間の技術交流を深める。また、現在運営中の工法ナビゲーションも、適宜内容を拡充していく。

NGJの広報強化/スナップロック協
 日本スナップロック協会(喜多島恒会長)は、東京・四谷のTMSビルで定時総会を開き、平成20年度事業・予算計画案などを審議し、承認した。
 今年度は、マグマロック工法NGJと同mini・NGJの広報活動の強化を図るほか、同工法は平成20年度建設新技術審査証明の更新申請を予定しており、その取得に向けた活動を展開する。

林氏が会長に就任/レジン協
 日本レジン製品協会はこのほど、東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で定時総会を開き、平成19年度収支決算や20年度事業計画・収支予算案などを審議、承認した。また役員改選を行い、濱園喜代一会長(アソウレジコン顧問)に代わり、林富士男・サンレック社長が新会長に就任した。
 今年度の活動としては、昨年度改正された日本下水道協会レジンマンホール規格(K―10)の内容を踏まえ、技術資料やパンフレットの改訂などを行っていく。

PR強化を図る/鋳リ協議会
 鋳鉄製品リサイクル団体協議会(松澤昭夫会長)は1日、東京市ヶ谷の日本水道会館で平成20年度定時総会を開き、20年度事業計画案などを審議し承認した。
 20年度は鋳鉄製品のリサイクルのPR強化を図り、リサイクル処理施設なども見学する。