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2009年(平成21年) 11月 12日(第4529号)





課題解決へ雨の堺で熱い議論/日水協第78回総会
 問題山積の水道界、“雨降って地固まる”となるか―。日本水道協会の「第78回総会」が11日、堺市の堺市金岡公園体育館で開幕した。あいにくの空模様の中、全国からおよそ1,700人の水道関係者が会場に集まり議論を開始。3日間の日程で、会員提出問題の討議をはじめ、シンポジウム、施設の視察などが行われる予定だ。今年の総会は、例年とは少し雰囲気が違う。政権交代の影響で総務省、国土交通省からの来賓出席は無し。厚生労働省も会員提出問題に対する見解披露を取りやめた。水道界はいま、施設の更新や災害対策、技術継承、官民の役割分担など取り組むべき問題が山積状態。総会の進め方は変わっても、国民生活を支える水道の使命は変わろうはずがない。そんな想いを再認識する総会となりそうだ。
全国から1,700名の水道人が
堺市に結集

「総力を挙げて」来年は松山市で/常任理事会
 日本水道協会は10日午後、第176回常任理事会を堺市内のホテルで開催した。翌日からの「第78回総会」の運営や会員提出問題の取り扱いについて確認。この中で、次期総会開催地を松山市として上程することを承認した。
 来年の開催が内定した松山市の渡邊滋夫・公営企業管理者は常任理事会の席上、「身の引き締まる思い。期待に沿えるよう松山市の総力を挙げる。皆様のご協力をお願いしたい」と挨拶した。
 昭和7年に大連で日水協第1回総会が開かれて以来、79回の歴史の中で松山市での開催は初めてとなる。

水道資機材展示会が開幕/水団連
 「第43回水道資機材展示会」(主催=日本水道工業団体連合会、後援=日本水道協会、堺市上下水道局、水道産業新聞ほか)が11日、堺市の金岡公園野球場で開幕した。

リン資源化へ検討会設置/国交省
 国土交通省下水道部は「下水道におけるリン資源化検討会」(座長=津野洋・京都大学教授)を設置し、4日に第1回会議を東京都新宿区の下水道新技術推進機構会議室で開催した。下水道管理者によるリン資源化事業の実施検討を支援する「下水道におけるリン資源化の手引き(仮称)」を今年度中にとりまとめることを目的にしており、今後、大阪湾フェニックス計画と島根県、岐阜市を例にフィージビリティ・スタディ(FS)を行うとしている。
 下水や下水汚泥に存在するリンは貴重な資源であるが、その回収・活用を図るためには、回収原価の改善や品質管理体制、地産地消型・広域循環型での流通ルートの構築など、事業化を検討する際の判断手法を整備する必要があることから、今回「手引き」をとりまとめることにした。

“PSIガイドライン”作成へ/水道技術研究センター
 水道技術研究センターは、ポリシリカ鉄凝集剤(PSI)について、その使用や保管方法等に関するガイドラインを作成するための作業に着手した。PSIは近年、その性能が向上している。そこで水道事業体への導入促進を図るためにPSIに関する技術的知見や適正な使用・保管などを判りやすく解説したガイドラインを作成することにした。同センターでは年度内の発行を目指すとしている。

光安氏が瑞宝小綬章/秋の叙勲・褒章
 政府は09年秋の叙勲・褒章の受章者を発表した。叙勲は東大名誉教授で東京電機大教授の片山恒雄氏が瑞宝中綬章、元横浜市水道事業管理者の光安順三氏が瑞宝小綬章を受章したのをはじめ、合計4,024名が受章。褒章は元日本バルブ工業会会長の岡野正敏氏が藍綬褒章を、また元全国管工事業協同組合連合会理事の近藤峰雄氏が黄綬褒章を受章したのをはじめ702名が受章した。

