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2013年(平成25年) 10月 24日(第4861号)





郡山から想いよ届け/この地で誓う震災復興/水道界の英知が一堂に/日水協・全国会議が開幕
 会場近くには避難者の仮設住宅が建ち並び、この「ビッグパレットふくしま」も発災時には県内最大の避難所になったという。津波被害に原発事故の影響…東日本大震災からの復興に挑む東北の地、福島県郡山市での開催だ。日本水道協会の「全国会議」が23日、開幕した。会員提出問題の討議を行う総会、日頃の研鑽成果を披露する水道研究発表会を同時に行い、併催の水道展も含め、まさに産・官・学すべての水道関係者が一堂に集まる機会となる。日水協が公益社団法人に移行されて初めて開催される全国会議が、この地で開催された意味を水道関係者は噛みしめたい。

地域に眠る民間資金活用訴える/水の安全保障
 水の安全保障戦略機構の第13回基本戦略委員会(議長=丹保憲仁・北海道大学名誉教授)がさきごろ、都内で開催された。50年後の未来に向けて持続可能な水・物質循環社会への転換を提案した第12回までの提言を実施するため、具体的な方策などについて話し合った。

最新技術の祭典 水道展も盛大に
 日本水道工業団体連合会が主催する「郡山水道展」はビッグパレットふくしまに隣接する駐車場に各ブースが特設され、初日から賑わいをみせている。
 過去5年間の中で最多の115社・団体が出展。「耐震化・更新を実行し、続けよう水道の信頼を」をテーマに、水道事業の持続に貢献する最新の製品・技術、サービスが一堂にそろった。

来年は名古屋市給水100年で
 来年の全国会議は名古屋市で開催されることになった。慣例では東北の次は関東だが、同市が来年給水100周年の記念の年を迎えることを踏まえ順序を入れ替えた形。小林寛司・水道事業管理者は「開催に向けてこれから1年間努力していく所存。皆さまには温かいおもてなしをしたい」と来年を見すえた。

第3回官民連携推進協を滋賀で
 厚労省と経産省が主催する「水道分野における官民連携推進協議会」が11月15日に滋賀県庁を会場に開催される。水道事業者と民間事業者のマッチング促進が目的で9月の東京に続き今年度3回目。申し込み締め切りは11月1日。申し込み用紙や、これまで開催時に配布された資料などは厚労省のホームページ内「水道分野における官民連携推進協議会プラットフォーム」にアップされている。

資源活用型下水道テーマに研究集会
 21世紀水倶楽部が11月21日に「再生可能エネルギーの活用現場をめぐる」と題した研究集会を下水道機構で開催する。再生可能エネルギー利用の機運が高まり、下水道でも省エネ・資源の有効利用が進んできていることを踏まえ、講師陣から「資源活用型下水道システム」に関する講演がある。参加申し込みの締め切りは11月8日だが、定員70人に達し次第締め切る。申し込み方法など詳細は21世紀水倶楽部のホームページを参照。

水道研発には過去最多の409編が
 水道研究発表会は23日午後からスタート。8つの会場で最新の研究の成果や日々の業務から得られた知見が披露されている。
 今回、「東日本大震災」部門を設けたのが特徴。24日には郡山市の降矢管理者らによる基調講演も行われる。大震災部門39編をはじめ、事務27、計画21、水源・取水9、浄水79、導・送・配水85、給水装置14、機械・電気・計装19、水質63、リスク管理・災害対策44、英語9の各部門計409編は、過去最多の発表数となっている。

「東京水がより完璧に」/利根川水系高度浄水100%を達成/四半世紀かけた偉業を祝う/東京都水道局が式典開く
 東京都水道局は、念願であった利根川水系浄水場の高度浄水処理100%を達成した。三郷浄水場高度浄水施設(二期)が完成したことによるもの。22日には、三郷高度二期完成式とあわせて「利根川水系高度浄水100%達成記念式典」を三郷浄水場で開催した。式典には猪瀬直樹・東京都知事ら関係者や来賓が出席し、平成元年の金町浄水場の一期施設着工以来、四半世紀をかけて達成した偉業を祝った。式典後、取材に応じた猪瀬知事は「世界に誇る東京水がより完璧になった」と高度浄水100%の意義を強調した。

現地取材レポート・台風26号直撃の伊豆大島
 「10年に一度の強さ」と言われる台風26号は、伊豆大島に甚大な被害をもたらした。被害は水道施設にも及び、18日には東京都の水道緊急隊が支援に向かった。事態を重く見た本紙は現地取材を実施。同日午後、大島町に対し水道施設の被害状況を確認したほか、給水活動については、緊急隊関係者からお話を伺った。10月にもかかわらず台風が発達した大きな理由の1つが、異常な海水温の高さ。大島に縁のある記者は災害の起きる3日前に島の海で泳いでいた。偶然とはいえ、温暖化の恐ろしさを、身をもって知る体験となった。

人口減少から水道を考える/熊谷室長を講師に研究会/岩手紫波地区水道事業協議会
 岩手紫波地区水道事業協議会(会長=藤原道明・矢巾町上下水道課長)は4日、第103回研究会を盛岡市内で開催し、岩手県内外から水道事業体をはじめ民間企業等から100人以上が参加した。講師に、熊谷和哉・環境省大臣官房環境情報室長(前・厚生労働省水道課水道計画指導室長)を迎えた講演「改めて勉強する小学4年」や、参加型討論「岩手紫波!なるほど熊カレッジ」が行われ、今後の水道事業のあり方について活発な議論が交わされた。

