水道産業新聞社
検索  


水道産業新聞とは新聞購読のお申し込み会員サービスコーナー


今週の紙面
過去の特集一覧
バックナンバー
水の資料館
水の資料館
出版物案内
水道・下水道年鑑
関連書籍
水の広報PR
水の広報PR
水の写真コンテスト
水の写真コンテスト
上下水道製品技術紹介
水道資機材総合事典
下水道資機材・工法総合事典
リンク集
リンク集
健康のため水を飲もう
健康のため水を飲もう
会員のコーナー
意見の玉手箱
会社案内
会社案内
個人情報保護方針
採用情報


バックナンバー

2009年(平成21年)  5月 18日(第4488号)






「ヒ素」無毒化に成功/北里大・山内教授らの研究で
 その強い毒性から水道水質基準や水質汚濁防止法の排出基準で規制されている「ヒ素」を無毒化できることが分かった。北里大学の山内博教授らの研究で、人体に有毒なヒ素を人工的に、魚介類に多く含まれる無毒のヒ素化合物にすることに成功したという。ヒ素中毒の問題はとりわけ、アジア途上国での地下水汚染によるものが深刻だと指摘されている。折しも日本は、“チーム水・日本”で水分野での国際貢献へ気運が高まっているところだ。日本発のヒ素無毒化処理技術が、大きな国際貢献の道を開くかも知れない。

期限内の統合計画策定を ブロック会議終了/簡水協
 今年度最後の全国簡易水道協議会ブロック会議となる東北・北海道ブロック会議が14日、盛岡市内のホテルで開かれ、提出議案8題を6月に金沢市で開催される全国簡易水道大会に上程することとした。今年度が策定・提出期限となっている簡易水道事業統合計画に関連した議題も提案され、簡水統合に向けた国の支援を求めた。今後は、簡水協本部が各ブロックからの提出議案を集約し、国への要望項目として取りまとめる。

奥多摩水道を事業統合/東京都水道局
 奥多摩水道事業が東京都水道事業に統合されることが決まり、13日、奥多摩町の福祉会館で石原慎太郎・東京都知事と河村文夫・奥多摩町長は「奥多摩町水道事業都営一元化基本協定」を締結した。今後は、給水条例改正や国への認可申請など必要な手続きし、平成22年4月1日に同町の水道事業は統合されることになる。

下水管老朽化欧米に倣うな/下水道機構サロン
 下水道新技術推進機構は14日、第272回「技術サロン」を開催した。国土交通省国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究室の松宮洋介・主任研究官がゲストで、下水管路のストックマネジメントをテーマに講演した。日々の研究で海外の事例を集めているという松宮研究官は、下水道施設の老朽化対策の重要性を強調した。

水道事業者に注意喚起/新型インフル
 新型インフルエンザの感染者が国内で確認され厚労省水道課は16日、大臣認可の水道事業者と都道府県の水道行政担当部局、日本水道協会に改めて注意喚起した。16日に政府が対策本部幹事会を開き、水道事業者等に供給体制の確認や事業継続に向けた注意喚起を行うことを盛り込んだ確認事項を決定したのを受けてのもの。今回の新型インフル問題で水道課からの事務連絡は4回目。

チーム水・日本に参加/水道技術センター
 「チーム水・日本」の行動主体(チーム)に、水道技術研究センターが代表者である「アジア・パシフィック水道技術情報ステーション」が新たに加わった。アジア・パシフィック地域の水道関係者と技術情報ネットワークや人的ネットワークを構築し、国内水道界に還元することで、水道技術分野での情報交流・人的交流の一層の発展に寄与するとしている。

水道工学研修受講者を募集
 国立保健医療科学院は9月14日から10月23日までの6週間、「短期研修水道工学研修」を開催する。6月20日まで受講者を募集している。
 同研修は、水道水の安定供給とその安全性・快適性の向上を図るため、必要な水道工学などに関する最新の専門知識と技術を養うことを目的にしており、水道界の第一線で活躍している講師陣から指導を受けることができる貴重な機会となっている。

