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2014年(平成26年) 11月 6日(第4949号)
下水道を皆で考える/"市民科学"がキーワード/国交省・懇話会
強力な財政支援訴える/自民党の政策懇談会で/日水協
水道技術セミナー大阪・仙台で開催
秋の叙勲
下水道の重要性を再認識/活性汚泥法100周年でイベント/滝沢東大教授の基調講演など/埼玉県下水道局、埼玉県下水道公社
研究成果・知識を共有/事務・技術両部門で84編発表/東京都水道局研究発表会
「持続」見据えた事業体から高い評価/コスト・耐久性・施工性に優れ/ダクタイル製井戸ケーシング管の採用増加/クボタ
高砂熱学工業と業務・資本提携/環境・エネルギー分野拡大へ/月島機械
下水道に油流さないようPR/調理師専門学校で講習会/東京都下水道局
国交大臣表彰受賞をたたえる/横浜市管工事組合の佐々木理事長
下水道の大切さ・役割PR/荒川フェスタ2014開く
庁舎耐震対策で一部部署が仮移転/川崎市上下水道局、今月25日から
下水道を皆で考える/"市民科学"がキーワード/国交省・懇話会
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国土交通省下水道部が進めている「下水道を核とした市民科学育成プロジェクト懇話会」の第2回が10月25日に開かれた。この日は会議室を飛び出し、横浜市内を流れるいたち川でフィールド調査を実行。懇話会委員に加え、学生や地域住民らおよそ50人が、川の水質調査を行った。座長を務める東京都市大学環境学部の小堀洋美教授は「一緒に考えることで、結果的に環境が良くなる。これが“市民科学”」と話す。下水処理場の放流口の上流と下流の水質の違いを、自分たちで比べ処理場の役割について考えた。市民科学が、下水道と市民をつなぐ―。そんな風景が、この日は広がっていた。
強力な財政支援訴える/自民党の政策懇談会で/日水協
日本水道協会は10月30日、自民党本部で開かれた「予算・税制等に関する政策懇談会」で、水道事業の円滑な推進に向け、積極的な国の財政支援を訴えた。政策懇談会は自民党が来年度の予算編成に向けて各分野の関係団体から意見・要望を聞くために開かれるもので、今回は公衆衛生、生活衛生、年金、健康保険、生協の各関係団体からの要望聴取が行われた。
水道技術セミナー大阪・仙台で開催
水道技術研究センターは、第24回水道技術セミナーの受講者を募集している。今年のテーマは「強靭な水道事業構築に向けて」。大阪市(12月11~12日、コンベンションルーム・AP大阪駅前)と、仙台市(来年1月29~30日、TKPガーデンシティ仙台)で開催する。
受講料は会員1万8000円、会員以外2万6000円。申し込みは大阪会場が11月25日、仙台会場が来年1月13日までで、両会場とも150人の定員。受講希望者は同センターホームページから「受講申込書」をダウンロードし、必要事項を記入の上、EメールかFAXで申し込む。申し込み・問い合わせは、水道技術セミナー事務局(電話03―3597―0211、FAX03―3597―0215、Eメールseminar@jwrc-net.or.jp)まで。
秋の叙勲
上下水道関係者では元・建設省都市局下水道部長で現・日本下水道新技術機構理事長の石川忠男氏と、元・神奈川県副知事で神奈川県内広域水道企業団企業長を務めた尾高暉重氏が瑞宝中綬章を受章した。
下水道の重要性を再認識/活性汚泥法100周年でイベント/滝沢東大教授の基調講演など/埼玉県下水道局、埼玉県下水道公社
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埼玉県下水道局と埼玉県下水道公社は10月18日、戸田市の荒川水循環センターで下水道活性汚泥法100周年記念イベントを開き、オープニングセレモニーと記念シンポジウムを行った。活性汚泥法が開発されて今年で100年の節目を迎え、下水道の役割や重要性を再認識するとともに、これからの下水道を考える契機とするため、下水道啓発イベント「荒川・下水道フェスタ2014」と同時開催した。オープニングセレモニーでは、上田清司・埼玉県知事、塩路勝久・国土交通省下水道部長があいさつするとともに、土屋綱男・埼玉県下水道事業管理者が埼玉県の下水道事業推進の誓いを述べた。さらに、シンポジウムでは、滝沢智・東京大学大学院工学系研究科教授による「下水道これまでの100年、これからの100年」と題した基調講演と、「埼玉県の下水道の未来を考える」をテーマとしたパネルディスカッションを行った。
