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2013年(平成25年)  4月 15日(第4818号)






研究の重点は浸水・震災対策/新技術の普及に全力/下水道機構
 日本下水道新技術機構は2日に理事会、3日に評議員会を開いた。1日付での公益財団法人への移行にともない、初年度の事業計画と収支予算のほか、理事会、評議員会の各運営規則などを審議し了承した。事業計画では、公益を目的とする「研究開発普及事業」「技術審査普及事業」「研修啓発事業」を柱に進めるとした。下水道機構は昨年で設立20周年。新技術の開発で下水道の課題解決にアプローチするその役割に一層の期待がかかる。

アセットマネジメント推進を/衆院予算委で水道の老朽化対策議論
水道施設の老朽化対策が衆議院予算委員会で取り上げられ、政府は、計画的な水道施設の更新を推進していく姿勢を鮮明にした。
 12日の衆院予算委分科会で伊藤歩議員(公明党)の質問に応えた厚生労働省の渡嘉敷奈緒美・政務官は、水道管路の更新率が年間0・8%にとどまっている更新の現状を説明し「中長期的視点に立って計画的な更新と資金の確保を進められるよう、アセットマネジメントの手引きを平成21年7月に策定し実施を促進してきた。必要な財源を確保しつつ国庫補助金を最大限活用し老朽化施設の更新を」とアセットマネジメントの推進を強調。

施設更新など補助拡充を/九州から地区総会スタート/企業団協
 全国水道企業団協議会の各地区総会の先頭を切って11日、九州地区水道企業団協議会が福岡県久留米市のハイネスホテル久留米で第28回総会を開催した。施設更新に対する補助制度の拡充など全国総会に提出する会員提出問題を決議し、節電対策など最近の取り組みについて意見交換した。
 全国各地区の企業団協議会が、強く要望してきた一括交付金制度の見直しについては、政権交代により、廃止の方針となった。

上下水道 大被害なし/150戸断水も順次復旧/淡路で震度6弱
 兵庫県淡路島付近を震源とする地震が13日、発生した。マグニチュードは6・3で、震度は淡路市で6弱、南あわじ市で5強、洲本市で5弱を観測した。15日10時現在で淡路市(簡易水道含む)84世帯、洲本市60世帯、南あわじ市3世帯の合計147世帯の断水が確認されているが、順次復旧している。

4者に新技術研究成果証明書を交付/下水道機構
 下水道機構は3月29日、新技術研究成果証明書交付式を開いた。交付を受けたのは1.シールド切替型推進工法の技術に関する共同研究(デュアルシールド工法協会) 2.鋼板製消化タンクに関する共同研究(神鋼環境ソリューション) 3.回転ドラム型濃縮機の性能に関する共同研究(タクマ) 4.トータルエネルギーシステムとしての汚泥減量化技術に関する共同研究(神鋼環境ソリューション)―。

水道設備テキスト発刊へ/日水協
 日本水道協会は、水道事業の経験年数が浅い水道職員を対象にした水道設備研修用テキスト「はじめての水道設備」を作成した。水道施設を適切に維持・管理し、水道事業を将来にわたり安全で安定的に持続していくための水道技術の継承が目的で、発刊は4月末を予定している。
 テキストは▽水道施設の概要▽機械・電気・計装設備の役割と維持管理▽研修時の活用―の3章構成。研修カリキュラムや研修講義のポイント、このテキストを活用した講師用資料の研修用パワーポイントも掲載されている。

霞ヶ浦湖岸堤の復旧が完了
 水資源機構利根川下流総合管理所は3月28日、東日本大震災で被災した霞ヶ浦湖岸堤の復旧工事を完了した。震災では機構が管理する湖岸堤約78㎞のうち約19㎞という広範囲で、亀裂や液状化による沈下の被害を受けた。被災直後から応急対策工事を実施し一昨年5月末までに概ね完了。本格的な復旧工事は同11月から開始、原形復旧を基本とし14工区に分けて工事を実施した。今後は適正な施設管理に取り組むとしている。

