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2009年(平成21年)  2月  9日(第4466号)






多度津町フォーラム/自民党・水の安全保障特命委
 自由民主党・水の安全保障特命委員会(委員長=遠藤武彦・衆議院議員)は2日、視察並びにフォーラムを香川県多度津町で行った。同委員会の設立後、初めての地方視察で、同町内の▽せせらぎ水路▽水環境送水ポンプ場▽浄水場高度処理施設▽親水公園など水環境創造事業の現場を見学した。また、フォーラムでは会場の同町民健康センターが満席となる中、講演や自由討議とともに、来場者らとの活発な質疑応答も行われ、関心の高さをうかがわせた。

地域ビジョンに〝地域格差〟/厚労省
 厚生労働省は6日、全国健康関係主管課長会議を同省講堂で開催した。水道施策の推進について粕谷明博・水道課長らが説明した。
 粕谷課長は昨年7月に改訂した「水道ビジョン」に関して、各水道事業者が“地域水道ビジョン”を策定して施策を進めることが重要と強調。各都道府県によって策定状況に差があることを示して、管下の水道事業者が地域ビジョンの策定を推進するよう要請した。中小事業者が抱える資金面や技術者不足といった様々な課題を解決するには広域化や官民連携を進めることがポイントになるとして、「県全体を見渡した、都道府県版の地域水道ビジョンの作成を」と、積極的な検討を促した。

ブロック会議日程決まる/簡水協
 全国簡易水道協議会(会長=井口一郎・新潟県南魚沼市長)は3日、第3回役員会を全国町村会館で開き、21年度の主要事業計画を決めた。春のブロック会議は4月14日、滋賀県大津市での近畿会議を皮切りに、6ブロックで開催。各地からの要望を集約して6月4日石川県金沢市で開催する全国簡易水道大会につなげる。
 各ブロック会議の日程・開催地は次の通り。
 ▽東北北海道=5月14日・岩手県盛岡市▽関東甲信越=4月23日・長野県長野市▽東海・北陸=4月21日・愛知県豊田市▽近畿=4月14日・滋賀県大津市▽中国・四国=5月12日・香川県琴平町▽九州=4月27日・鹿児島県鹿児島市

管更生など49技術を認定/下水道機構審査証明委
 下水道新技術推進機構は3日、平成20年度第3回建設技術審査証明委員会(委員長=楠田北九州市立大教授)を開き、下水管更生工法などの新規・更新・変更を含む58技術について審査した。内訳は新規16技術、更新2技術、変更39技術、継続1技術。このうち49技術が認定され、3月6日に交付式が行われる。残りは引き続き審査していく。委員会の後には楠田委員長から下水道機構の石川理事長に答申が行われた。

連覇!! 尾張ナゴヤは“脚”でもつ/下水道駅伝
 下水道界冬の風物詩「下水道職員健康駅伝大会」が7日、横浜市の日産スタジアムを舞台に開催された。過去最多の192チームが参加。穏やかな日差しの中、ランニングや応援で爽やかな汗を流した。注目の上位争いを制したのは今年も名古屋市上下水道局の「金鯱」だった。
 ◆上位チーム 1.金鯱(名古屋市)2.相模原土木事務所1(相模原土木事務所)3.カッピー君(川崎市)4.博多祇園山笠(福岡市)5.スーパーみやこどり(東京都)6.R―さいたまS(さいたま市)7.はまゆうA(横須賀市)8.横浜ダイチャン(横浜市)9.スーパーTGS(東京都下水道サービス)10.東風亀A(東京都)

連覇を達成した「金鯱」チーム

ISO224対訳版発刊/日本規格協会
 2007年11月にISO事務局より発刊された、「飲料水および下水サービスに関する活動規格」の対訳版が日本規格協会から先月発刊された。購入の問い合わせは同協会まで。
 発刊されたのはISO24510(ユーザ・サービスの評価及び向上に関するガイドライン)、ISO24511(下水事業のマネジメント及び下水サービスの評価に関するガイドライン)、ISO24512(飲料水事業のマネジメント及び飲料水サービスの評価に関するガイドライン)の3規格。
 ISO/TC224は上下水道サービスの国際規格で現在、見直しが行われている。

“新三郷高度”整備進む/埼玉県営水道
 埼玉県企業局(埼玉県営水道)が建設を進めている、新三郷浄水場の高度浄水施設は、平成22年の稼働に向け、躯体部分の工事が大詰めを迎えている。今後、設備関係の工事が本格化し、21年度中には試運転を開始する予定。安全で良質な水道水を県民に供給することを目的とした、オゾン+生物活性炭の処理フローによる高度浄水施設の整備は、埼玉県営水道としては初めての事例だが、その高い技術力で課題をクリアしている。

横浜市21年度予算案/水道局 環境創造局
 横浜市は2日、平成21年度予算案を公表した。資本的支出を見ると、水道事業は403億9,100万円、工業用水道事業は15億700万円、下水道事業は1,448億円を計上した。

