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2014年(平成26年) 9月 18日(第4938号)
市民科学で下水道を身近に/「育成プロジェクト」が始動/国交省
全国初「中継水道事業体」で覚書/応援隊に待機場所など提供/日水協手引きで定義/東京都水道局・茨城県企業局
下水道普及率77・0%に/25年度末
長年の功績たたえ/日水協・26年度会長表彰
リスボン世界会議に期待/ジャパンパビリオン出展も/IWA国内委
15件16団体を表彰/工夫凝らし多様に/循環のみち下水道賞
下水熱マップモデル地区に5都市が/国交省
新トップ横顔 就任インタビュー/東京都水道局多摩水道改革推進本部長 石井 玲氏
スマートフォンで検針業務/県内初採用8月から稼働/長野県東御市
6つの基本方針示す/下水道マスプラ検討委開く/仙台市建設局
"学校"で下水道を学ぶ/トークショーや展示など/東京都下水道局下水道の日イベント
商店街とタイアップでイベント/下水道の日にクイズラリー/京都市上下水道局
水の環コンサートが盛況/名古屋市上下水道局
平成27年度職員を募集中/石狩東部(企)
漏水監視サービスを開始/高精度センサとクラウド活用/NEC
長寿命形内面塗装を実演/九州で初の見学会/日本水道鋼管協会
8作目のデジカメ発売/管工事向けに拡販へ/リコーG800
EF接合などを体験/大阪で施工講習会開く/ポリテック
クリプト対策などを発表/電力創造や窒素除去成果も/環境技術学会が京大で年次大会
新下水道ビジョンテーマに/植松調整官が講演/施設協
管更生の耐震性、長寿命化がテーマ/実務に即した最新技術を学ぶ/水コン協関東支部講習会
中国蘇州でサクラを植樹/積水化学工業
市民科学で下水道を身近に/「育成プロジェクト」が始動/国交省
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“下水道科学”で地域と下水道界を元気に―。国土交通省下水道部は、市民と下水道をつなぐために「下水道を核とした市民科学育成プロジェクト」を始動させ、18日に第1回懇話会を開く。科学を通じて市民に下水道の素晴らしさや可能性を知ってもらい、下水道への興味を持続させて下水道のブランド価値向上を目指す。下水道の水資源、エネルギー、ポテンシャルを発信していくために「ビストロ下水道」などの好事例があるが、今回は循環型社会の中で下水道が河川や生態系などへ貢献していることに着目し、市民と下水道をつなぐ戦略を検討していくという。
全国初「中継水道事業体」で覚書/応援隊に待機場所など提供/日水協手引きで定義/東京都水道局・茨城県企業局
東京都水道局と茨城県企業局は16日、広域災害時などにおける「中継水道事業体」としての活動に関する覚書を締結した。都庁内で行われた締結式には、吉田永・東京都水道局長と中島敏之・茨城県企業局長、立会人の尾﨑勝・日本水道協会理事長らが出席、両局長による覚書への署名後、3人でがっちりと握手を交わした。中継水道事業体について取り決める事例としては全国初となる。
下水道普及率77・0%に/25年度末
国土交通省下水道部は10日、平成25年度末の下水道処理人口普及率(総人口に対する下水道を利用できる人口の割合)が77・0%になったと発表した。前年度より0・7ポイント増加し、整備人口は約9714万人となった。下水道、農業集落排水等、合併処理浄化槽等の合計普及率である汚水処理人口普及率は88・9%となった。
長年の功績たたえ/日水協・26年度会長表彰
日本水道協会は平成26年度「会長表彰」の受賞者を発表した。功労賞は、大阪市水道局理事を務めた宮内潔氏、現在は山梨大学非常勤講師でかつて国立医薬品食品衛生研究所環境衛生化学部長を務めた安藤正典氏ら4人が受賞した。このほか、特別賞は95人、有効賞は、論文題名「我が国における水道原水中の水系感染性ウイルスおよび原虫の存在実態と指標微生物の有効性」の国立保健医療科学院の関係者3人、勤続賞は7地方支部合計で525人だった。
表彰式は、名古屋市で開催される全国会議の初日(10月29日)に行われる。受賞者は次の通り。
【功労賞】
▽宮内潔(前・大阪市水道局理事)▽松尾弘敏(前・北九州市上下水道局水道部長)▽案浦徳治(前・福岡地区水道企業団副企業長)▽安藤正典(山梨大学非常勤講師)
リスボン世界会議に期待/ジャパンパビリオン出展も/IWA国内委
今月21日からポルトガル・リスボンで開催されるIWA(国際水協会)世界会議・展示会を前に、第37回IWA日本国内委員会(委員長=花木啓祐・東京大学大学院教授)が8日、日本水道協会で開かれた。世界会議の概要や、会期中に行われるIWA理事会での審議事項などについて話し合われた。
15件16団体を表彰/工夫凝らし多様に/循環のみち下水道賞
