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2013年(平成25年) 2月 28日(第4807号)
最終処分場候補地見直し/栃木、茨城など5県/8000ベクレル超の下水汚泥、浄水発生土/環境省
来年度は施設再構築など調査/J―Stepの取組報告も/水道技術研究セ浄水技術委
群馬県営水道でジアルジア/受水団体は安全宣言/県央第一浄水場
地震時の荷重を解析/4月に東京・大阪で講習会/地盤工学会
造水技術の普及促進へ/シンポで8件の最新知見/造水促進センター
省エネ技術の共同研究企業/下水道機構が公募
AWWA総会の参加者募集/日水協
水道工事を活用したイメージアップ/東京都水道局
大阪広域(企)と大阪市の統合決定/検討委の統合素案を承認/大阪43市町村の首長会議
日常業務で得た知恵を共有/史上最多24編に150人が注目/函館市で日水協北海道地方支部水道実務発表会開く
旧処理場内で雨水貯留/浸水対策やBCP策定も/神戸市下水道25年度予算案
名古屋の水課題解決へ/優秀論文8編を表彰/水問題研究所
幹部職員研修会を開催/大阪府下水道協会
海外初、米国に耐震継手管/ロス市でジェネックス試験施工/関係者やメディア対象に見学会/ロサンゼルス市水道電気局、クボタ
CPVC樹脂をタイで生産/積水化学
現役、OBが腕比べ/水道囲碁大会
Waterクイズ当選者発表
最終処分場候補地見直し/栃木、茨城など5県/8000ベクレル超の下水汚泥、浄水発生土/環境省
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環境省は25日、放射性セシウムの濃度が8000ベクレル/㎞を超える下水汚泥、浄水発生土など指定廃棄物の最終処分場候補地の選定について大幅に見直すと発表した。宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県の5県において最終処分場候補地を見直す。これまで栃木県矢板市、茨城県高萩市の国有林野を候補としていたが地元から強い反対を受けストップしていた。今後は5県で開催される市町村長会議を通じ理解を得ていくと共に専門家による評価、候補地の安全性に関する詳細調査を行い引き続き要請していく方針。
来年度は施設再構築など調査/J―Stepの取組報告も/水道技術研究セ浄水技術委
水道技術研究センターは22日、センター内で第2回浄水技術委員会(委員長=国包章一・静岡県立大学教授)を開いた。議題は、平成24年度研究事業等の実施状況と25年度研究事業計画について。今年度は、共同研究の新プロジェクト「しなやかな浄水システムの構築に関する研究(J―Step)」や、3年に一度のイベント「第9回水道技術国際シンポジウム」の開催など、センターの活動に水道界の注目が集まった。
初年度のJ―Stepでは、各研究委員会が事業体の現状把握などの基礎調査に当たった。
群馬県営水道でジアルジア/受水団体は安全宣言/県央第一浄水場
群馬県企業局の県央第一水道浄水場の水から25日、「ジアルジア」が検出され、受水市町村が住民に水道水の煮沸を呼びかけるなどの対応に追われた。同県内の水道水からジアルジアが検出されたのは初めて。
同浄水場の送水地点で25日8時50分に採水した水20Lから1個のジアルジアを検出した。同局ではその後、各給水地点で採・検査を継続。県央第二水道浄水場でも行った。26日22時55分高崎市での採水で不検出だったことなど、最初の検出以降、ジアルジアは検出されていない。27日には高崎市と前橋市が、「安全が確認された」との発表を行っている。
地震時の荷重を解析/4月に東京・大阪で講習会/地盤工学会
地盤工学会地盤工学会の「老朽化した埋設カルバートの復旧に関する研究委員会」がまとめた技術資料の講習会が4月に東京と大阪で開催される。
技術資料は、既設管きょや更生管きょに作用する荷重(土圧、地震動、水圧、輪荷重など)の挙動について補足実験や解析を行い、提案式を示したもの。日本下水道協会から発刊された管きょ更生工法における設計・施工管理ガイドライン(案)に課題として残された「耐震性能の検証」に関して、下水道関係者や地盤工学会関係者によって平成22年から今年度にかけて議論された。
造水技術の普及促進へ/シンポで8件の最新知見/造水促進センター
