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2012年(平成24年) 11月 22日(第4785号)
“しなやかな水道”横浜から発信/安全・持続・環境を追究/第9回水道技術国際シンポジウム
互いを知る意義を再確認!/日中韓合同シンポ/東大で開催
一般社団法人移行へ着々/会費引き下げも検討/工水協
グラマン安全性学ぶ/下水道機構
京大―精華大シンポジウム
工事事故防止へ管理徹底/講習会など開き周知/東京都下水道局・事故予防対策強化月間
タイMWAと覚書締結へ/両者の関係はより強固に/東京都水道局が人材育成で
安定給水目指して協力依頼/供給量増や実施計画策定へ/北九州市・香春町
真摯な討議実務に活かせ/柏崎市で研究発表会開く/日水協中部地方支部
財政措置の拡充求める/公営企業3局が合同で要望/東京都
県内外の事業体が展示会にブース出展/水道技術国際シンポジウム
更新、耐震化技術に高い注目/65企業・団体が出展/Water Yokohama 2012が開幕
公共事業の包括受注めざす/ストックビジネス強化へ/積水化学工業
“水”に大きな注目集まる/グリーン・イノベーションEXPO2012が閉幕
ニーズ対応で役割向上へ/創立65周年で記念式典/東京管工機材商業協同組合
2社が研鑽の成果披露/業界の情報発信の受け皿にも/日水協中部研発
12月4日にセミナー/新たな水処理膜を提案/クレイトンポリマー
下水道の価値をテーマに講演会/東京下水道設備協会
1月24、25日に第40回全国大会/ビル管理教育センター
“しなやかな水道”横浜から発信/安全・持続・環境を追究/第9回水道技術国際シンポジウム
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世界の水道技術がヨコハマに集結! 「第9回水道技術国際シンポジウム」が20日から22日までパシフィコ横浜で開催されている。「しなやかな水道システム―安全、持続及び環境の追究」をテーマに、浄水、管路、ガバナンスの3分野に分かれた分科会や海外報告などのセッションが持たれ、日本をはじめ世界各国の水道技術に関する最新知見が披露されている。65の企業・団体が出展した展示会も開かれている。シンポが掲げたテーマは世界的な課題に通じる。シンポの成果は世界に発信される。
互いを知る意義を再確認!/日中韓合同シンポ/東大で開催
東京大学大学院工学研究科の都市システム研究室は19日、同大学内で日中韓合同シンポジウム『新たな水技術による大規模災害への対応』~震災・水害の教訓と日本・中国・韓国の連携~を開催した。
冒頭、主催者を代表して滝沢智・同大学教授が登壇し、▽東日本大震災以降、水システムに対する考え方は、根本的に変化したのか?▽大規模水システムに代わるシステムは必要か?合理的か?▽東アジアの科学技術外交において、災害対策、水システムに関する情報をいかに共有し、協力体制を築いていくのか?―といった点について問題提起しつつ、開催趣旨を説明した。
一般社団法人移行へ着々/会費引き下げも検討/工水協
日本工業用水協会(会長=大村秀章・愛知県知事)は6日、第57回通常総会を都内で開いた。定款変更案と一般社団法人移行後の役員選任案のほか、平成24年度補正収支予算案、25年度事業計画と収支予算案、移行までの役員の選任案についていずれも了承した。議事に続き、小泉明・首都大学東京大学院特任教授が「水道における最近の動向」をテーマに講演した。また、内閣府の担当官が「PFIの現状と今後」について説明した。
移行申請は、今月末に公益認定委員会の答申を受ける予定で、来年4月1日の登記となる。現在、暫定措置として段階的に会費を引き下げているが、年内に行う会員アンケートを参考に、来年度総会で最終的に決定する。事業の縮減、事務局体制についても引き続き検討する。
事務局移転
工水協は事務局を12月末に移転する予定。移転先は、〒113―0034東京都文京区湯島1―6―8中央自動車ビル8階。職員数の減少にあわせ、現在よりもスペースを縮小し、経費の削減を図る。
グラマン安全性学ぶ/下水道機構
下水道新技術推進機構の現場研修会が16日、G&U技術研究センターで下水道事業体、企業などの参加者約30人を集めて開催された。同センターはグラウンドマンホールとその周辺空間を研究領域として新しい安全に関する研究開発を目的に設立。NIPPO、管清工業、ヒノデ・ホールディングスが出資している。輪荷重走行試験や下水管きょ内の水理現象実験など、充実した内容を職員の案内で回った。
