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2014年(平成26年)  9月  8日(第4936号)






全国会議へ機運高まる/運営会議開く 要望活動も/日水協
 日本水道協会は4日、今年度第2回運営会議を開催した。来月29~31日に名古屋市で開催する「全国会議」の第85回総会で議論される会員提出問題(案)を審議・了承したのをはじめ、特別講演の内容などについて報告され、全国会議へのムードの高まりを感じさせた。なお会議では、先月末に平成27年度の水道関係予算概算要求が出されたことを踏まえ、厚生労働、総務両省から説明を受け、自民党水道事業促進議員連盟のメンバーを中心に国会議員に対して要望活動を行った。

「経営戦略」で経営健全化を/企業会計適用ロードマップも/留意事項を通知/総務省
 総務省は8月29日、公営企業の経営健全化などについて留意事項を取りまとめた「公営企業の経営に当たっての留意事項」を、地方公共団体に通知した。中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」の策定の必要性や、損益・資産などの適確な把握のため地方公営企業法の適用による公営企業会計の導入の必要性などを強調している。平成21年度から集中的に推進してきた公営企業の抜本改革の取り組みは25年度末で一区切りとしながらも、人口減少や施設の老朽化など経営環境が厳しさを増す中でサービスの安定的な継続のためには26年度以降も不断の経営健全化が必要だとしている。

グランプリに「Pen+」/循環のみち下水道賞/国交省
 平成26年度国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」の受賞作品15件が決定し3日、国土交通省下水道部から発表された。グランプリには、「Pen+(ペン・プラス)『下水道のチカラ』」制作プロジェクトチームの、史上初!書店で販売する一冊丸ごと下水道特集の雑誌「Pen+(ペン・プラス)『下水道のチカラ』」制作プロジェクトが選ばれた。
 このプロジェクトは、一般市民に下水道の役割を知ってもらうために、下水道界、出版業界、広告業界の若手担当者がチームを結成。一般読者が購入する下水道コンテンツとして一冊丸ごと下水道特集の一般雑誌制作に挑戦し、広報と広告を融合させてエンターテインメントにまで昇華させる次世代広報を実現した。平成25年7月の発売から3カ月間の販売部数は1万7300部。若者向け情報サイトやタレントの公式ブログでも紹介された。

口座振替利用率の向上など議論/日水協
 日本水道協会はさきごろ、第19回営業業務専門委員会(委員長=安藤修一・名古屋市上下水道局経営本部営業部営業課長)を開いた。事前に設定された議題について、寄せられた回答をもとに議論した。
 議題は、▽過誤納金の還付事務における未納料金への充当▽口座振替利用率の向上▽各戸検針各戸徴収物件の差水量の取扱い等▽高齢者の認知症などを原因とする高額な水道料金の取扱い▽短期使用のお客さまに係る水道料金▽地方公営企業法第33条の2に基づき水道料金徴収業務を委託している場合の役割分担の実態―についての6つ。

アイスシャーベットで配水管内を洗浄/φ150経年ダク管で初施工/シールコート除去に効果/赤穂市でデモ施工
 兵庫県赤穂市は3日深夜から4日未明にかけて、シャーベット状の氷(特殊アイスシャーベット)を注入し、圧力管路内を洗浄する「アイスピグ管内洗浄工法」のデモ施工を市内の経年配水管で実施した。管路内で剥落したシールコートなどによる出水不良を防ぐもので、施工の結果、概ね除去効果が得られたとしている。同工法は英国で開発された技術で、国内では集排圧送管や下水道伏越管、導水管などで洗浄実績があるが、配水管は全国で初めて。短時間で作業でき、環境負荷も少ないことから、水道管路の効果的な維持管理技術として、注目を集めそうだ。


受託者選定手続きを開始/効率的な維持管理実現へ/宮城県山元町 上下水道事業の包括業務委託
 宮城県山元町は、上下水道サービスレベルの維持・向上や業務の効率化を目的とした、上下水道事業の包括的業務委託の受託者選定手続きを開始した。同町の水道事業、特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業の維持管理業務および料金関係業務が対象。民間事業者の創意工夫を促し効率的な維持管理が実現できるよう、包括的な性能発注で複数年にわたり委託する。受託者の選定にあたっては、公募型プロポーザル方式を採用しており、参加表明書・参加資格確認書類の受付締切は今月24日、選考結果の通知は11月下旬、契約締結は12月中旬を予定している。委託期間は平成27年4月1日から32年3月31日までの5年間。

知見共有し技術向上図る/調査、研究の成果を発表/日水協東北地方支部技術事例発表会
 日本水道協会東北地方支部は8月19、20日の2日間、盛岡市のいわて県民情報交流センターで第17回水道技術事例発表会を開いた。同支部内の事業体職員が日頃取り組んでいる業務に関する調査、研究の成果を発表することで、知見を共有し技術の向上を図るもの。東北地方各地から関係者166人が出席するなか、16題の発表が行われた。
 発表会では、参加者の意欲向上のため、特に印象深い発表に対して平成22年度からMIP賞を授与している。今年は1.施設更新計画策定に向けた日本地震工学会との共同研究に関する最終報告(発表者=熊谷涼・いわき市水道局配水課配水計画係技査) 2.低水温・低濁度原水時における水処理の適正化について(板坂学・山形市上下水道部水運用センター水質管理係長) 3.地域主導応急給水を目指して~災害時給水栓による給水所運営の取組み~(日下貴史・仙台市水道局給水部計画課管理係技師)―の3題が選ばれ、佐藤部会長が発表者に賞状を手渡した。

上下水道の優良企業・技術者表彰/松江市上下水道局
 第3回松江市上下水道局優良工事施工業者及び技術者表彰式が8月5日に行われた。従来は3月実施だったが、昨年度に上下水道局が発足し、上下水道の総合的な事業運営の必要性などを踏まえ、「水の週間」内の8月に行うこととした。
 表彰対象は水道管網の維持管理に貢献、上下水道施設の建設で優れた施工を行った企業で、今年度から技術者も加えた。
 【ライフライン維持管理業務優良業者】▽柳楽技研▽福原土木水道工業所
 【優良工事施工業者】▽松江土建▽協和工業▽アズビル▽松近土木▽山陰酸素エンジニアリング▽山陰クボタ水道用材
 【優良技術者】▽高橋和則氏(山陰酸素エンジニアリング)▽加藤秀芳氏(アクアシステム)

節目の喜びを分かち合う/杉戸氏作詞の記念の歌も披露/給水開始100周年記念職員OB交流会開く/名古屋市上下水道局
 名古屋市上下水道局は8月31日、「名古屋市水道給水開始100周年記念・職員OB交流会」を市内のホテルで開催した。同局職員・OB約200人が出席し、同市水道事業が大きな節目を迎えた喜びを分かち合った。