DBOで膜ろ過施設整備/滝沢浄水場更新で実施方針/公募型プロポーザルで事業者選定/会津若松市水道部
 会津若松市水道部は、基幹浄水場である滝沢浄水場(施設能力4万7300立方m/日、急速ろ過および緩速ろ過)の更新、更新施設および他の浄水場も含めた既存施設の維持管理業務をDBO(事業者の技術やノウハウを用いた性能発注による設計・施工・維持管理一体の整備)方式で実施することとし、5日に「滝沢浄水場更新整備等事業」の実施方針を公表した。施設老朽化や将来予想される原水水質悪化、クリプトスポリジウムへの対策として、同浄水場敷地内に膜ろ過方式による施設能力2万7000立方m/日の新浄水場を建設する。事業者は公募型プロポーザル方式で選定するとしており、募集の公告は6月20日、契約締結は12月中旬を予定している。

宮古市にGX形伸縮可撓管/3DkN以上の離脱防止力/コスモ工機
 コスモ工機(加藤正明社長)が製造したダクタイル鋳鉄製ボール型伸縮可撓管「スーパーボールGX形」(φ100)が、岩手県宮古市の臨港通地内の鋳鉄管布設工事で採用され、先月設置工事が完了した。元請業者は、(有)岡本水道工業。
 工事は、宮古市魚市場船舶給水施設整備事業の一環として宮古市産業振興部水産課が担当。配水管を新たにGX形管で布設し、GX形管に対応した伸縮可撓管を接続することにより、さらに耐震性を高めた。
 同社のダクタイル鋳鉄製ボール型伸縮可撓管「スーパーボールGX形」は、呼び径75~250mm、短面間で3DkN以上の離脱防止力を有し、地震時に発生する伸縮や屈曲、ねじれなどを吸収する。強靭で、しかも耐水圧性能も常用圧力1・0MPa、試験圧力1・75MPaと万全で、安定した高い水密性を保持する。また、コンパクトでありながら小さな荷重値で容易に屈曲するという特長がある。

九州初の下水汚泥燃料化施設/資源化、CO2削減を促進/低温炭化方式を採用/熊本市上下水道局
 熊本市上下水道局は1日、南部浄化センターにある下水汚泥固形燃料化施設の運用を開始した。下水汚泥から燃料化物を製造し、石炭の代替燃料として販売する九州初の下水汚泥燃料化リサイクル事業。処理方式は、低温炭化方式で、処理規模は日量50t。年間約2300tの燃料化物を製造し、年間6300t(CO2換算)の温室効果ガスを削減できる。事業方式はDBO方式で、月島機械、電源開発、九州電力、月島テクノメンテサービス、バイオコールプラントサービスが設立した特別目的会社(株)バイオコール熊本南部が行う。維持管理・運営は平成25年4月から平成45年3月までの20年間。

配水管更新工事着実に/配水所に小水力発電を設置/仙台市水道局予算
 仙台市水道局は平成25年度当初予算を公表した。資本的支出は136億5810万円(対前年度比20%増)、そのうち建設改良費は86億7885万円(同30%増)を計上した。震災の教訓を踏まえ、さらなる耐震性を向上させ、防災関係、環境面に配慮した予算編成となっている。
 主な事業としては、配水管整備事業に41億6965万円を計上。配水管更新工事を着実に実施するとともに、災害拠点病院等への管路の耐震化をさらに特化する。

浸水対策や普及向上推進/"田んぼダム"整備が本格化/新潟市下水道部予算
 新潟市下水道部が明らかにした平成25年度下水道事業予算は、収益的収入が258億3535万円(対前年度比1・0%増)、収益的支出が252億2364万円(同0・8%減)、資本的収入が217億171万円(同3・8%減)、資本的支出が337億4123万円(同0・9%減)の予算規模。資本的支出のうち、建設改良費には対前年度比3・4%減の174億3355万円を計上し、管渠、ポンプ場、処理場建設などの施設整備を実施する。
 163億5003万円を計上した公共下水道事業費の主な施策ごとの内訳は、1.浸水対策の推進=59億3664万円 2.下水道施設の機能維持=36億7691万円 3.汚水施設整備=67億1046万円 4.再生可能エネルギーの利活用2600万円―など。
 このほか、一般会計繰り出し金による実施事業として、田んぼダム利活用促進事業に4500万円を計上し、昨年度に試行した同事業の拡大を図る。