京大―精華大シンポジウム
京都大学と中国の精華大学が12月15日に精華大学深圳研究生院で開く「第4回深?GOCOE/EMLシンポジウム」に参加する団体、企業を募集中。パネル展示やプレゼンテーションによる技術紹介の場が設けられる。
工事事故防止へ管理徹底/講習会など開き周知/東京都下水道局・事故予防対策強化月間
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東京都下水道局は、工事が増える下半期での事故防止に向け、11月を「事故予防対策強化月間」とし、下水道工事における安全管理を徹底するとともに、工事に携わる一人ひとりの安全意識を高めている。初日となる1日には、局職員や工事受注企業職員、東京都下水道サービス(株)社員などを対象にした下水道工事安全管理者講習会を都庁で開き、安全意識の高揚を図った。
タイMWAと覚書締結へ/両者の関係はより強固に/東京都水道局が人材育成で
東京都水道局は16日、タイ王国首都圏水道公社(タイMWA)との間で人材育成に関する覚書を締結することを発表した。双方の水道事業の発展を目的に、技術交流などを通じた継続的な人材育成を進める。同日の会見でこの件に触れた猪瀬直樹・都副知事(知事職務代理者)は、覚書の締結により両者の関係がより強固になることを強調した。
安定給水目指して協力依頼/供給量増や実施計画策定へ/北九州市・香春町
北九州市水道局は隣接する福岡県香春町から安定給水を目指した取り組みの協力依頼を受け、同町への供給量の増量及び実施計画の策定についての協議に着手することとなった。
現在、北九州市上下水道局は香春町に1日100立方m程度の分水を実施しているが、同町では近年大規模な断水を伴う事故が発生するなど、安定給水に課題を抱えていた。昨年、北九州市上下水道局は香春町の依頼を受け、『香春町水道事業基本計画』を双方の協議で策定した。
真摯な討議実務に活かせ/柏崎市で研究発表会開く/日水協中部地方支部
日本水道協会中部地方支部研究発表会が15・16日の両日、新潟県柏崎市で関係者約150人を集めて開催された。会に先立って、開催地を代表して登壇した山田哲治・柏崎市副市長は、5年前の新潟県中越沖地震での復旧支援活動に触れ、「皆さんの支援は、単なる応援というだけでなく、私達のために頑張っている姿が市民を勇気づけてくれた」と感謝の意を述べ、「復旧した柏崎市を見ていただき、さらに活発な議論によって実りある成果を」と出席者に呼びかけた。主催者代表として挨拶した田中浩二・名古屋市上下水道局参事も、「多くの中部地方支部会員に尽力いただいたことで復旧が実現した」と支部における結束の意義を強調した上で、「最新の研究成果や実務の事例報告に触れる有意義な機会であり、各会員の業務改善、技術発展の一助に」と述べ、活発な討議を呼びかけた。
財政措置の拡充求める/公営企業3局が合同で要望/東京都
東京都の公営企業3局が総務省に、平成25年度予算編成に対する提案要求を行った。増子敦・水道局長、小川健一・下水道局長、中村靖・交通局長が19日、同省を訪れ、村中健一・官房審議官(公営企業担当)らに提案要求書を手渡し、財政措置の拡充を求めた。同省に対する要望内容は▽都市高速鉄道整備の充実・強化▽水道事業に対する財政措置の拡充▽下水道事業に対する財政措置の拡充―。
県内外の事業体が展示会にブース出展/水道技術国際シンポジウム
22日まで横浜市のパシフィコ横浜で開催されている第9回水道技術国際シンポジウム展示会「Water Yokohama2012」には神奈川県内の上下水道事業体から横浜市水道局、同市環境創造局、神奈川県企業庁、川崎市上下水道局、横須賀市上下水道局、神奈川県内広域水道企業団が、県外からは東京都水道局、神戸市水道局が出展した。
更新、耐震化技術に高い注目/65企業・団体が出展/Water Yokohama 2012が開幕
