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2014年(平成26年)  2月  6日(第4886号)





液状化被害は189市区町村/東日本大震災 関東が東北の被害上回る/関東学院大・若松教授らが詳細調査
 関東学院大学の若松加寿江教授、防災科学技術研究所の先名重樹客員研究員らの研究グループはこのほど、東日本大震災による液状化被害の詳細な調査結果を公表した。それによると、関東・東北地方の1都12県の合計189市区町村で液状化が確認されたが、震源地に近い東北地方より関東地方の方が被害は顕著で最も震源から離れた位置で確認されたのは神奈川県平塚市だった。調査報告は、発生地域の被害分布と傾向について詳細に整理されており、今後の液状化対策の貴重な参考データになるものと期待される。

公営企業に大臣表彰/健全経営の取り組み讃える/総務省
 総務省が地方公営企業を対象にした大臣表彰を行うことになった。地方公営企業関係者の健全経営の取り組みの労に報い功績を讃え、他の地方公営企業の模範とすることが目的。
 1月27日付で関係各所に自治財政局公営企業課長名で事務連絡し、推薦・応募を呼びかけた。表彰は7月の予定。同課の担当者は「初めての取り組みであり、地方公共団体等における選定も手探りになってしまうと想定されますが、ぜひ多くの企業を推薦又は応募いただければ」と話している。応募様式の提出期限は4月30日。

ICTで経営資源見える化/プラットフォーム構築へ/国交省
 国土交通省下水道部は1月28日、第6回下水道におけるICT活用に関する検討会(座長=山田雅雄・中部大学客員教授)を日本下水道新技術機構で開いた。最終回となる今回は検討会の報告書案が示され、活発な議論が繰り広げられた。
 事務局は検討会の報告書案として、「持続的かつ質の高い下水道事業の展開に向けたICT活用ビジョン(案)」を提示。下水道事業を運営する上で、ICTを「人・モノ・カネ」の経営資源を見える化させるための有力なツールと位置付けた。ICT普及促進に向けた国・自治体・民間企業の具体的な取り組みも整理。その中で「下水道ICT普及促進プラットフォーム(仮称)」(以下プラットフォーム)機能構築の検討を国の取り組みに盛り込んだ。

ISO最新動向を説明/民間企業対象に/日水協
 日本水道協会は1月20日、民間企業を対象にした「ISO水分野国際規格開発活動説明会」を開催。上下水道に関するサービス業務活動の国際規格を策定するISO上下水道サービス国際規格専門委員会(ISO/TC224)の最新動向やTC224以外のISOの取り組み状況について、日水協のほか日本下水道協会、日本下水道施設業協会、海水循環システム協議会も講師を務め説明した。

3代目「水の天使」神田さん/太田国交相らを表敬訪問
 2014年度ミス日本「水の天使」に選ばれた神田れいみさんが4日、国土交通省などを表敬訪問。3代目「水の天使」としての活動への意欲を伝えた。

水道サービス 公社は当面継続を/自立経営に向け価値向上も/神戸市の「あり方検討委」が意見書
 神戸市水道サービス公社事業に関するあり方検討委員会(委員長=田中康秀・神戸大学大学院経済学研究科教授)の第5回委員会が1月30日、同市役所内で開催された。一般財団法人神戸市水道サービス公社(以下「公社」)の各事業や団体としてのあり方などを専門的見地から検討し、今回で意見書を取りまとめた。それによると、公社は当面、経営改革を行いながら、時代に対応した団体として再生を図る一方、検証を踏まえ、将来的には組織の存廃も視野に入れる必要があるとしている。

スピリット賞に水道局/最優秀提案は下水道局が受賞/東京都が職員提案などの表彰式開く
 東京都は3日、職員の抜群の功績を表彰する「東京スピリット賞」と、模範とすべき職員を表彰する「東京都職員表彰」、業務に関する優れた提案やアイデアを表彰する「東京都職員提案制度」の表彰式を都庁第一本庁舎で開催した。東京スピリット賞には水道局の「利根川水系高度浄水100%達成」が選ばれた。職員表彰では下水道局の大内浩之氏ら7人の「ターボ型流動焼却炉導入による温室効果ガスの削減」が成績顕著部門で、同局西部第二下水道事務所の須田清一氏が職務精励部門で受賞した。職員提案では下水道局の「適正な下水道料金徴収に資する非接触型時間計の考案」が最優秀賞、水道局の「ホルムアルデヒド測定の迅速化」が優秀賞を受賞したほか、下水道局の「効果抜群!!地球環境を守る水質とエネルギーのバランス管理手法の考案・導入」「安全・安心・簡単なガス検知管設置手法の開発」の2件が特別賞に選ばれた。