疏水の関雪桜を復活へ/京都市上下水道局
 京都市上下水道局は同市左京区の琵琶湖疏水沿いにある『哲学の道』で、老齢化した桜をクローン技術で復活させる取り組みに着手した。
 京都市の代表的な観光地『哲学の道』の桜並木は琵琶湖疏水分線にあることから、上下水道局が維持管理を行っている。中でも大正期の日本画家・橋本関雪が同地に寄贈した桜は『関雪桜』として知られているが、樹齢が約90年になり、老齢化による倒木の恐れも出てきた。
 そこで、桜の小枝を20本伐採し、森林総合研究所林木育種センターに送り、同じ遺伝子を持つ後継クローン苗木を用いて増殖を行うことになった。2~3年後には苗木を『哲学の道』に補植する。1月30日には小枝の採取式を行い、門川大作・市長は「京都の水道事業ならではの取り組み」と語り、また西村京三・公営企業管理者は「貴重な歴史を次の世代に引き継いでいきたい」と述べた。

25日に水道技術フォーラム/岩手紫波地区水道事業協議会
 岩手紫波地区水道事業協議会は25日、同協議会第2回技術研究会として水道技術フォーラムを公開で開催する。
 テーマは「このままでは水道が危ない! ~50年後の水道を考える~」。施設の老朽化や財政状況の悪化など、水道事業を取り巻く環境が悪化する中、ライフラインとしての水道を維持・革新するためのコンセプト、快適な生活を支えるための水道技術、「命の水」を守っていく人材はどうあるべきかを考える。
 大久保勉・八戸圏域水道企業団副企業長と福田健次・盛岡市水道部次長の講演や、両氏に佐藤裕弥・(株)浜銀総合研究所地域経営研究室長(岩手紫波地区水道事業協議会アドバイザー)を加えた鼎談が予定されている。
 申込み・問い合わせは矢巾町上下水道課の吉岡氏(TEL019-611-2561)または、紫波町水道事業所の高橋氏(TEL019-672-6891)まで。

安佐北工事事務所が移転/広島市水道局
 広島市水道局安佐北事務所は老朽化などに伴い、高陽浄水場の敷地内に移転し、9日から業務を開始した。建物は鉄筋コンクリート造2階建で、延床面積1,052.76平方メートル。1階は事務室、2階は隣接する水道技術研修センターの座学用および実技研修室を配置しており、事業費は約3億4,200万円。

ハットリング工法本格採用/松戸市
 地震時に下水道マンホールの浮上を抑制する「ハットリング工法」の普及を進めているハットリング工法研究会(武田文雄会長)は2日、千葉県松戸市でハットリング工法の施工を公開した。松戸市では今年度181基、5カ年で約2,500基のマンホールにハットリング工法を採用する。同研究会はこれまで5カ所の下水道事業体で実績があるが、松戸市での採用を踏まえ、更に拡販していく方針だ。

IWA専務理事が訪問/ナガオカ
 IWA専務理事のポールライター氏が1月31日、大阪府泉大津市のナガオカ本社を訪問し、同社の製品・技術についてプレゼンを受けるとともに、意見交換を行なった。

温暖化と水環境で講演会/日本水環境学会関西支部
 日本水環境学会関西支部(支部長=森澤眞輔・京都大学大学院工学研究科教授)はこのほど、第24期総会・講演会などを大阪工大摂南大学大阪センターで開催した。講演会では「地球温暖化と水環境問題との関わり」をテーマに3氏が講演し、関西水環境賞を山田淳・立命館大学理工学部名誉教授らが受賞した。

参加の早期申込み受付中/国際オゾン研究発表会
 国際オゾン協会は8月31日から9月3日までの4日間、東京都江戸川区のタワーホール船堀で第19回国際オゾン研究発表会を開く。オゾン技術は、おいしい水道水づくりや下廃水処理をはじめ幅広い分野で利用されているが、同協会は2年に1回、世界中の研究者、技術者らが一堂に会して発表討論する場として同研究発表会を企画している。日本での開催は今回が3回目で、「世界中の新たな知見や情報、アイデアなどが外国に行かなくても得られるまたとない機会」(同協会)として、日本の水処理技術関係者の参加を歓迎しているという。
 発表論文については既に概要提出が締め切られたが、現在、登録参加の早期申し込みを受け付け中だ。4月30日以前に申し込みを完了すれば、参加費が国際オゾン協会および日本オゾン協会会員は4万5千円(通常5万円)、非会員が5万5千円(通常6万円)となる。申し込みは日本旅行イベント・コンベンション営業部(TEL03-5565-9890、FAX03-5565-9611、Eメール:mcs_inq01@nta.co.jp)まで。ホームページ(https://apollon.nta.co.jp/ozone2009-er)からも登録できる。

1、2級認定研修会開く/管更生工業会
 日本管更生工業会(南波正彦理事長)は先月14日から16日までと、今月3日から5日まで、1級、2級管更生技士認定研修会と1級、2級管更生技士更新研修会、排水管更生技術研修会を行った。
 このうち、1級管更生技士認定研修会では35名が受講し32名が合格した。同2級では24名が受講し全員が合格。管更生技士更新研修会では1級27名、2級5名、排水管更生技術研修会では51名が受講した。