パリ水道の再公営化
 パリ市100%出資の商工業的公施設法人「オー・ド・パリ」が2010年から、浄水から送配水、給水までを一体的に担うことになる。ヴェオリア・スエズ両社が給水を行ってきた従来では「実際にどれだけのコストがかかっていたのか分からない」とブルーノ・グエン氏は指摘する。
 利益が内部留保に回り、再投資されずにいた可能性もある。「今回のことによって企業内部を政府が分かるようになってきました。今後は情報公開の義務を負うようになります。水道は“シングル・オペレーター”で行くべきでしょう」とグエン氏。

堺総会 初日を追って
【9時30分、会場に続々と集まる参加者】
 総会会場の「堺市金岡公園体育館」には、市内のホテルを巡る専用バスから降り立つ総会出席者が続々と到着した。あいにくの空模様にもかかわらず、受付は活気であふれている。会場のあちこちで、久々の再会に話を弾ませる参加者同士の笑顔もあった。


雨の中、続々と集まる参加者たち

【10時40分、厚労大臣表彰】
 開会式に続いて大臣表彰の表彰式が行われた。今年度は上水道関係85人がその功績を認められた。粕谷水道課長から表彰状を受けた受賞者を代表して、鎌田猛・愛知県企業庁技術監が謝辞。「今後も水道を取り巻く環境の変化や課題に取り組み、安全・安心な水道にしていくことが我々に課せられた使命」と述べた。


厚生労働大臣表彰では
粕谷水道課長から表彰状が渡された

【10時45分、会長表彰の栄誉が】
 会長表彰の表彰式では、功労賞(9人)、特別賞(108人)、有効賞(6人)の順に受賞者の名前が呼び上げられ、壇上に上がった。勤続賞(932人)を含め1,055人が栄誉にあずかった。全受賞者を代表して、江郷道生・前広島市水道事業管理者は「お客様にこれまで以上に愛される水道の構築にまい進することが重要。そのことが蛇口の水を直接飲める日本の水道文化を守り育てることに繋がり、“生命の水道・ニッポン”を世界に発信することになる」と挨拶した。


会長表彰を受け代表挨拶をする
江郷・前広島市管理者

【11時25分、いよいよ会議、議長席に澤野・堺市管理者】
 表彰式後の舞台替えを終えいよいよ会議に入った。議長席には開催地・堺市の澤野哲也・上下水道管理者が着席した。総会開催前、「茶の湯文化の精神である、おもてなしの心で参加者の皆様に満足していただける総会に」と語っていた澤野管理者。施設更新や災害対策など、水道界が抱える諸課題の解決に向け、活発な議論を引き起こすコンダクターの役割が期待される。澤野管理者は2日目、市議会の臨時議会が入っているため総会議長職は七野正・堺市上下水道局長に引き継がれることになっている。


議長席に澤野堺市管理者が着き
熱い議論がスタート

【12時10分、昼食休憩、本社展示ブースでは…】
 当社は今年も「水道産業新聞社ブース」を開設している。場所は体育館横の昼食会場の横。今回の展示では、「第51回水の写真コンテスト」での入賞作品18点を展示しているほか、「お楽しみW抽選会」を実施。アンケートにお答えいただいた方の中からスピードくじで30名に、当社が出版した「やっぱり安心水道水」をプレゼント。また、抽選でリコーのデジタルカメラ(CX2)や「2010年版・水道年鑑」などが当たる。
 なお、写真コンテスト作品は今月19~25日に東京・飯田橋でも展示する。


本社ブースを見学する
堺市の七野上下水道局長ら


水道1115億 下水道1570億/東京都22年度主要事業計画案
 東京都は5日、平成22年度主要事業計画案を公表した。水道局は、建設改良費を1,115億6,400万円(対前年度比138億5,900万円増)を計上した。主要施設整備事業の総額も980億円(同80億円増)とした。一方、下水道局は、区部の下水道建設改良費として1,570億円(増減なし)を計上。また流域では、流域下水道建設費を129億円(増減なし)とした。両局とも来年度から3ヵ年の経営プランの初年度となる。

非開削で給水管を更新/八戸圏域(企)
 八戸圏域水道企業団は今年6月から配水管更新に伴う給水管取り出し工事に推進工法を採用し、道路を横断する給水管は原則推進工法を採用する方針を固めている。これは、開削工事で道路横断の給水管を更新すると、復旧後の路面に段差が生じ易いため、大型車両が通過した場合の震動と音による住民からの苦情が多発していることに対応するもの。