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Water Yokohama 2012(第9回水道技術国際シンポジウム併設)が20日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕した。「しなやかな水道システム―安全、持続及び環境の追究」をメインテーマに、65の企業・団体が最新の水道機器やシステムを出展した。なかでも、改築更新・耐震化技術やアセットマネジメント策定に不可欠な調査・診断技術、省エネ、水質の高度化技術などに注目が集まった。海外からの参加者も日本の技術に高い関心を示し、熱心に説明を聞いていた。
公共事業の包括受注めざす/ストックビジネス強化へ/積水化学工業
積水化学工業(根岸修史社長)は13日、都内で記者懇談会を開き、これまでの事業の進捗状況や主要事業の目標などを説明した。
根岸社長は「海外の事業環境が悪い中、国内事業が踏ん張っており、今年は最高益をあげている。今年は積水化学グループの節目の年。グループとして65年、海外事業を開始してから50年が経った。来年度は中期計画の最終年度。今後100年経っても存在感のある企業であるようにがんばっていきたい」と事業概況を説明した。
“水”に大きな注目集まる/グリーン・イノベーションEXPO2012が閉幕
産業分野のエネルギー・環境・水処理専門展「グリーン・イノベーションEXPO2012」(主催=日本能率協会、化学工学会)が、11月14から16日まで東京ビッグサイトで開かれた。国内外の120社・団体が出展し、3日間でのべ8971人が来場。水処理技術・サービスの展示エリア「水イノベーション」には46社・団体が出展し、最新の技術・サービスを紹介した。国際連合工業開発機関(UNIDO)や日本水フォーラムによる特別講演なども行われ、新興国での水ビジネスなどについて最新かつホットな情報を得られる絶好の機会とあってか、多くの来場者で賑わった。
ニーズ対応で役割向上へ/創立65周年で記念式典/東京管工機材商業協同組合
東京管工機材商業協同組合(理事長=橋本政昭・橋本総業社長)は8日、東京都千代田区の帝国ホテルで創立65周年記念式典・祝賀会を開いた。式典には350人、祝賀会には420人が参加し、さらなる飛躍に向けて創立65周年を盛大に祝った。
2社が研鑽の成果披露/業界の情報発信の受け皿にも/日水協中部研発
柏崎市で15・16日に開催された日水協中部地方支部研究発表会には、企業関係者による発表も2題含まれている。今回、発表を行ったのはクボタ工建(『水道管布設専用小口径シールド工法の開発。クボタと共同発表)と日邦バルブ(『ポリエチレン管用穿孔機の改良』)。
クボタ工建の松本真浩氏による発表は、トンネル工法の中での新工法の位置づけを紹介した上で、工法の特長については、従来工法との比較を図示しつつ詳細に説明。また、小口径化を実現したコア技術であるシールド機の概要も詳細に紹介し、施工性や経済性等でのメリットを強調した。
12月4日にセミナー/新たな水処理膜を提案/クレイトンポリマー
クレイトンポリマージャパンは12月4日、グランドプリンスホテル新高輪で同社のスルホン化ポリマー「ネクサーポリマー」に関するテクニカルセミナーを開く。同製品の水処理膜への応用におけるポテンシャルなどを解説する。膜メーカーのエンジニアなどが対象。
ネクサーポリマーは、同社が得意とするスチレン系熱可塑性エラストマーのブロック共重合技術を駆使して開発した製品。高分子膜の形態で利用することが可能だ。ネクサーポリマー高分子膜は、ポリマー構造を精密にコントロールした非多孔質の膜で、水和状態でも高い機械強度と寸法安定性を持ち、透水性と気体の選択透過性に優れる。水処理量をアップさせるとともに、有害なガスなどを選択的に遮断することができる。
セミナーの参加費は無料で定員は50人。詳細は同社ホームページ(
http://www.kraton.jp/
)で確認できる。
下水道の価値をテーマに講演会/東京下水道設備協会
東京下水道設備協会は12月7日、東京都新宿区の角筈区民ホールで公開講演会を開く。元東京都下水道局施設管理部長の中里卓治氏が「下水道の価値を考える」をテーマに講演する。
1月24、25日に第40回全国大会/ビル管理教育センター
ビル管理教育センターは1月24、25日、東京都千代田区の日本教育会館一ツ橋ホールで「建築物環境衛生管理全国大会」を開催する。メインテーマは、「今、省エネと健康の調和を考える」で、専門講座や特別講演、シンポジウム、研究集会を行う。研究集会では、「調査研究部門」と「事例報告部門」の2部門の発表がある。発表は、建築物の給排水、建築物と健康影響、建築物の空気環境などとなっている。