災害時の官民の協力体制を/エコシティサービスと応援協定/守山市上下水道事業所
 滋賀県守山市上下水道事業所は1月31日、市役所応接間でエコシティサービス(本社・横浜市、古川一弘代表取締役)と『災害時における応援活動の実施等に関する協定』を締結した。災害発生時での迅速な応急対策、救援活動を目指したもので、宮本和宏・守山市長は「安全、安心な生活の実現に向けた官民協力による重要な取り組み」と期待を語っている。

"改善の気持ち忘れずに"/東京都水道局表彰式
 東京都水道局は3日、平成25年度東京都水道局表彰式を同局会議室で行った。中島博士記念賞の優秀賞2件、努力賞5件と、都の職員提案の優良賞5件、同局の職員提案の最優秀賞1件、優秀賞3件、優良賞6件の受賞者に対し、吉田永・水道局長が賞状を手渡した。このうち、中島博士記念賞は、局事業の発展に貢献する優秀な論文を表彰するもの。

"皆さんの活躍は誇り"/東京都下水道局職員提案表彰式
 東京都下水道局は3日、同局職員提案の表彰式を同局会議室で行った。都の職員提案で優良賞を受賞した5件と、局の職員提案の最優秀賞1件、局長賞5件の受賞者に松浦將行・下水道局長から賞状が手渡された。

受水団体からの信頼性向上/水道GLP認定を取得/埼玉県水質管理センター
 埼玉県水質管理センターは12月24日付で、日本水道協会の水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)の認定を取得した。1月20日に日本水道会館で認定証授与式が行われ、三上潔・同センター所長と堀切孝・同センター調査担当部長が、尾﨑勝・日水協理事長から認定証を受け取った。
 同センターは埼玉県企業局の水質検査機関で、平成6年に業務を開始。同局の5つの浄水場の原水、浄水の水質検査や水質に関する調査研究などを実施している。同局は利根川と荒川を水源として、埼玉県内34市、18町、3企業団に用水供給を行っている。1日平均給水量は177万立方m。

カンボジア技術者に下水研修/関係強化で水ビジネス展開も/北九州市上下水道局
 北九州市上下水道局は1月30日、カンボジア国の下水道技術者を対象に下水道研修をスタートさせた。下水道事業支援センターとの共同で実施しているもので、下水道技術や運営など実務ノウハウの移転、研修を通しての信頼関係の強化を図り、カンボジア国進出の足がかりも目指す。
 北九州市は平成25年3月にカンボジア国の下水道研修について国土交通省に提案し、同年10月に国土交通省から『カンボジア対象本邦下水道研修開催支援業務』の委託契約を締結、その後、カンボジア国において研修に向けた事前協議などを行なってきた。

横浜市大と市民講座を共催/世界の水事情と廃水再利用で/横浜市環境創造局
 横浜市環境創造局は1月25日、横浜市中区の関内ホールで、横浜市立大学地域貢献センターと共催で横浜市立大学エクステンション講座を開催した。同講座は横浜市立大学地域貢献センターが市民を対象に開講しているもので、今回は「世界の水事情と廃水の再利用」をテーマに行われ、101人が受講した。下水処理の仕組みと海外の水事業、膜技術を利用した水の確保について紹介した。

「静岡の水」をリニューアル/静岡市上下水道局
 静岡市上下水道局は1月10日、ペットボトル水「清流の都静岡の水」のラベルデザインを、徳川家康の肖像画を使用したものにリニューアルした。同市が展開している徳川家康公顕彰四百年記念事業に合わせて行ったもの。リニューアルした「清流の都静岡の水」は7万2000本製造し、同局や市のイベントなどで配布する。

盛大に50周年記念式典開く/都民のライフライン守る/東京都水道専業者協会
 配水管工事の専門業者からなる東京都水道専業者協会(都水協、会長=小林光一・佐々木組社長)は3日、東京都新宿区の京王プラザホテルで、創立50周年記念式典を行った。冒頭、小林会長が「当協会の50年の歩みの中で特筆すべきは被災地の復旧活動だ。昭和39年の新潟地震で初めて被災地応援復旧に従事し、その後東日本大震災に至るまで復旧活動を行ってきた。被災地から感謝されたのが長い歴史の中で誇れることだ。都民の水の守り手としての自覚を再認識し、施工技術を向上させて東京都水道局の期待に応えていきたい」と力強くあいさつした。

