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2014年(平成26年) 10月  9日(第4943号)





「高分子凝集剤」に注目/ガイド策定へ海外調査/J―Step共同研究/水道技術研究センター
 水道技術研究センターは3日、「しなやかな浄水システムの構築に関する研究」(J―Step共同研究)のプロジェクト委員会(委員長=伊藤博文・水ing設計・技術統括副統括)を都内で開いた。その中で、第3研究委員会高分子ワーキンググループ(WG)より、日本で初めてとなる「海外高分子凝集剤使用施設調査」の報告が行われた。WGでは、高分子凝集剤に関するガイドラインの策定に向けて情報収集をするため、浄水処理で高分子凝集剤を使用している海外施設の調査を実施。この調査を契機に、高分子凝集剤に関する議論や研究の機運を高め、高濁度原水対策に有効な方策の提供を目指す。

本紙主催・第56回水の写真コンテスト
 第56回「水の写真コンテスト」の審査会が、9月30日に東京・市ヶ谷の日本水道会館で開かれた。応募総数2758点の中から、グランプリ(厚生労働大臣賞)を受賞したのは、福岡県春日市の西村美代子さんの作品『水の洗礼』。神事を題材に、一瞬の水の動きを切り取る確かな技術と、しぶきの背後に人物を配置した構図の巧みさに高い評価が集まった。

水道の発展に貢献/増子氏ら97人受賞/平成26年度厚労大臣表彰
 厚生労働省は6日、平成26年度の生活衛生事業功労者(水道関係功労者)厚生労働大臣表彰の受賞者を発表した。水道の普及発展や水道に関する有益な調査研究、技術の改善・発明発見、水道行政に対する協力などに特に顕著な功績のあった個人・団体や、水道事業・行政に従事し抜群の功績があった個人を表彰するもので、今年は97人だった。
 水道事業体では、東京都水道局長を務めた増子敦氏や京都市上下水道局長を務めた西村誠一郎氏が名を連ねた。産業界からも、日本水道工業団体連合会の会長を務めた幡掛大輔氏が受賞している。

全国会議で海外水道フォーラム
 日本水道協会、厚生労働省、Japan―YWP(ヤング・ウォーター・プロフェッショナル)の共催により、日水協全国会議開催期間中の30日、名古屋市のポートメッセなごやで「海外水道フォーラム」が開かれる。“水道セクターの運営形態・その将来”をテーマに、東南アジアを中心とする約10の海外水道協会が参加して、各国の優れた取り組み事例を発表する。また、Japan―YWPから日本の事例紹介もある。時間は、14時から17時30分を予定しており、全国会議出席者は申し込み不要で参加できる。参加費は無料。

浸水軽減へ施設整備進む/様々な技術で効率的に施工/安全性や周辺環境への配慮も/東京都下水道局 江東幹線・千住関屋ポンプ所
 東京都下水道局は、増加する局地的な大雨による浸水被害の軽減に向け、様々な技術を用いて安全性や周辺環境に配慮しつつ効率的な施設の整備を進めている。そのうち、江東区では区内約500haの浸水対策として「江東幹線工事」を平成33年度の完成を目指して推進している。また、足立区でも千住地区の浸水被害を軽減するために、平成31年度完成に向け「千住関屋ポンプ所建設工事」を行っている。同局は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催も視野に入れ、浸水対策の強化・充実を図り、安全・安心で快適な東京の都市づくりに貢献していく。

停電時も安定して浄水処理/小水力発電施設が運転開始/山形市上下水道部松原浄水場
 山形市上下水道部は2日、山形市にある松原浄水場の小水力発電施設の運転を開始し、同日、同浄水場で完成式を開いた。水源である蔵王ダムからの導水圧を利用して発電を行うもので、発電した電力は同浄水場内で利用する。同浄水場で使用するすべての電力量を賄うことができ、災害などで停電が発生した際にも、24時間安定して浄水処理を行うことが可能になるとともに、電力自給により経費削減を図る。
 松原浄水場は、蔵王ダムや不動沢などを水源とする、施設能力4万5000立方mの急速ろ過方式の浄水場で、山形市上下水道部が直営で維持管理を行っている。蔵王ダムから同浄水場までの間にある4カ所の減圧井のうち最も下流にある第4減圧井と同浄水場の高低差76・9mを活用して小水力発電を行う。今年度中に蔵王ダムの導水管と不動沢の導水管を一本化する工事が完了する予定で、来年度から両水源の導水圧を利用して発電を行い、最大使用水量は現在の3万立方m/日から、3万6000立方m/日に増加する見込みとなっている。

水道創設60年イベントに2000人/新居浜市
 愛媛県新居浜市は水道創設60周年を記念し、9月23日にイベントを開催した。イオンモール新居浜でのイベントには、市民ら約2000人が来場し、4会場(イオンホール・サウスコート・センターコート・駐車場)で行われた。