造水促進センター(理事長=山本和夫・東京大学教授)は20日、東京都千代田区の主婦会館プラザエフで「造水シンポジウム」を開催した。このシンポジウムは、造水技術の普及促進事業の一環として毎年開催されており、今年は「最新造水技術と排水管理手法」をテーマに8件の最新知見が披露された。
省エネ技術の共同研究企業/下水道機構が公募
下水道新技術推進機構は「活性汚泥法等の省エネルギー化技術に関する共同研究」の共同研究企業を公募している。下水処理でエネルギー消費が大きいにも関わらず有効な手だてが見られず対策を急ぐ必要に迫られている。このため下水道機構は下水処理場の水処理施設を対象に省エネルギー化を図る有効な手法、技術について検討する。
AWWA総会の参加者募集/日水協
日本水道協会は6月9日から5日間、米国デンバーで開催されるアメリカ水道協会年次総会の参加者を募集している。基調講演、各種ワークショップ、フォーラム、配管コンテスト、展示会などを通じて、米国の水道技術の最新動向が得られる。ツアーは6月7日に日本を出発し、15日に帰国する。参加費は、1名35万円程度。申し込み期限は5月17日。問い合わせは、同協会研修国際部国際課(電話03―3264―2307)まで。
水道工事を活用したイメージアップ/東京都水道局
東京都水道局は平成25年度から27年度を計画期間とする「東京水道経営プラン2013」の中で、利用者である都民に親しまれる水道に向けた取り組みとして、水道工事を活用したイメージアップを掲げている。水道工事現場を貴重な広報の場として、見学会や広報看板の設置、水道事業についてのわかりやすい説明などを行い、水道工事だけではなく水道事業全体に対する信頼や親しみを深めていくとしている。一方、同局建設部では、17年度から「水道工事イメージアップコンクール」を開催し、さらに今年度は同コンクールの受賞事例を集めた事例集を作成、工事受注者のマナー向上に向けた講習会も実施した。本紙では、経営プラン2013につながるこれらの取り組みについて紹介する。
大阪広域(企)と大阪の統合決定/検討委の統合素案を承認/大阪43市町村の首長会議
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大阪広域水道企業団と大阪市の水道事業が統合へ―。第2回43市町村の首長会議(議長=竹山修身・堺市長)が24日、大阪市中央区の大阪会館で開催された。第4回水道事業統合検討委員会(今月18日)の「企業団と大阪市との水道事業統合(素案)」を、全会一致で承認。企業団と同市の水道事業統合が決定し、今後は各市町村議会で検討状況報告、企業団議会で議員定数・配分協議とともに、次回の水道統合検討委員会や首長会議で規約案などを協議していく。
今回の議題は1.統合メリットの共有手法 2.技能職員が従事する業務の委託手法 3.大阪市工業用水事業の経営健全化策 4.需要事項の意思決定に関する市町村の意見反映の仕組み―の4題。事務局が水道統合検討委員会の承認素案を報告後、各議題項目を審議し、全て素案通りとした。
素案の1.統合メリットでは、同市域水道事業のコスト削減分の全額(18年間で221億円)を、企業団内に積み立て、広域化事業や統合投資資金に活用する。
2.委託手法では、同市水道の技能職員を10年間で、株式会社大阪水道総合サービスに移管。経過期間中、企業団が市技能業務の一部を受託する。
3.工業用水事業は企業団で一体的に事業運営。浄水処理機能の一元化に伴う未利用地の売却益で、累積赤字を解消し、料金改定も検討する。
4.意見反映では、統合後に企業団で重要事項を決定する際、首長会議の過半数(再議は出席者の3分の2)で承認する。
日常業務で得た知恵を共有/史上最多24編に150人が注目/函館市で日水協北海道地方支部水道実務発表会開く
日水協北海道地方支部の第52回水道実務発表会が6日、函館市のロワジールホテルに約150人の参加を得て開催された。支部を代表した川本明・札幌市水道局総務課長、開催地を代表した秋田孝・函館市公営企業管理者がそれぞれに同発表会の意義と参加者を激励した挨拶に続き、道内各地から集まった発表者が日々の研鑽の成果を披露した。
今回の発表件数は24編で、これは同発表会史上最多だという。
旧処理場内で雨水貯留/浸水対策やBCP策定も/神戸市下水道25年度予算案
神戸市の平成25年度下水道事業会計予算案は、当初予算額479億7200万円(対前年度当初予算比10.0%減)、建設改良費169億1100万円(同18.3%減)を計上。旧中部下水処理場の敷地内に、雨水貯留施設を築造するとともに、三宮南地区浸水対策や下水道地震対策などを推進する。