高い省エネ効果を評価/加圧水ポンプ動力を40%以上削減/住重エンバイロメントが日機賞
 第34回優秀省エネルギー機器表彰式(主催=日本機械工業連合会、略称・日機連)が4日、東京・丸の内の経団連会館で行われ、住友重機械エンバイロメントの斜流型ジェットポンプ式揚砂機「スミジェッターⅡ型」が日機連会長賞を受賞した。日機連の岡村正・会長から住友重機械エンバイロメントの石垣正広・常務取締役に表彰状と楯が贈られた。また同社の柄澤俊康・開発部主任技師が開発担当者表彰を受けた。

技能五輪競技に挑戦/若手に挑戦うながす/全管連青年部
 全国管工事業協同組合連合会青年部協議会(中島誠照会長)は1月31日、東京板橋区の渡辺パイプ東京設備サービスセンターで昨年11月に千葉市で開かれた第51回技能五輪全国大会(主催、中央職業能力開発協会など)「配管職種」の競技課題に挑戦した。

塩ビ管など値上げ/3/1出荷分から10~25%以上/積水化学
 積水化学工業は3日、3月1日の出荷分から塩化ビニル管とその関連製品などを値上げすると発表した。値上げ幅は、10%~25%以上。
 管材や継手などの主原料である塩ビ樹脂やポリエチレン樹脂の高騰に加え、添加剤などの副資材、物流費が上昇していることから値上げを決めた。
 値上げ対象製品と値上げ幅は次のとおり。
 ▽塩化ビニル管全般:25%以上▽排水継手・下水継手・カイショマス:25%以上▽電力通信製品群:25%以上▽建築設備製品群25%以上▽ポリエチレン管および継手:25%以上▽給水継手・塩ビマス・接着剤・保温材:15%以上▽更生材料:15%以上▽強化プラスチック複合管:10%以上

最先端研究の成果や機器展示/水のスマート化テーマに/インターアクア2014
 第5回国際水ソリューション総合展「インターアクア2014」が1月29日から31日の3日間、東京ビッグサイトで開催され、4万5841人が来場した。「水のスマート化ビジネス」をテーマに国内外から77の企業・団体が出展し、最先端研究開発の成果や、水処理に関する装置、機器等が展示された。

14年の注力分野を紹介/産業別の営業体制へ/日本オラクル
 日本オラクルは1月31日、都内でプレス懇談会を開き、大塚俊彦副社長が「インダストリー戦略」と題して、2014年の注力分野や産業別の営業体制について説明した。
 大塚副社長は「お客さまの成長や変革に直接貢献していきたいという思いがある」と述べ、その実現に向けて2014年は1.クラウド 2.エンジニアドシステム 3.インターネットオブシングス(IoT…あらゆるものがインターネットと接続することで実現する新たなサービス) 4.インダストリー―の4つの分野に注力していくとした。

都道府県構想策定マニュアル説明会/申し込み締切り迫る!/水コン協
 全国上下水道コンサルタント協会(会長=木下哲・日本上下水道設計社長)は東京と大阪の2会場で国土交通省と環境省から講師を招き、「持続的な汚泥処理システム構築に向けた都道府県構想策定マニュアル」の説明会を開催する。
 東京会場は2月17日13時40分から東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで、大阪会場は2月21日13時30分から、大阪市北区の昭和設計大阪ビルセミナー室で開催する。
 申し込みは同協会事務局にFAX(03―6806―5753)で申し込む。締切りは2月14日。参加費は水コン協会員と公共団体職員は無料、水コン協非会員は1000円。

インダストリー・サミット/2月3日から参加登録開始/日本オラクル
 日本オラクルは4月24日、東京・丸の内のパレスホテル東京で「オラクル・インダストリー・リーダーシップ・サミット2014」を開催する。 同イベントでは各業界をリードする国内外の企業がイノベーションを実践した具体的な事例を講演する。各業界のビジネス動向や経営戦略、IT戦略に関する情報を収集する絶好の機会となる。

社長に髙﨑専務/日東電工
 日東電工は1月31日、髙﨑秀雄専務を4月1日付けで社長に昇格すると発表した。柳楽幸雄社長は代表権のある会長に就く。