国土交通省下水道部は10日、国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」の表彰式を開催。グランプリと6つの部門(ネクサス、レジリエント、イノベーション、グローバル、アセットマネジメント、広報)で15件16団体に賞状が贈られた。
下水熱マップモデル地区に5都市が/国交省
国土交通省下水道部は、「平成26年度下水熱ポテンシャルマップ策定事業モデル地区」を発表した。モデル地区に選ばれたのは▽千葉県浦安市▽愛知県豊田市▽大阪府茨木市▽神戸市▽福岡市―の5都市。
新トップ横顔 就任インタビュー/東京都水道局多摩水道改革推進本部長 石井 玲氏
7月16日付で東京都水道局多摩水道改革推進本部長に石井玲氏が就任した。都庁内の各局でさまざまな仕事に取り組んできた経歴から、初めて携わる水道事業においてどのような手腕を発揮するか関係者が注目している。本紙では、石井本部長へのインタビューを実施、これまでの経歴や水道事業への印象、今後の抱負などについて聞いた。
スマートフォンで検針業務/県内初採用8月から稼働/長野県東御市
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長野県東御市は県内の水道事業体で初となるスマートフォン検針システムを8月から導入している。従来の検針用ハンディターミナルと比べ、セキュリティの向上、経費削減、ヒューマンエラーの抑制などの効果が期待できるという。これまで行った検針作業ではスムーズに行えているとしている。システムの開発・導入・保守は、(株)マイシステム(新潟市、伊田博・代表取締役)が行っており、同市の水道料金徴収業務を受託しているジェネッツと契約を結んでいる。
同市では、検針用ハンディターミナルが導入から6年が経過し、故障頻度の増加に加え、バッテリーなどの消耗品の追加購入が必要となっていた。継続利用するにも、機種が古くなると、部品調達が困難となるなどの課題もあった。そこで、他の水道事業体での導入事例を参考にするとともに、コスト比較を行った上でスマートフォンによる水道検針システムの導入を決めた。導入経費、保守費用、データ通信費用などを5年間で比較した場合、スマートフォンの方が約12%の経費削減ができるとの試算結果が出ている。
6つの基本方針示す/下水道マスプラ検討委開く/仙台市建設局
仙台市建設局は8月25日、第3回仙台市下水道マスタープラン検討委員会(委員長=大村達夫・東北大学未来科学技術共同研究センター教授)を開いた。同局は、同市下水道事業が推進してきたアセットマネジメントを踏まえ、平成28年度を初年度とする、下水道事業の理念から施策までの事業全体の方向性を示す仙台市下水道マスタープランの策定作業を進めている。第3回検討会では、第1回検討会での審議に基づき同局が修正したマスタープランの基本方針(案)と基本方針に係る施策について検討した。
"学校"で下水道を学ぶ/トークショーや展示など/東京都下水道局下水道の日イベント
東京都下水道局は6日、下水道の日イベントとして「水の再生学校」を東京・池袋の池袋サンシャインシティ噴水広場で開催し、親子連れを中心に多くの人が来場した。ステージイベントでは、渡辺志津男・同局技監と東京海洋大学客員准教授のさかなクン、2014年度ミス日本「水の天使」の臼田美咲さんによるトークショーなどが行われたほか、ステージの周囲では下水道の役割などを紹介する展示イベントも催された。
商店街とタイアップでイベント/下水道の日にクイズラリー/京都市上下水道局
京都市上下水道局は10日、『下水道の日だよっ!全員集合in伏見大手筋商店街』と銘打って市民ら約230人が参加するなか、下水道事業を楽しみながら学ぶクイズラリーを開催した。
同局は若手職員を中心に下水道事業PRプロジェクトチームを発足させ、フレッシュなアイデアを取り入れた広報活動を展開している。
今回は、伏見大手筋商店街とタイアップし、下水道に関するクイズを出題し、市民らが考え、答えを出すことで下水道事業の役割や重要性を啓発していこうというイベント。
水の環コンサートが盛況/名古屋市上下水道局
名古屋市上下水道局は8月26日、同市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで『水の環コンサート』を開催した。上下水道事業の100周年記念事業として、平成23~26年度の4カ年、毎年開催してきたもの。今回で最終回となり、会場はほぼ満員の大盛況だった。
平成27年度職員を募集中/石狩東部(企)
石狩東部広域水道企業団は現在、平成27年度の職員募集を行っている。応募締切は10月24日で、試験日は11月9日。職種は施設維持管理および水質検査に係る技術職。募集人数は3人となっている。
応募資格は1.昭和49年4月2日から平成5年4月1日までに生まれた者 2.平成5年4月2日以降に生まれた大学既卒または平成27年3月までに卒業見込みの者―のいずれか。