研究成果・知識を共有/事務・技術両部門で84編発表/東京都水道局研究発表会
東京都水道局はこのほど、新宿区の角筈区民ホールなどで「平成26年度東京都水道局研究発表会」を3日間にわたって開いた。同局職員と同局の監理団体である東京水道サービス、PUCの職員が研究成果や課題への対応事例を発表することで、発表者の意識向上と、他の職員に知識を拡げることが目的。会場には同局職員をはじめ、東京水道サービスやPUCの社員、他水道事業体の職員など、3日間でのべ約700人が集まり、84編の発表が行われた。
「持続」見据えた事業体から高い評価/コスト・耐久性・施工性に優れ/ダクタイル製井戸ケーシング管の採用増加/クボタ
クボタの開発したダクタイル製の井戸ケーシング管が地下水源の新設・改良事業を進めている全国の水道事業から高い評価を得て採用実績が増加傾向にある。
近年、主力水源の地下水取水施設関連の施設整備を積極的に実施している安城市上下水道部も性能・コストともに優れた材質という評価を基に本格採用しており、自己水源の主要施設の本格リニューアルという「持続」に関わる事業で重用している。
給水人口約18万2700人、1日最大給水量6万6400立方m強(平成24年度実績)の規模を持つ同市の水道事業は、深井戸を用いた地下水を浄水処理(消毒と除鉄・除マンガンのための急速ろ過)する自己水源と愛知県営水道(豊田浄水場)からの受水で賄われている。
高砂熱学工業と業務・資本提携/環境・エネルギー分野拡大へ/月島機械
月島機械は、空調設備工事の設計・施工などを行う高砂熱学工業と10月20日、業務・資本提携契約を締結した。両社がお互いのエネルギー技術の強みを持ち寄ることで、業容拡大や競争力強化を図り、企業価値の向上を目指すとともに、さらなる産業の発展と環境保全に貢献していく。両社は5億円を上限に相互の普通株式を取得する。
提携により、廃熱、再生可能エネルギー、新エネルギーなどの供給や有効利用を行うほか、ゼロエミッションをコンセプトとする新技術・新手法の共同研究や共同開発に取り組む。また、両社が保有する技術力や販路活用・共同営業などにより国内外の協力体制を構築する。
下水道に油流さないようPR/調理師専門学校で講習会/東京都下水道局
東京都下水道局は10月24日、葛飾区にある東京聖栄大学附属調理師専門学校で下水道に関する講習会を開いた。同局は10月を「油・断・快適!下水道」のキャンペーン月間として、良好な水環境を保つため、下水道に油を流さないようPRし、その一環として行った。将来、油を大量に使用する飲食店や料理店で調理師として働く人が多い調理師専門学校の学生65人に対し、下水道に油を流すことにより生じる悪影響や下水道の役割などを説明した。
国交大臣表彰受賞をたたえる/横浜市管工事組合の佐々木理事長
平成26年の国土交通大臣表彰を受賞した全国管工事業協同組合連合会の佐々木靖太氏(太建工業社長、横浜市管工事協同組合理事長)の受賞を祝う会が10月17日、横浜市のホテル横浜キャメロットジャパンで開かれ、関係者100人が祝った。
下水道の大切さ・役割PR/荒川フェスタ2014開く
埼玉県下水道局と埼玉県下水道公社は下水道活性汚泥法100周年記念イベントと同時開催で「荒川・下水道フェスタ2014」を開いた。下水道の大切さや役割を理解してもらうため、荒川水循環センター探検ツアーや水質実験などを実施した。当日は昨年の来場者数を大きく超える4020人が会場を訪れた。
庁舎耐震対策で一部部署が仮移転/川崎市上下水道局、今月25日から
川崎市上下水道局では、同局が入る市役所第2庁舎の耐震対策のため、一部の部署が仮移転する。庁舎1階にある南部営業センターは今月25日から来年3月20日まで2階に移転し、3月23日に1階へ戻る。