浄水場の「安全」を万全に/ルポ
 シンク・エンジニアリングのカメラ監視システムが、宮崎市田野町第1浄水場(給水能力4,940立方メートル/日)、高岡町川口浄水場(同3,400立方メートル/日)で初採用され、今年度から順調に稼働している。施設の集中監視システムを中心に水道分野で抱負な実績を持つ同社が手がける新たな製品ラインナップのポテンシャルを探るべく、宮崎市上下水道局を取材した。

環境に配慮した「百年鉄管」GENEX(ジェネックス)呼び径75~250/クボタ
 クボタは、管路更新と耐震化に弾みをつける次期主力ダクタイル耐震管「GENEX(ジェネックス)」(呼び径75~250)を開発。11日、大阪府堺市で開催されている第43回水道資機材展示会で「ジェネックス」ブランドの鉄管、バルブのプロトタイプを披露した。NS形管の優れた耐震性、水密性など基本性能は維持し、さらにコスト縮減、施工性向上、長寿命の3点から画期的な改良がなされており、環境保全にも配慮した「百年鉄管」を達成する製品として注目を集めている。
GENEXを見る粕谷課長

モデル事業試験装置が完成/神鋼環境ソリューションなど
 経済産業省が公募した「低炭素社会に向けた技術シーズ発掘・社会システム実証モデル事業」の採択を受け、神鋼環境ソリューションが管理法人となって進めている「臨海工業都市における水資源循環システムの低炭素プロセス・低動力プロセスの開発」の要素試験装置がこのほど完成し、28日関係者などを集め山口県周南市の徳山浄化センターで現地見学会が行なわれた。

資産管理ツールを無償提供/明和工業
 明和工業はこのほど、同社製緊急用給水栓セット「MEIWA レスキュータップ Gタイプ」の新規購入顧客へ、同社が開発した資産管理ツールの無償提供を開始した。この資産管理ツールは、レスキュータップを使用する際の給水拠点などをインターネットの「Google Maps」を利用して容易に表示できるソフトで、同社はレスキュータップのさらなる拡販に向けた切り札として積極的なPRを行っていく方針だ。

日本紫外線水処理技術協会会長 山越裕司氏に聞く
―クリプト対策としてのUV装置の普及状況、普及展望は?
 山越 平成19年4月1日に厚生労働省の「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針」が施行されて以来、全国の水道事業体でUV装置の導入が徐々に検討されてきており、普及の手ごたえを感じています。水道技術研究センターの平成21年度の調べでは、浄水プロセスへの装置納入件数は48件、また、処理水量は105,003立方メートル/日と報告されています。
 世界的には、UV装置の浄水への適用は消毒技術として普及しています。欧米では数十万立方メートル/日の大規模施設が既に稼働しており、ニューヨークではなんと765万立方メートル/日の施設建設が計画中です。日本においても今後の普及が大いに期待できると感じています。

世界各地の水関連企業が出展 今月18日に開幕/ウォーター・エキスポ・チャイナ
 11月18日~20日に中国・北京の北京博覧館でウォーター・エキスポ・チャイナ(中国(国際)水ビジネス・サミットと同時開催)が開催される。

超高輝度ライトが好評/阿南電機
 阿南電機が販売している超高輝度ハンディサーチライト「ウルトラハイビーム」が好評だ。▽光源は高能率放電型(HIDメタルハライドランプ)▽出力は20W▽照射距離は約1,000メートルで、明るく遠くまで照らすことができ、上下水道施設の夜間点検などに活用できる。

韓国市場開拓へ2社と業務提携/日水コン
 日水コンはこのほど、韓国市場の開拓に向けた活動の一環として、複数社の韓国コンサルタント会社と覚書(MOU)を締結し、ゆるやかな業務提携を行っていることを明らかにした。同国における受注機会拡大や信頼度の向上、人的交流などをめざす。