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2012年(平成24年)  6月 25日(第4750号)






下水道事業の持続へ一致団結/予算確保、災害対策など決議/下水協・第1回定時総会
 日本下水道協会の第1回定時総会が22日、東京の砂防会館で会員約300人が参加して開催された。全国7地方下水道協会から提出された予算確保や災害対策など9題の会員提出問題について審議。いずれも下水道事業の持続に重要な問題として政府に強力に働きかけていくことが決議された。また、地方公共団体から協会運営についてさらなる会員サービスの充実が求められ協会改革待ったなしの状況となった。

不正行為 再発防止に全力/国産ラセン管6カ月検査停止/日水協
 日本水道協会は、水圧試験値の改ざんなど不正行為をしたとして検査を一時停止している国産ラセン管(株)の処分を、6カ月間検査停止と決めた。20日に開催した第86回検査事業委員会で審議、決定したもの。検査停止は不正発覚後の3月30日から実施されており、9月29日までとなる。

都下水道局長に小川健一氏
 東京都は20日、7月1日付で下水道局長に小川健一・同局技監をあてる局長級人事を内示した。松田二郎・下水道局長は30日付で退職。下水道局次長には石原清次・総務部長が就任する。また、水道局では大村雅一・人事委員会事務局任用公平部長が次長に就任、森祐二郎・次長は職員共済組合事務局長に就任する。
 小川氏は昭和52年入都。計画調整部長などを経て平成21年7月から技監を務めている。早大卒、昭和28年4月生まれ。

中央監視制御設備を全面更新/耐震性備えた東別館が竣工/水道危機管理・指令センターの役割も/福岡市水道局
 福岡市水道局では同市博多区に建設を進めてきた水道局東別館が竣工した。5月7日には開所式を行い、同局の浄水部門などが業務を開始し、現在は、来年3月の全面供用を目指して水管理センターの整備を行っている。
 東別館は、耐震性を備え、災害対応機能の強化を目的に建設し、大渇水を教訓に福岡市が構築してきた配水コントロールの心臓部となる水管理センターなどを配置。また庁舎内には福岡市道路下水道局の博多駅北ポンプ場も整備し、上・下水道事業の合築庁舎となる。

汚水ポンプに実機導入設定目標をすべて達成/永久磁石を用いた高効率電動機/都下水道局共同研究
 東京都下水道局は、ポンプ施設の省電力化を目的として葛西水再生センター江戸川系汚水ポンプ2号用電動機に「永久磁石を用いた高効率電動機」の実機を導入し、性能評価や経済性の評価を行う。工事は今年度から行い、平成25年度上期には完成予定だ。その後1年間運転を行い、評価する。

GX形など技術講習会を開催/ダク協九州支部と共催で/大分市水道局
 大分市水道局は13日から15日までの3日間、日本ダクタイル鉄管協会九州支部との共催で、GX形、NS形ダクタイル鉄管の技術実務講習会を開催した。

危機管理能力の向上に/管工事組合と災害時協定/佐久水道企業団
 佐久水道企業団は、佐久管工事事業協同組合と「災害時等の応急措置に関する協定書」を締結した
 同協定は、管工事組合と災害時の協力体制を確保し、迅速な復旧活動につなげるのが目的で、協力要請を行うにあたってのルールや費用負担、指揮権などを整備した。協定締結により同企業団が地震や風水害などの災害により水道施設に被害が発生し、佐久管工事事業協同組合に協力を要請した際には、優先して人員や資器材を提供することになる。また同企業団が他都市に災害の復旧応援に向かう場合でも同組合に協力を求めることができる。

水道GLP認定取得/精度管理が唯一の生命線/沖縄県環境科学センター
 沖縄県環境科学センターは4月23日付けで水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)の認定を取得し、19日、認定証授与式が日水協で行われた。授与式には伊佐嘉一郎・同センター業務執行理事・専務と伊波秀敏・同センター生活科学部水道検査課長が出席し、尾﨑勝・日水協専務理事から認定証が手渡された。