モバイル型検針導入へ/東京都水道局
 東京都水道局はこのほど、年内をメドにモバイル型検針を本格導入することを明らかにした。これは昨年12月から実施していた実証試験の結果を踏まえて方針を固めたもので、留守宅や繁華街の飲食店など局の営業時間内で検針が困難なメータと工場などの大口径メータに導入する。

耐震形特殊T字管を開発/さいたま市水道局
 さいたま市水道局は、昨年夏より大成機工と共同研究開発に取組んでいた耐震形特殊T字管の試作第1号(本管口径100ミリ×分岐口径75ミリ)がこのほど完成したことを明らかにした。
 同局では、老朽管の更新工事を実施する際、長年仮配管方式による不断水管路更新工法を採用してきた。しかしながら、従来工法では連続的な工区を布設替えした場合、更新した耐震管路に割T字管を設置する必要があったため、仮配管を撤去した後も割T字管と分岐のバルブを残置しなければならなかった。そこで、仮配管が必要な時に「不断水で分岐バルブを設置すること」及び、不要になれば「不断水で分岐バルブを撤去すること」が可能な耐震形特殊T字管を開発した。

水道料金センターを開設/松本市上下水道局
 松本市上下水道局は、4月1日付で水道料金業務をフューチャインに委託し、このほど局庁舎1階フロアに設置した『水道料金センター』で開所式を行った。
 冒頭、菅谷昭市長が「経営基盤を強化し、施設の改築・更新に向けた投資費用を確保することは喫緊の課題。本市上下水道事業の一翼を担うフューチャインには、高い経営ノウハウを発揮するとともに、市と連携し、一層の市民サービスの向上に努めることを期待している」と挨拶。

独立事務所で奮闘/茂庭竹生氏に聞く
 今年3月で東海大学特任教授を退き、その後の去就が注目されていた茂庭竹生氏。現在は、昨秋立ち上げた「茂庭竹生事務所」を軸に“新ビジネス”を模索中とのこと。ここでは、新たな仕事で上下水道界への貢献を睨む茂庭氏に今後に向けた抱負をお聞きした。

「ほんまや」販売30万本/大阪市水道局
 大阪市水道局が平成19年3月から販売しているペットボトル水「ほんまや」(写真)の販売累計総数が4月20日、30万本を超えた。販売開始から約2年1カ月での達成で、記念イベントとして、「ほんまやのある風景」の写真を今月1日から募集している。

新庁舎完成で式典/沼津市
 沼津市水道部の新庁舎が完成しさきごろ、完成式典が行われた。水道事業と下水道事業を統合して水道部となる4月1日からは上下水道の業務を新庁舎で行う。1階は料金収納や給排水設備の申請が一括で行え、2階は上水道工務課、下水道整備課、総務課などが入る。3階は地震などの災害時に上下水道対策本部となるほか、災害資材の保管庫も置く。旧庁舎は昭和40年の建築で耐震性が低かったが、新庁舎は耐震基準の1.5倍の耐震性能を有する。
 式典では五十嵐源嗣・水道事業管理者が関係者へのお礼を述べた後、栗原裕康・市長が「今後とも安全で安心な水道水を供給したい」と述べるとともに、上下水道が一体となることについては「これまで以上に市民に良質なサービスを行いたい」と決意を新たにした。沼津市が水道水を供給している山本博保・清水町長ら5名によるテープカットが行われ新庁舎、新体制の門出を祝った。

3階建ての新庁舎

福岡市で水セミナー開催/大渇水から30年
 福岡都市圏における水セミナーが4月20日、福岡市のアクロス福岡で開催され、福岡都市圏が水源の約3分の1を頼っている筑後川流域との連携をさらに強めていく必要性を確認した。同セミナーは1978年の福岡大渇水から30年を経過した今、原点に立ち返り、筑後川や水の歴史を学び、現在の水事業を検証し、将来の世代に引き継ぐことを目的に開催された。