お客さまセンターを開所/第一環境に料金等包括委託/宝塚市
 宝塚市上下水道局は1日、お客さまセンター開所式を同局2階正面玄関入口で催した。第一環境に料金業務などを包括委託し、期間は平成25年10月1日から同28年9月30日までの3年間。委託契約金額は約3億4000万円(税込)となっている。
 委託業務内容は▽窓口受付▽開閉栓・精算▽検針・調定▽収納▽滞納整理など。公募型プロポーザル方式で4社を審査した結果、今年7月に受託候補者として第一環境を選定した。

特別研究で活発な質疑/水道工学研修が終了/国立保健医療科学院
 国立保健医療科学院が9月9日から行っていた今年度の水道工学研修が18日に終了した。前日の17日には、受講生が約2週間にわたり取り組んだ特別研究の発表会が行われ、9つの班に分かれた受講生がそれぞれのテーマについて発表、活発な質疑応答が展開された。
 約6週間の水道工学研修の後半で行う特別研究は、受講生が選んだテーマについて文献調査や実験などを通じて結論を導き出すもの。社会人として業務に従事している受講生にとって、1つのテーマに没頭して研究を行う貴重な機会と言える。

各地の水道に爪痕残す/台風26号による被害
 台風26号は各地の水道に被害をもたらした。北上市では2209戸、東京都八丈町では約1600戸、群馬県板倉町では1300戸、千葉県鋸南町では480戸、笠間市では約200戸が断水したが、いずれも17日までに復旧している。最大約3000戸が断水した東京都大島町では、22日午前11時現在の断水戸数は28戸にまで減少しているが、土砂崩れにより甚大な被害を受けた元町神達地区は断水が長期化する見込み。避難している区域以外は配水系統の切り替えを実施している。

点検コストを半減/点検を効率化する新サービス提供/設備の更新・延命の最適化も/富士通のAR技術を採用/メタウォーター
 メタウォーターは22日、クラウドを活用した上下水道の総合ソリューション「ウォータービジネスクラウド(WBC)」の新たなコンテンツとして、上下水道インフラ管理サービス「スマートフィールドサービス(SFS)」の提供を開始した。SFSの特長は、富士通のAR(拡張現実)技術を採用することで、点検体制の一元化を図り、上下水道施設の点検作業の大幅な効率化、情報・ノウハウの蓄積を実現した点だ。また、作業の効率化により人件費などの関連費用を半減させる。財政難や技術継承などで課題を抱える自治体にとって心強いサービスとなりそうだ。同社は2017年までに1000事業体への導入を目指す。同社と富士通は、上下水道分野で連携を強化し、次世代の上下水道インフラ向けプラットホームを構築していくとしている

施設をリアルタイム監視/放射線モニタリングも開発/小松電機産業「やくも水神」
 小松電機産業はこのほど、クラウド型総合水管理システム「やくも水神」を活用した「リアルタイム監視サービス」と「環境放射線モニタリングシステム」を開発した。23日から開催中の郡山水道展(23~25日、日本水道工業団体連合会主催)の同社ブースに展示されている。
 「やくも水神」は、広域無線パケット通信網を利用した施設の遠隔監視システム。タブレット端末などのモバイル機器で、詳細な施設情報の確認・共有、運転管理ができる。施設は上下水道や農業集落排水施設、ゲート、河川水位、ため池などに対応でき、今年9月末現在で、305自治体の6600施設で採用されている。

GENEXφ300、出荷始まる/クボタ阪神工場
 クボタ・阪神工場は、10月3日からφ300の『GENEX(ジェネックス)』の出荷を開始した。これまでのφ75からφ250に加え、水道事業体のニーズに応えてφ300を新たにラインアップしたもの。阪神工場では、今年度約1000tの生産を計画している。
 GENEXは、C―protectの外面塗装による長寿命化、優れた施工性や耐震性などから、採用実績が急増している。GENEXの日水協規格であるGX形ダクタイル鉄管は平成22年11月の初施工から、今年8月末までで出荷延長は2000㎞を突破した。
 φ300は、長寿命化など、これまでの特長を引き継ぎながら、口径拡大に対応したゴム輪の見直しも行い、新たに『Delta Bulb構造』を開発。高い水密性の確保を実現するとともに、NS形と比較すると挿入力を約30%低減させ、施工性の向上を図っている。

横須賀市と見守り協定/公民連携で住民の生命守る/第一環境
 第一環境は、横須賀市と「地域の見守り活動に関する協定」を締結した。18日に横須賀市役所で締結式が行われ、吉田雄人市長と第一環境の岡地雄一社長が協定書を取り交わした。協定は水道の検針、収納業務を受託している同社と横須賀市が連携して孤立死・孤独死などの発生を未然に防ぐための取り組み。

四半世紀の経験生かして/「オフィス藤原」が開所
 水道技術研究センター前理事長の藤原正弘氏(現・特別技術顧問)が個人事務所「オフィス藤原」を開設した。自身が水道関係業務に約25年間従事してきた経験を生かし、ボランティアで全国の中小水道事業体の相談を受けたり、人材バンクとしての機能をもたせた講演会を行うなど、水道分野へ貢献するため活動を始める。

新社長に三菱商事の下家氏/ジャパンウォーター
 9月27日付けで、ジャパンウォーターの代表取締役社長に下家成人・三菱商事インフラ事業本部水事業第二部次長が就任した。前社長の中川正彦氏は退任した。