水道PR用のノートを作成/東京都水道局多摩水道本部
 東京都水道局多摩水道改革推進本部は、水道事業のPRグッズとしてノートを作成し、広報イベントなどで配布している。表紙デザインがシンプルになっているため、どのような場面でも使いやすいものになっている。

富士通エフ・アイ・ピーが展開するアウトソーシングサービス
 富士通グループの総合情報通信サービスを担う富士通エフ・アイ・ピーは、上下水道分野での業務展開も約50年の歴史があり、上下水道料金管理システム「アクアスタッフ」で多くの実績を持つ。幅広いフィールドで先進のICT技術を活用し、システムのライフサイクル全般をカバーする多様なソリューションを提供しているが、同社事業のベースとなっているのがデータセンター機能だ。クラウドサービスに対するニーズが急速に高まっていることに加え、特に東日本大震災以降、事業継続性の観点から、データセンターを活用したアウトソーシングサービスには大きな注目が集まっている。全国のデータセンターの中でも最大規模かつ最高水準の機能を備えた横浜データセンターを訪ね、同社が展開する水道事業支援ソリューションを取材した。

技術力向上と普及拡大へ/技術、運営部会を新設/日本スナップロック協会
 日本スナップロック協会は13日、名古屋市内のキャッスルプラザで第23回定例総会を開催した。工法のさらなる普及拡大に向け、技術部会と運営部会を新設するほか、ブロック支部活動の活性化を通して営業力の強化を図ることなどを確認した。

適正利益の確保へ結束を/耐酸モルタルなどで差別化/JER認定施工協会
 JER認定施工協会の第8回定期総会が6日、神戸市西区の日本ジッコウ本社内で開催された。耐硫酸モルタル防食工法が7月、下水道事業団の『防食技術マニュアル』で指針化されるほか、防食工事の賠償責任保険制度を創設するなど、高い技術力や信頼性で他工法との差別化を図る。さらに、適正利益が得られる事業環境づくりに取り組むことなどを確認した。

震災復旧事業へ貢献/新専務にクボタの大橋氏/水道バルブ工業会
 水道バルブ工業会は7日、高知県芸西村の土佐ロイヤルホテルで第53回総会を開き、平成24度の事業計画・予算を決めたほか、役員改選を行い、専務理事に大橋康作・クボタパイプシステム営業部担当部長を選任した。

高い耐震性能PRへ/低臭気型樹脂の改良を/日本インシチュフォーム協会
 日本インシチュフォーム協会(会長=杉本啓助・日鉄パイプライン取締役常務執行役員営業本部長)は5月30日、東京都港区の品川プリンスホテルで第26回総会を開き、平成24年度事業計画や予算を決めた。

9月3日に年次大会/環境技術学会
 環境技術学会は13日、平成24年度通常理事会・通常総会を、大阪キャッスルホテルで開催した。平成23年度事業・決算報告、同24年度事業計画・予算などを承認したほか、同24、25年度の役員改選は理事37名と評議員5名、監事2名を決定。会長などは7月の理事会で選任するとしている。
 また、同学会第12回年次大会を9月3日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス内で開催することも報告。廃棄物や水処理など66件の発表、特別講演会「災害と環境」を行う予定となっている。

水団連の坂本専務が瑞中
 厚生労働省は5日、同省講堂で平成24年度の叙勲伝達式を開き、辻泰弘・厚生労働副大臣が受章者に勲記を伝達した。
 本紙関係では、元厚生省生活衛生局水道環境部長の坂本弘道・日本水道工業団体連合会専務理事が瑞宝中授章を授章した。

創立50周年を祝う/水機テクノス
 水機テクノス(神保吉次・代表取締役社長)は15日、都内のホテルで同社創立50周年を記念し祝賀会を開催した。
 同社は昭和37年に水道機工の子会社として発足以来、水道施設のメンテナンス企業として業界をリードしてきた。