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2014年(平成26年) 9月 11日(第4937号)
広域化、民営化など事例報告/関西で第4回地域懇談会/新水道ビジョン推進へ/厚労省
東北初、郡山市を登録/100mm/h安心プラン/国交省
高度処理でセミナー/下水道機構
簡水への支援求め要望/政府予算対策会議開く/簡水協
SDF工法を本格採用/経年管更新がより進展/軌道下、河川横断部など対象に/東京都水道局
2池化で拠点・安定量確保/ステン製で緊急遮断機構装備/岡山市水道局
水道事業を県民にPR/自治体・企業・団体が出展/埼玉県水道キャンペーン
上下水道施設でまた被害/配水管破損や水管橋脱落/京都府北部の大雨
水道工学研修始まる/最新の知識・技術を学ぶ/国立保健医療科学院
下水管14㎞が調査不能/土砂堆積で被災区内の23%/広島市の土砂災害
愛知用水の源流で演奏会/半田市のブラスバンドが木祖村に
安全かつ迅速な退避を/突発的な降雨想定し訓練/東京都下水道局
下水道教室が好評を博す/千葉市建設局
貯水槽の制振装置初施工/震災時の水確保に貢献/中央大、十川ゴム、NYKが共同開発
メガソーラー「めがほたる」が完成/九電みらいエナジーら連合体/北九州市・井出浦浄水場で
叙勲受賞祝賀会開く/管工事業界を牽引/全管連・大澤会長
横須賀市と災害協定締結/迅速な調査・復旧へ/管路協
共同開発や物流の効率化へ/資本業務提携契約を締結/日本ヒューム・旭コンクリート工業
10月に札幌で講演会/余湖教授、厚労省などが講演/ポリテック
600件の実績達成/技術・工法開発を推進/アルミ屋根協会総会
下水道経営で前田教授が講演/中部WC例会
楽しみながら下水道を学ぶ/水ingが県南浄化センターで市民向けイベント
広域化、民営化など事例報告/関西で第4回地域懇談会/新水道ビジョン推進へ/厚労省
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厚生労働省水道課は8日、大阪市北区の大阪国際会議場で「第4回新水道ビジョン推進のための地域懇談会」を開催した。“新水道ビジョンの施策展開により、トップランナーのバトンを未来につなぐ”をテーマに、関西地域の水道事業者や都道府県水道行政担当者ら約130人が参加し、広域化や民営化など新水道ビジョンが示す先進事例を報告、さらに事例ごとのグループに分かれて意見交換を行った。
東北初、郡山市を登録/100mm/h安心プラン/国交省
国土交通省下水道部は9日、下水道や河川、住民、民間企業などが連携して浸水被害を軽減する計画「100mm/h安心プラン」に、福島県・郡山市の計画を登録したと発表した。これで全国の登録件数は11件となるが、東北地方は初めて。
同市の市街地は、過去27年間で15回の浸水被害に見舞われ、平成23年9月の台風15号では床上浸水1510戸、床下浸水157戸の被害が発生。
登録された計画は『郡山市ゲリラ豪雨対策9年プラン』。計画期間は26年度から34年度までで、計画対象地域内の床上浸水被害を床下浸水に止めることを目指す。具体的には、既存施設を最大限活用し、下水道と河川の連携によって一層の効果的な整備をする。また、想定を超える豪雨に対して、防災情報を提供することで被害を軽減することなども盛り込んでいる。
高度処理でセミナー/下水道機構
日本下水道新技術機構は、第59回下水道新技術セミナーを東京(8月22日、発明会館)、大阪(8月29日、大阪科学技術センター)の両会場で開催した。今回のテーマは「既存施設を活用した高度処理の推進について」で、講演や事例紹介、調査報告が行われた。
簡水への支援求め要望/政府予算対策会議開く/簡水協
全国簡易水道協議会(会長=牧田久・美馬市長)は4日、平成26年度第2回理事会・第1回事務局長会議を東京・霞が関の「霞山会館」で開催した。政府予算対策会議として、平成27年度簡易水道整備促進に関する要望書をとりまとめ、会議終了後、厚生労働省をはじめ関係5府省に対して要望活動を実施した。
SDF工法を本格採用/経年管更新がより進展/軌道下、河川横断部など対象に/東京都水道局
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東京都水道局は、従来の工法では更新できない箇所に布設している経年管の更新工法として、SDF工法(ステンレス・ダイナミック・フレキ管内挿工法)を本格採用した。これまでも同局では、経年管の更新を着実に進めてきたが、軌道下や河川下の伏越し配管、交通量が多い道路の横断部や他企業の埋設物が輻輳している箇所などに布設した経年管は、従来の開削工法や推進工法、パイプインパイプ工法では更新が難しく課題となっていた。今回、SDF工法を採用したことで工法の選択肢が増え、経年管更新がさらに進むことが期待される。青木秀幸・同局給水部長は「SDF工法の採用を契機として、軌道下や河川横断部等の残存経年管の更新が進むことが期待できる。当局で推進している耐震継手化10カ年事業と合わせ、これらの解消に精力的に取り組んでいきたい」とコメントしている。