14.5%増の料金改定/浅麓水道企業団
 長野県の浅麓水道企業団は4月から14.5%増の料金改定を行った。平成18年以来の改定で、1立方メートルあたりの給水料金は、41円35銭から47円35銭となった。

小川管理者が副市長に/松江市
 松江市議会の臨時会が12日開かれ、小川正幸・松江市水道事業管理者が19日付けで退任し、20日付けで副市長に就任することとなった。後任は6月1日付で就任し、その間は松浦俊彦・同市水道局業務部長が職務代理を務める。

表流水に紫外線適用検討/月島機械
 月島機械はこのほど、神奈川県内広域水道企業団綾瀬浄水場で紫外線消毒装置を使ったフィールド実験を開始した。同実験は水道技術研究センターの産官学共同プロジェクト「持続可能な水道サービスのための浄水技術に関する研究(Aqua10)」への持ち込み研究(指導教官=神子直之・立命館大学理工学部環境システム工学科教授)で、表流水を原水とする浄水場への紫外線消毒装置の適用を検討する。

NS形切断溝切機が好評/クボテック
 クボテックのタッピンねじ式NS形ダクタイル鋳鉄管用切断溝切機「NSグルーバー」シリーズが好評を得ている。
 従来型の小口径耐震ダクタイル鋳鉄管では切断溝切に自送式の大がかりな装置が必要で、運搬や施工に貴重な時間やコストが費やされていた。しかし「NSグルーバー」シリーズは軽い手持ち式のハンディタイプなため、運搬・準備・加工作業自体も容易で、経済性や施工性に優れている。オプション製品のローラーチェーンを装着すれば既設管への溝切ができる。中口径キットを使用すればφ300~450での切断溝切にも対応する。

遠山氏が新会長に就任/ダク異形管工業会総会
 日本ダクタイル異形管工業会は14日、東京・上野の東天紅で定時総会を開いた。平成20年度事業報告・収支決算と同21年度事業計画・収支予算を承認したほか、役員改選を行い、新たに遠山秀一・遠山鉄工所社長を会長に、後藤武志・栗本鐵工所パイプシステム営業本部長を常任理事に選任した。

20日からさいたま水道展/水団連
 日本水道工業団体連合会(会長=幡掛大輔・クボタ会長)は5月20日~22日の3日間、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティ第1展示場で「さいたま水道展」(全国水道研究発表会併設)を開催する。
 同展示会では、全国水道研究発表会の発表部門(計画部門、水源・取水部門、浄水部門、導・送・配水部門、給水装置部門、機械・電気・計装部門、水質部門、リスク管理・災害対策部門、事務部門、英語部門など)に合わせた情報パネルや最新技術の成果物である実機などを展示する。また日本水道協会と連携し会場内に発表者の補足資料配付ボックスなどを設ける。20日~22日は9時から17時まで。22日は13時まで。

ポリ鉄出荷量が2倍強/PSI協会
 NPO法人ポリシリカ鉄凝集剤普及協会(略称=PSI協会、磯村欽三会長)は12日、現在全国6箇所で製造しているポリシリカ鉄の平成20年度出荷量を集計した。
 平成20年度のポリシリカ鉄出荷量は605トンで平成19年度の出荷量229トンと比較すると2.64倍と大幅に増加した。使用される用途は、浄水処理の他、再生紙工場の廃水処理や民間浄水施設での利用、プール水処理、食品工場廃水など、多用途化している。内訳はPSI―LM(ローモルPSI)が593.5トン、PSI―HM(ハイモルPSI)が11.5トン。

都下水事業説明会開く/東京下水道設備協会
 東京下水道設備協会は4月27日、新宿のキルビー学院で平成21年度事業説明会を開いた。野村浩司・東京都下水道局建設部設備設計課長と山村慎一・同計画調整部事業調整課課長補佐が講師を務め、東京都下水道局の21年度事業について解説した。