水源地民有林購入へ公募開始/東京都水道局
 東京都水道局は1日、平成25年度民有林購入事業の公募を開始した。公募期間は9月30日まで。
 同局は小河内貯水池などの保全を図るため、多摩川上流域にある水道水源林の適正管理を行っている。同事業は手入れが行き届かず、所有者が手放す意向を持つ民有林を購入し管理を行い、健全で緑豊かな水道水源林に育成することが目的。これまでに10件(約1200ha)の受付と2件(約36ha)の購入実績がある。

第3蒲生幹線工事が本格化/アセットマネジメントを導入/仙台市下水道事業予算
 仙台市は下水道事業の平成25年度予算を公表した。資本的支出は352億2673万円(対前年度比10%増)、そのうち、建設改良費は189億9794万円(同30%増)を計上した。災害復旧工事を推進しながら、合流管の耐震化や施設の耐震補強工事を着実に実施していく。
 同市の最重要幹線である第1、第2南蒲生幹線の流下機能をバックアップする第3蒲生幹線(整備延長4・3㎞)の工事が本格化する。また、今年度からアセットマネジメントを導入した事業運営を行う。

水源地民有林購入へ公募開始/東京都水道局
 東京都水道局は1日、平成25年度民有林購入事業の公募を開始した。公募期間は9月30日まで。
 同局は小河内貯水池などの保全を図るため、多摩川上流域にある水道水源林の適正管理を行っている。同事業は手入れが行き届かず、所有者が手放す意向を持つ民有林を購入し管理を行い、健全で緑豊かな水道水源林に育成することが目的。これまでに10件(約1200ha)の受付と2件(約36ha)の購入実績がある。

水団連と共催でセミナー開催/グリーンサイエンス21
 NPO法人グリーンサイエンス21は6月13日、日本水道工業団体連合会と共催で第7回セミナー「みんなの水道」を開く。
 セミナーでは、群馬工業高等専門学校の青井透・環境都市工学科特命教授が「首都圏から送られる大気汚染物質の利根川上流水質への影響」、元東邦大学理学部化学科教授の大森禎子氏が「樹木の立ち枯れと汚染物質の関係・樹木内の水移動から」をテーマに講演する。
 開催日時は6月13日13時30分から16時45分。東京・市ヶ谷の日本水道会館7階大会議室で行う。定員は先着150人で、定員になり次第締め切る。参加費は3000円で、学生は無料。
 問い合わせは、事務局(電話03―3952―1121)まで。

日水コン・パスコを選定/登米市水道事業所、資産管理業務委託で
 登米市水道事業所は、同市水道事業におけるアセットマネジメントを推進するための「登米市水道事業資産管理業務委託」の受託事業者に、日水コン・パスコ共同企業体を選定した。契約金額は9338万7000円(税込み)。業務内容は、資産情報の収集や収集した情報を管理するシステムの構築・運用、システム構築後に行う情報の更新・入力。履行期間は平成30年3月31日まで。公募型プロポーザル方式による受託者選定では、4者が業務提案書を提出、審査の結果、同共同企業体が最高点を獲得した。

春のイベントに1・2万人が来場/神戸市東灘処理場
 第11回アーモンド並木と春の音楽会が3月23日、神戸市建設局東水環境センター(東灘下水処理場)で開催された。場内のアーモンド並木(水辺の遊歩道・うおざき)の観察、下水処理場の見学、歌や踊りなどのステージイベントをはじめ、ミニ鉄道乗車、消防車の展示、模型船工作教室、ラジコンボート体験走航などが行われ、親子連れら約1万2000人が来場し、終日賑わった。