西部建設事務所で説明会を実施
SDF工法の本格採用を受け、同局西部建設事務所では8月29日、同工法の説明会を実施。SDF技術協議会が工法の特徴や施工メリット、平成20年から26年8月にかけて全国63カ所での実績があることなどを説明した。
2池化で拠点・安定量確保/ステン製で緊急遮断機構装備/岡山市水道局
岡山市水道局の矢原第2配水池が、このほど完成した。旧御津町(平成17年3月に編入合併)で最大の矢原配水池(昭和50年築造、容量1130立方m)が旧耐震基準であることから、隣接地に耐震性や緊急遮断機構を備えた配水池を新設。新旧2池の運用で、緊急時の給水拠点確保、さらなる安定給水を図っている。
矢原第2配水池は全溶接構造ステンレス鋼製角形配水池で、容量1200立方m。長さ30m、幅8m、高さ5・7m、有効水深5・0mとなっている。昨年6月から1年間の工期で、約2億9000万円を投じて、森松工業が施工した。
水道事業を県民にPR/自治体・企業・団体が出展/埼玉県水道キャンペーン
埼玉県水道キャンペーン(主催=同キャンペーン実行委員会)が8月9日、10日の2日間、さいたま市のJRさいたま新都心駅コンコースで行われ、家族連れを中心に多くの来場者で賑わった。水の大切さや水道事業を県民に知ってもらうとともに、水に関連する企業・団体などのPRを目的にしている。昨年に続き2回目の開催となった今回は、自治体や企業、団体ら27者が出展し、製品や技術、取り組みをわかりやすく紹介した。
上下水道施設でまた被害/配水管破損や水管橋脱落/京都府北部の大雨
京都府北部で4日深夜から5日未明にかけて降った大雨により、上下水道施設で被害が発生した。
綾部市では、府道の路肩崩落に伴う土砂崩れの衝撃で簡易水道のφ150K形ダクタイル鉄管が露出し、5日午前10時頃に破損した。周辺60戸が断水し、給水車2台での応急給水、仮配管の結果、同日午後8時頃に復旧した。
水道工学研修始まる/最新の知識・技術を学ぶ/国立保健医療科学院
国立保健医療科学院の水道工学研修が8日から始まった。10月17日までの約6週間にわたり、水道工学の最新の知識と技術を学ぶ。8日に同院会議室で行われた開講式では、研修主任を務める伊藤雅喜・同院生活環境研究部上席主任研究官が全国各地から参加した29人の受講生に対して「研修を終えた後に自分の業務で生かせるように、知識・技術を学び自分の中で消化してほしい」と呼びかけた。
下水管14㎞が調査不能/土砂堆積で被災区内の23%/広島市の土砂災害
先月19日の豪雨により、大規模な土砂災害が発生した広島市で、被災3区(西区・安佐南区・安佐北区)に埋設されている下水管総延長61㎞(汚水管32㎞・雨水管29㎞)のうち、約23%の14㎞が土砂堆積のため、調査不能であることが明らかになった。
愛知用水の源流で演奏会/半田市のブラスバンドが木祖村に
上流との絆、音楽で―。8月24日、愛知県半田市で活動する半田ジュニアブラスバンドの児童・生徒らが、長野県木祖村を訪れ、木祖村中学校吹奏楽部と合同で演奏会を行った。息の合った演奏が繰り広げられ、会場は大いに盛り上がった。
安全かつ迅速な退避を/突発的な降雨想定し訓練/東京都下水道局
東京都下水道局は8月5日、北区内の谷田川幹線再構築工事現場で、突発的な降雨を想定した退避訓練を実施した。安全かつ迅速に退避できる体制を確保するため、同局職員と、工事の受注者である鉄建建設と足立建設工業の社員が、情報伝達の手順や所要時間などを確認した。
下水道教室が好評を博す/千葉市建設局
千葉市建設局はさきごろ、小学生とその保護者を対象にした下水道教室を同市南部浄化センターで3日間実施し322人が参加した。参加者からは「日ごろ目にしない下水道のことがよくわかった」「顕微鏡を使った微生物の観察が面白かった」など好評を博した。
貯水槽の制振装置初施工/震災時の水確保に貢献/中央大、十川ゴム、NYKが共同開発
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横須賀管工事協同組合は8月26日、中央大学と(株)十川ゴム、(株)エヌ・ワイ・ケイが共同開発した貯水槽制振装置「インフィニティダンパー」を横須賀市立市民病院の高置水槽に設置する工事を行った。同装置の設置は全国で初めて。東日本大震災では、液面揺動(スロッシング現象)によりステンレス製やFRP製の矩形貯水槽の側面と天井に亀裂や破損する被害が多数発生。病院、災害時に避難所となる学校では、水が使用できず、大きな影響が出た。これを受けて開発したのが同装置だ。
