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2009年(平成21年)  9月 14日(第4516号)






台北会議でジャパン・パビリオン 2011年東京をPR/IWA―ASPIRE
 来月18日から台北で開催される第3回IWA―ASPIRE(国際水協会・アジア太平洋地域)会議に向けた準備が最終段階に入っている。会議の展示会には、日本水道協会や関連企業らが“ジャパン・パビリオン”を出展し、日本が誇る高い技術と2011年に東京で開かれることが決まっている第4回同会議の大PRを展開する。その内容は、今回の会議テーマでもある“持続発展”を意識。アジア太平洋地域の水道の発展に向けて、“日本とアジア各国とがパートナーシップを築いていこう”とのメッセージが込められるという。

21年度会長表彰決まる/日水協
 日本水道協会は平成21年度協会会長表彰受賞者を発表した。功労賞には、東京都水道局長を務めた東岡創示氏や名古屋市上下水道局長を務めた西部啓一氏ら9人が選ばれた。特別賞は112人、有効賞は論文2編の関係者9人だった。
 表彰式は11月11日、堺市で開催の第78回総会の初日に行われる。

ストックホルムで第19回世界水週間
 第19回世界水週間(World Water Week)が8月16日から22日まで、ストックホルムにて開催された。ストックホルム国際水研究所(SIWI)が主催するこの会議は、毎年多くの国際機関、各国政府、NPO等が参加し、水にまつわる様々な課題である地球環境、健康、経済、貧困問題等について、その解決に向けた取り組みや研究成果に関する最新情報が報告される。また、水のノーベル賞と呼ばれる「ストックホルム水賞」の授賞式が行われることでも広く知られている。今年のテーマは「地球規模の変化への対応」であり、気候、健康、国境を越えた水利用に重点をおいて100を超えるセッションが企画された。
パサック博士が記念講演

マニュアル案巡り議論/国交省・下水道BCP検討委
 国土交通省下水道部は10日、今年度2回目となる下水道BCP策定マニュアル(地震編)検討委員会(委員長=中林一樹・首都大学東京大学院教授)を東京都新宿区の下水道新技術推進機構会議室で開き、事務局が作成したマニュアル(案)について議論した。委員からは、表現に工夫を求める意見などが出され、それらを基にマニュアル(案)を修正することになった。9月下旬から10月上旬の間に開催予定の最終回となる委員会でマニュアルのとりまとめを目指す。

配ポリ継手等の規格化へ/日水協
 日本水道協会は10日、同協会大阪支所内で第23回水道施設に関する規格専門委員会を開催し、水道配水用ポリエチレン管及び管継手に関する規格改正の最終審議を行った。EF受口付直管、大部分の管継手類の形状や寸法などを規格化することで大筋が固まった。

渇水対策本部を再び設置
 国土交通省四国地方整備局は11日、渇水対策本部(本部長=足立敏之・同局長)を再び設置した。翌日からは第1次取水制限を開始した。
 同地方の水源・早明浦ダム上流域における降雨量は8月が407.4ミリ(平年比81.0%)、9月の降雨量は13.1ミリ(9日現在、平年比2.7%)で、同ダムの貯水率は10日現在で67.4%(平年値80.0%)と厳しい状況になっている。

管工事で局の直費購入を“復活”/横浜市水道局
 横浜市水道局は今年度から直管などの配水管材料の調達をこれまでの「請負事業者持ち」から局による「直費購入」に変更し、老朽管更新などの管路整備のよりスムーズな進捗を図っている。多くの水道事業体は管路整備に際して、かつての支給材制度から請負事業者持ちに変更して管材料を調達しているが、現行方式はコスト面や納期遵守などの面で課題を残しており、同局の再変更はこれらの課題をクリアしてより効率的に管路整備を進めようという意図の下になされている。この同局の対応にはメーカーや施工企業からも好意的な反応が見られるようで、この新たな調達方法が他都市に波及する可能性もある。
スムーズな管路整備の推進へ
資材の調達方式を改善

処分場計画業者に意見書/八戸圏域水道企業団
 八戸圏域水道企業団は主要な水道水源のひとつとして位置付けている新井田川水系瀬月内川の近傍に民間事業者が産業廃棄物最終処分場が計画されていることで、計画概要に対して意見書を提出した。意見書は遮水工を施すことや浸出水の水処理方法、処分場の稼働・管理方法などの改善・要望事項10項目で、企業団は、これらの検討、改善・要望事項が充分に反映、実施されない場合は計画そのものに反対せざるを得ないとしている。

高度浄水施設整備計画策定へ/千葉県水道局
 千葉県水道局は8月31日、高度浄水処理施設整備基本計画策定業務を一般競争入札で公告した。入札書の提出期限は10月6日までで、業務の履行期間は契約日から平成22年3月18日まで。入札書の提出場所や問い合わせ先は、同局管理部財務課経営管理室(TEL043-211-8559)。参加資格は物品等一般競争、指名競争参加資格のA等級の者。

上下水道管路システムの整備へ/釧路市上下水道部
 釧路市上下水道部は「上下水道管路情報システム」の構築業務委託を公募型プロポーザルで公募した。参加申込書の提出期限は9月16日までで、技術提案書の提出期限は10月上旬を予定している。

下水再生水で打ち水/広島市下水道局
 広島市下水道局は8月末まで、「打ち水大作戦2009ひろしま」を市内9カ所で順次実施した。「広島の気温をみんなで2度下げようや~!」を合言葉に、今年度からMAZDA Zoom―Zoomスタジアム広島(4月オープン)の雨水貯留池の再生水を中心に、水資源再生センターの下水再生水を活用。資源の有効利用PR、地球温暖化防止への意識啓発などを図った。