4浄水場運転委託でプロポ/兵庫県企業庁
 兵庫県企業庁水道課は、4浄水場の運転管理業務でプロポーザルを実施する。浄水場の運転管理および監視、場内外の施設保守点検、水質管理、採水運搬、正門監視などを委託する。4浄水場は▽神出浄水場(施設能力9万8496立方m/日)▽船津浄水場(施設能力11万2000立方m/日)▽多田浄水場(施設能力11万800立方m/日)▽三田浄水場(施設能力9万2000立方m/日)―で、「神出浄水場・船津浄水場」「多田浄水場・三田浄水場」をセットとしている。
 委託期間はいずれも平成27年4月1日~同30年3月31日で、評価は技術(配点100点)と価格(配点100点)の合計で決定。両プロポーザル「神出浄水場・船津浄水場」「多田浄水場・三田浄水場」の重複参加は可能だが、「神出浄水場・船津浄水場」のプロポーザル審査を先行し、当選者は「多田浄水場・三田浄水場」は辞退となる。参加申込書の提出は来月4日午後5時まで。持参で提出する。問い合わせは同課経営計画班(電話078―341―7711)へ。

新型フランジ固定金具を開発/施工性の向上を実現/コスモ工機
 コスモ工機(東京都港区、加藤正明社長)は、施工性の向上を目的に改良した「新型フランジ固定金具」を名古屋水道展で初披露すると発表した。同社は、既設管の耐震補強金具のラインアップを拡大しており、これまで既設鋳鉄管の継手部を補強する「既設管継手部補強金具K形用、A形用」やフランジを補強する金具として、フランジ全周を覆う「フランジ補強金具」、フランジからの漏水を未然に防ぐ「フランジ固定金具」を販売している。いずれの製品も3DkNの離脱阻止性能が備わっている。管路の耐震化が進むなかで、既設管の継手部補強金具がクローズアップされているが、継手の弱点ともいわれているフランジを補強する製品に新たなラインアップが加わったことで、管路トータルでの補強が実現可能となる。

太田市と災害協定を締結/資機材や避難場所を提供/東都積水
 積水化学工業グループの東都積水(小熊良明社長)は、群馬県太田市(清水聖義市長)と「災害時における上下水道施設等の応急復旧に関する協定」を締結し、9月11日に協定内容などを清水市長に説明した。
 協定は、災害などにより上下水道施設に甚大な被害が発生した場合、同社が応急復旧対策を早急に実施するもの。具体的には、応急復旧に必要な資機材の確保と供給、市民の避難所として同社太田工場を開放する。太田工場には、避難者向けに災害用トイレを設置するほか、応急復旧活動にかかる緊急車両や資機材の一時的な保管場所として太田工場の敷地を提供することとなっている。

新公営企業会計でセミナー開催/経営戦略の策定をテーマに/トーマツ
 有限責任監査法人トーマツは9月5日、大阪市中央区の同社大阪事務所で緊急特別セミナー『新公営企業会計基準移行初年度のポイントと経営戦略』を開いた。藤原俊之・総務省公営企業課長補佐の特別講演、さらに平成26年度決算に向けた準備やスケジュール方法などについて解説を行った。

水質分析に高い注目/JASIS2014が開催
 JASIS2014(分析展・科学機器展)が9月3日から5日までの3日間、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場で開催された。
 「未来発見。」(Discover the Future.)をキャッチフレーズに、アジア最大級の分析機器・科学機器の国際展示会として様々な新技術説明会、コンファレンス・セミナーなどを行った。来場者数は2万3794人。

ポンプ設備と電気回路の実習用機材を寄贈/都下水実習センターでお披露目/東京下水道設備協会
 東京下水道設備協会は9月3日、東京都下水道局砂町水再生センター内にある下水道技術実習センターで、30周年記念事業として目録寄贈を行った実習用機材を披露した。
 当日は、東京都下水道局の須齋慶太・職員部設備技術研修担当係長、運営を受託している東京都下水道サービスから須田潔・下水道研修センター長らが、設備協から東郷展・専務理事はじめ、今回の実習用機材作成に関わった会員企業担当者らが出席した。

岡久前下水道部長が講演/循環のみちセミナー開く/施設協
 日本下水道施設業協会は2日、東京都中央区の馬事畜産会館で第22回下水道循環のみちセミナーを開いた。前国交省下水道部長の岡久宏史氏が「循環のみち―これまでとこれから」と題し講演。「持続と進化そして、成熟化」をキーワードに新たなビジネスヒントや個人的な思いなどを話した。
 岡久氏は新下水道ビジョンについて「報告書はよくまとまっているので、それぞれの思いや課題を踏まえた上で、気になる部分をイマジネーションを持って読んでほしい」と述べた。また、下水道界の成熟化に向けては“持続性の確保”“分野の拡大”“地域の拡大”の3つの軸を中心とした戦略・行動により、下水道界の価値・ブラント・ステータスを向上させることがポイントだとした。