実施要領は同企業団ホームページ(http://www.ishito.jp/)を参照。問い合わせは同企業団総務課(電話0123―33―2191)まで。
漏水監視サービスを開始/高精度センサとクラウド活用/NEC
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日本電気(NEC)は5日、水道管の漏水を検知する「漏水監視サービス」を開始した。新サービスは、水道管に微細な振動を把握できる高精度な通信機能付センサを多数接続し、センサから得られたビッグデータをクラウドシステムで解析するもので、漏水箇所を迅速かつ正確にシステム画面上で把握することができるものだ。常設型の振動センサとクラウドを組み合わせた水道管漏水監視サービスの提供は世界初となる。サービスの提供価格は月額50万円から。同社は今後3年間で、国内外の水道事業者を中心に100団体への販売を目指す。
長寿命形内面塗装を実演/九州で初の見学会/日本水道鋼管協会
日本水道鋼管協会(WSP)は11日、北九州市の九州機械工業振興会で長寿命形現地塗装・新技術見学会を開いた。水道事業体や水道事業関係コンサルタントから約40人が参加した。見学会は100年の期待耐用年数をもつ長寿命形鋼管の内面塗装の施工方法を理解してもらうためのもので、九州地区で行われるのははじめてとなる。
8作目のデジカメ発売/管工事向けに拡販へ/リコーG800
リコーは雨や粉塵など建設や災害などの過酷な現場に必要な防水・防塵・耐衝撃・耐薬品性に対応し、画質をさらに向上させたデジタルカメラ「リコーG800」を10月10日に発売する。Gシリーズとして8作目となるベストセラー商品で、これまで管工事業界をはじめ上下水道事業の現場で多くの実績がある。新作のG800の発売で管工事業界に一層の拡販を図っていく。
G800は2010年9月に発売したG700の後継機。暗い現場でも写真やフルHD動画がより鮮明に撮影できるようになった。
EF接合などを体験/大阪で施工講習会開く/ポリテック
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(ポリテック)は8月29日、大阪市内で水道配水用ポリエチレン管・継手施工技術講習会を開催。午前、午後の部を合わせて113人が受講した。
講習会では基本技術、施工時の注意点などの説明を行った後、管・継手施工実技講習を行った。受講者は電気融着接合(EF接合)、サドル分水栓取り付け穿孔、メカニカル継手の接合を体験し、技術の習得に努めた。
クリプト対策などを発表/電力創造や窒素除去成果も/環境技術学会が京大で年次大会
環境技術学会は5日、第14回年次大会を京都大学吉田キャンパスで開催した。水環境や水処理などに関する口頭発表47件、ポスター発表13件、特別講演会が行われた。
口頭発表は4会場で、▽水環境12件▽水処理12件▽エネルギー/環境経済・政策8件▽廃棄物4件▽有害微量物質/土壌4件▽地球環境・エネルギー4件▽有害微量物質/地下水ほか3件―が順次紹介された。
新下水道ビジョンテーマに/植松調整官が講演/施設協
日本下水道施設業協会は8月21日、東京都中央区の馬事畜産会館で平成26年度第1回講習会を開いた。植松龍二・国土交通省下水道部下水道事業調整官が新下水道ビジョンを中心に国交省の最近の話題について紹介した。
植松調整官は「新下水道ビジョンは“危機”を“好機”に変えるための基本方針として策定した。ビジョンに描いた未来像の実現に向けては“チーム・下水道ジャパン”として一丸となって行動していくことが必要」と述べ、各主体の役割や下水道長期ビジョン実現に向けた中期計画について説明した。
管更生の耐震性、長寿命化がテーマ/実務に即した最新技術を学ぶ/水コン協関東支部講習会
全国上下水道コンサルタント協会関東支部は8月27日、都内で今年度2回目の技術講習会を開いた。協会会員をはじめ、関東一円の水道事業体から約85人が参加。講義を通じ、実務に即した最新の情報と技術を学んだ。
松原逸郎・関東支部技術委員会委員長は「日進月歩の技術について、国の『手引き』などでは載っていないような実務の内容を学ぶ機会として、技術の向上に役立ててほしい」とあいさつした。
中国蘇州でサクラを植樹/積水化学工業
積水化学工業(根岸修史社長)は、昨年度から「SEKISUI環境ウィーク」を定め、8月1日から7日を中心に同社グループ全体で環境貢献活動に取り組んでいるが、今年度も実施した。今回は、シンボルイベントとして、中国・蘇州での植林活動を3日に行い、根岸社長や髙下貞二専務、髙見浩三専務環境・ライフラインカンパニープレジデント、加藤敬太常務高機能プラスチックスカンパニープレジデントをはじめ、現地グループ企業社員やその家族を合わせ、約170人が参加した。中国蘇州での植林活動は、今回で12回目。約200本のサクラの苗木を植えた。