メガソーラー「めがほたる」が完成/九電みらいエナジーら連合体/北九州市・井出浦浄水場で
北九州市上下水道局の井出浦浄水場でメガソーラー発電所が完成した。九電みらいエナジー・日本鉄塔工業・昭電テックス連合体が発電事業を推進し、年間発電量は270万kWhとなる。8月19日には竣工式を行い、除幕式などを行って完成を祝った。
発電規模は全量売電用が1990kW、防災機能用が9・4kW。敷地面積は3・2万平方mに1万350枚の太陽光パネルを設置している。想定年間発電量は約2700MWhでCO2削減効果は年間約1650tと推定される。
なお、地元小学生に発電所の愛称募集を行い、隣接する井出浦川で蛍を見ることが出来ることから「めがほたる」と名づけられた。
叙勲受賞祝賀会開く/管工事業界を牽引/全管連・大澤会長
今年春の叙勲で旭日小綬章を受章した全国管工事業協同組合連合会の大澤規郎会長の受章祝賀会が7日、さいたま市で盛大に開かれ、関係者250人が祝った。
横須賀市と災害協定締結/迅速な調査・復旧へ/管路協
日本下水道管路管理業協会(管路協)と横須賀市上下水道局は8月26日、同市市役所で災害時下水道復旧支援協定を締結した。締結式では、小林繁・横須賀市上下水道局長と酒井憲司・管路協専務理事が協定書を取り交わした。協定締結は、神奈川県内では、平塚市に続いて2例目。全国では111都市目となる。
共同開発や物流の効率化へ/資本業務提携契約を締結/日本ヒューム・旭コンクリート工業
コンクリート製品の製造・販売を手がける日本ヒュームと旭コンクリート工業は3日、資本業務提携契約を締結したと発表した。両社は互いの株式を買い増して提携関係を強化し、技術開発の推進や物流の効率化を目指す。
日本ヒュームは、約15億円で旭コンクリート工業の発行済み株式の16・25%となる215万株を取得。発行済み株式の29・5%を持つ筆頭株主となり、旭コンクリート工業は15年3月期連結決算で持ち分法適用会社となる。
10月に札幌で講演会/余湖教授、厚労省などが講演/ポリテック
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(ポリテック)は10月10日、札幌市中央区のプレスト1・7札幌で「新水道ビジョンを推進するための戦略的アプローチ」をテーマに講演会を開催する。余湖典昭・北海学園大学工学部社会環境工学科教授の基調講演のほか、厚労省の担当者が新水道ビジョンにおける戦略的課題としてアセットマネジメントや管路の耐震化、水の安全計画などについて講演する。また、札幌市から「水の安全計画」、岩見沢市から「管路の耐震化」について事例報告がある。
参加希望者は同協会(電話03―5298―8855)まで申し込む。
600件の実績達成/技術・工法開発を推進/アルミ屋根協会総会
アルミニウム合金製屋根工法協会(会長=大槻恒久・三井住友建設常務執行役員土木本部副本部長)は9日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で第13回定期総会を開き、平成26年度事業計画や予算を決めた。
26年9月現在までの実績を公表。屋根工法では、ウルトラドーム工法22基、アルトラス工法5基、ドームトラス工法86基、新型アルミ屋根工法5基で、合計116基となった。覆蓋工法では、建屋式4池、固定式49池、可動式433池で合計484池となり、両工法で600件を達成した。
下水道経営で前田教授が講演/中部WC例会
中部ウォータークラブの例会(講演会)が8月27日、名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルで開催された。約150人の会員らが集まるなか、元東京都下水道局長の前田正博・日本大学総合科学研究所教授が『東京下水道の経営戦略』をテーマに講演した。
楽しみながら下水道を学ぶ/水ingが県南浄化センターで市民向けイベント
宮城県岩沼市にある宮城県県南浄化センターで6日、「下水道の日・ふれあい感謝祭」が行われ、多くの親子でにぎわった。主催は、阿武隈川下流流域下水道施設の指定管理者である水ing。
感謝祭では、浄化センターを見学する「水のふれあいわくわく体験ツアー」や下水道○×クイズ、仙台市在住の8人組ダンス&ヴォーカルユニット「Happy Dance」によるパフォーマンスショー、宮城県農業高校とコラボした農作物販売など、さまざまなイベントが行われた。