料金等徴収業務の包括委託へ/高知市水道局
 高知市水道局は料金等徴収業務包括委託事業者を募集している。民間のノウハウを活用し、業務の効率化や経費節減により、経営の改善を図るとしている。
 委託業務は▽窓口▽検針▽調定▽収納▽滞納整理▽電算システム構築▽下水道使用料関係の各業務など。委託期間は平成23年1月1日から同27年12月31日までの5年間で、予定価格は11億5500万円(5年間総額、税込)。

創意工夫と熱意を評価/東京都水道局優良工事表彰式
 東京都水道局は10日、都庁第二本庁舎で平成21年度東京都水道局優良請負工事表彰式を行い、前年度の工事で施工成績が特に優秀だった福山建設(株)と東宝建設(株)に対して尾﨑勝・水道局長から表彰状が手渡された。同表彰は請負者の意欲を喚起し、事業を円滑に行うことを目的として行われているもの。

雨量計測システムを開発/メタウォーターウィルコム
 メタウォーターと、PHSによる通信サービスを手がけるウィルコムは、地方自治体向けに雨量情報を提供する「雨量計測システム」を共同開発したと発表した。気候変動によりゲリラ豪雨が頻発しており、住民の安全を守るためにリアルタイムで降雨の状況を把握することは、雨水を管理する下水道事業者などにとってますます重要度を増している。今月より福井市で同システムの試験運用を開始する予定で、本格的な実用化に向けて動向が注目される。

取水スクリーンが好評/日本エンヂニヤ
 日本エンヂニヤは昨年度、鹿児島県垂水市水道課に表流水の取水スクリーン『WSSウォータースクリーン(以下WSS)』を8基納入した。土砂や枝葉などによる取水口の目詰まりを防ぎ、日常管理業務の負担が軽減されるなど、導入の成果が上がっている。
 同社のWSSは堰堤に埋め込む形で設置し、越流する河川水で特殊スクリーンの表面を洗い流しながら取水する『背面取水方式』を採用。落葉や土砂などが取水スクリーンに堆積することなく、安定した取水能力を維持できる。そのため、日常メンテナンスはほぼ不要で、スクリーン表面を年に数回、ブラシなどで簡易清掃する程度で済む。

鹿児島県垂水市では8基導入

月島機械執行役員管理本部経営企画部長 鷹取啓太氏に聞く
 昨年10月、新事業推進部長から企画部門に異動し、経営企画部長に就任。今年6月には43歳の若さで執行役員に抜擢された。
 「ちょうど企画部門に異動した時期に世界的な金融危機が起こり、当社も当然その影響を受けました。今までいい仕事をさせていただいていても、一つ歯車が狂うと非常に厳しい状況になってしまうプラントメーカーの業態の危うさを感じました」
 そうした世相の流動的な状況もあり、先期で終了した中期計画の次期計画策定がずれ込み、現在内容を検討中だ。

豪大型海淡事業に参画/伊藤忠商事
 伊藤忠商事は、同社が参画するアクアシュアコンソーシアムが、世界最大規模(日量約40万立方メートル)の海水淡水化事業の事業権を落札したと発表した。
 同事業はオーストラリアのヴィクトリア州政府がPPP形態で進めているプロジェクト。建設事業費は約2800億円で、2011年末までに海水淡水化施設をはじめとする設備建設を完了し、その後27年間、同州メルボルン市への水供給を行う。

粗目・細目兼用除塵機が好調/日立プラントテクノロジー
 日立プラントテクノロジーが開発した「粗目・細目兼用除塵機(デュアルスクリーン、昨年3月に下水道新技術推進機構の審査証明を取得)」の受注が好調だ。昨年6月に愛知県内の下水処理施設向けに1号機を受注して以来、神奈川県内の下水処理施設、兵庫県内、大阪府内、石川県内のポンプ場向けに受注が相次ぎ、累計で5施設21台となった。同装置は、下水処理場やポンプ場の沈砂池向けの除塵器で、粗目と細目の異なる2種類のスクリーンを組み合わせることで大小様々なゴミが捕捉でき、通水能力も損なわないことから合流式、分流式両方の下水道に適用できるというメリットがある。同社は今後もさらなる受注拡大をめざして積極的な営業活動を展開していく方針だ。

N―EXPOKANSAI開催
N―EXPO KANSAI’09が3日から3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開催された。従来のNEW環境展大阪を名称変更した催しで、約200社・団体が環境関連の技術・製品を出展した。3日間合計で約3万8千人が来場した。

京都事務所を開設/日水コン
 日水コンは1日、京都事務所を新たに開設した。住所、連絡先は次のとおり。
 〒615-0081、京都市右京区山ノ内養老町19-6、TEL075-325-0321、FAX075-325-0322

福岡で工事写真管理セミナー/オリンパス
 オリンパスイメージングは10月9日、同社福岡支店で「工事写真管理セミナーin福岡」を開く。工事現場向けの同社コンパクトデジタルカメラ「ミュータフ8000工一郎」と最新基準案に合わせた電子納品対応の工事写真管理ソフト「蔵衛門御用達9プロフェッショナル」を使い、工事写真の撮影術や効率的な写真の管理方法を説明する。
 ミュータフ8000工一郎は、高さ2メートルからの耐落下衝撃性能や10メートル防水構造などを誇り、ポケットに入るコンパクトなボディも特長だ。また蔵衛門御用達9シリーズは、国土交通省、農林水産省などの最新の基準案に対応した工事写真管理ソフト。画像の取り込みから台帳の作成、管理まで、基本操作はガイドに従うだけで簡単にできる。
 セミナーの受講料金は3千円。参加者全員に蔵衛門御用達9スタンダード(製品版)が配布される。申し込みの詳細は同社HP(http://olympus-imaging.jp/koujiseminar/)に掲載されている。