名古屋の水課題解決へ/優秀論文8編を表彰/水問題研究所
水問題研究所は5日、名古屋市役所で優秀論文表彰式を行い、同市上下水道局および緑政土木局から選出した論文8編を表彰した。同市職員を対象に、上下水道および河川など水に関する研究論文を募集・表彰するもので、今回で14回目。15編の応募の中から、上下水道局の事務系論文2編、技術系論文5編、緑政土木局から1編が選ばれた。
堀内厚生・理事長は「約100年におよぶ上下水道事業の歴史を踏まえた考察や、今日的な課題を扱ったものなど、バラエティ豊かなテーマ設定となっている。日常業務に加え、精力的に研究に取り組んだ皆さんに敬意を表したい」と挨拶した。
幹部職員研修会を開催/大阪府下水道協会
大阪府下水道協会は5日、大阪市中央区のホテルプラザ大阪で平成24年度幹部職員研修会を開催した。会員ら約100人が出席し、大屋弘一・大阪府都市整備部下水道室長、オフィス・なかがわ代表の中川政雄氏らの講演を熱心に聴講した。
海外初、米国に耐震継手管/ロス市でジェネックス試験施工/関係者やメディア対象に見学会/ロサンゼルス市水道電気局、クボタ
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ロサンゼルス市水道電気局(LADWP)は、導入を進めてきたクボタの新耐震管・ジェネックス(GENEX)の試験施工に着手し、2月21日にロサンゼルス市の高級住宅街・ビバリーヒルズ近郊の現場で第1回見学会を開催した。見学会には米国の水道関係者や地元メディアが参加。クボタからは戸島敏雄技術統括理事らが出席し、ジェネックスの概要についてプレゼンテーションを行った。日本の独自技術である耐震継手管の海外施工は初の事例となる。見学会を主催したLADWPのクレイグ・デイビス地盤工学課長は「今後も現場見学会を開催する。水道関係者や住民に耐震継手管の優れた技術、必要性を知ってもらいたい」と意義を語っている。
CPVC樹脂をタイで生産/積水化学
積水化学工業は21日、給湯用・工業用などの配管材の原料として用いられる塩素化塩化ビニル樹脂(CPVC)の生産合弁会社をタイに設立すると発表した。CPVC樹脂の需要が増加する西南アジアや中東の市場を取り込むのが主な目的。
合弁会社はCPVCの世界シェア1位の米ルーブリゾールの完全子会社ルーブリゾール・アドバンスト・マテリアルズが49%、世界シェア3位の同社が51%を出資して、今年度後半に設立する。合弁会社の全体の投資額は5000万ドルで、同社の投資額は約24億円。CPVC樹脂の生産開始は2014年末で、生産能力は年間3万t。同敷地で6万tまでの増産を予定している。所在地は、ラヨーン県マプタプットのヘマラートイースタン工業団地で、従業員数は約60人。生産技術は、同社の技術が用いられ、工場運営も同社が行う。
現役、OBが腕比べ/水道囲碁大会
日本水道工業団体連合会は23日、東京・市ヶ谷の日本棋院で「第38回関東全水道人囲碁大会(後援=日本水道協会・水道産業新聞社ほか)を開催した。新春恒例の同大会には、上・工・下水道はじめ水環境、社会インフラに携わる産官学の現役職員やOBが多数参加。A組戦では杉戸大作氏(3R活動推進フォーラム)、B組戦では石垣健次郎氏(磯村豊水機工)、C組戦では山田弘司氏(千葉県OB)が優勝した。
Waterクイズ当選者発表
本紙の「2013年クロスワード・Waterクイズ」に多数のご応募をいただき、ありがとうございました。正解は『ライフライン』でした。厳正な抽選により次の方々が当選いたしました。
【1等】(賞金5万円、1名)
▽小中誉史美(金沢市)
【2等】(賞金1万円、5名)
▽斉藤武(大潟村)▽中辻昭仁(堺市)▽石田睦(箕面市)▽大川広幸(阿波市)▽横山雅孝(大分市)
【3等】(賞金5千円、20名)
▽赤石知史(青森市)▽藤田貢(弘前市)▽下斗米洋紀(八戸市)▽富田祐子(行田市)▽山本陽一(東京都)▽島原朗世(東京都)▽大橋通成(多摩市)▽宮崎優香(日野市)▽長谷川眞弓(坂井市)
▽榊原よし子(各務原市)▽北岡博司(名古屋市)▽波多野守(大阪市)▽岸本英之(高槻市)▽須藤智(守口市)▽今入一行(奈良市)▽伊藤昭夫(神戸市)▽横山真奈美(三木市)▽前田美由紀(広島市)▽秋野裕一郎(広島市)▽西田ふき子(福山市)(敬称略)