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2014年(平成26年) 12月 15日(第4959号)
新たな耐薬品性試験を公表/平成28年ガイドライン改定版に/更生工法・現場硬化タイプで/下水協
将来の不確実性に対応/管路分野の新研究/Rainbows両委が初会合/水道技術研究センター
強靭な水道テーマに大阪でセミナー/来月には仙台でも/水道技術研究セ
新宿に事務所移転/給水財団
下水道技術ビジョン検討/技術開発ロードマップを/国総研・検討委開く
理想の水道のあり方提示へ/水道事業ビジョン策定進める/職員が直営で案を作成/横手市上下水道部
「水道事業のさらなる発展を」/給水80周年で記念植樹/盛岡市上下水道局
4部門20題の知見を披露/岡山市で水道事例発表会/日水協中国四国地方支部
メーター蓋を利用し名札に/日水協中国四国事例発表会会場
11編の多岐にわたる発表/長坂厚労省管理官の講演も/日水協関東地方支部水質研究発表会
共同事業者に馬淵・協電JV/27年度中に稼働、売電開始/西部水再生センターでの太陽光発電事業/横浜市環境創造局
ネットで下水管埋設状況を公開/台帳管理「スミトン」を運用/京都市上下水道局
写真コンテスト、作品コンクールの表彰式開く/神奈川県企業庁
受注者の技術力向上へ/優秀施工業者等表彰式開く/埼玉県企業局
濃縮工程を省略した新処理システム/安定した処理性能を実証/返流水負荷軽減効果も確認/鎌倉・山崎浄化センターで実証実験/JS、石垣
排水横主管更生工法を開発/来年1月から販売開始/積水化学
配水管理運営をテーマに/研修の企画・実施はTWIが担当/クウェート研修を実施/中東協力センター
セキュリティサービスの提供開始/インフラの制御システム向けに/日立システムズ
NZ輸出など成果/対前期比36%出荷増/ビックリート協会総会
配管施工技術の向上へ/東管協の若手対象にセミナー/鋼管協
滋賀県内で研究発表会/高濃度窒素処理など論文賞/EICA
最先端技術を紹介/フォーラムエイト
サイエンスプラザ開設/分析機器のショールームを一新/島津製作所
新たな耐薬品性試験を公表/平成28年ガイドライン改定版に/更生工法・現場硬化タイプで/下水協
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日本下水道協会が設置している管路更生工法検討調査専門委員会(委員長=楠田哲也・九州大学東アジア環境研究機構特別顧問・名誉教授)が第2回の中間とりまとめを行い8日、同協会ホームページで公表した。自立管の熱硬化タイプと光硬化タイプである「現場硬化タイプ」に対する新たな耐薬品性試験を示した。これまでの耐薬品性試験に代えて、試験片を一定期間試験液に浸漬し、浸漬前後の曲げ強さや曲げ弾性率を評価するもので、「管きょ更生工法における設計・施工管理ガイドライン(案)」に残された課題の1つだった。新試験は、平成28年に発刊予定のガイドライン改定版に掲載される。
将来の不確実性に対応/管路分野の新研究/Rainbows両委が初会合/水道技術研究センター
水道技術研究センターは3カ年で進める「将来の不確実性に対応した水道管路システムの再構築に関する研究(Rainbowsプロジェクト)」の重要管路研究委員会(委員長=小泉明・首都大学東京特任教授)と、管網管理研究委員会(委員長=細井由彦・鳥取大学副学長・理事)の初会合を都内で開いた。
4日の重要管路研究委員会では研究の方向性として、「既存管路の評価方法」と「再構築実施における課題と対策」を検討する方針案が示された。既存管路の評価方法の検討では、事業体の事例を調査して一般的な評価方法や、管路形態・埋設環境・地域特性などの特有な評価方法を整理する。再構築実施における課題と対策の検討では、重要管路再構築の計画、設計、施工に関する課題の整理や、再構築の計画手法や工法を分析する。
強靭な水道テーマに大阪でセミナー/来月には仙台でも/水道技術研究セ
第24回水道技術セミナー(水道技術研究センター主催)が11~12日、大阪会場(コンベンションルーム・AP大阪駅前)で開催された。「強靭な水道事業構築に向けて」をテーマに、厚生労働省の基調講演、官学の7講演などを実施。同じテーマのセミナーは来月、仙台会場でも開催される。大垣眞一郎・同センター理事長、清水豊・大阪広域水道企業団副企業長のあいさつ後、髙城伸一・厚労省水道課長補佐が「強靭な水道事業構築に向けた国の施策」として、給水優先度を踏まえた耐震化計画の策定などを求めた。
なお、仙台会場は来月29~30日、TKPガーデンシティ仙台での開催を予定しており、受講者を募集している。
新宿に事務所移転/給水財団
公益財団法人給水工事技術振興財団は、東京・日本橋にある現在の事務所を新宿に移す。新事務所での業務は今月22日から。新事務所の住所などは次の通り。
〒163―0712東京都新宿区新宿二丁目7番1号小田急第一生命ビル12階 電話03―6911―2711(代表)FAX03―6911―2715(総務部)03―6911―2716(国家試験部、教務部、技術開発部)
下水道技術ビジョン検討/技術開発ロードマップを/国総研・検討委開く
国土交通省国土技術政策総合研究所は、下水道技術ビジョンの検討に乗り出した。今年7月に策定された「新下水道ビジョン」で打ち出された目標を実現するため、必要な技術開発の全体像を明確化し、技術開発分野ごとの道筋をつけていく。
具体的には、人や財政など制約のある自治体のニーズを捉えた上で、10年先を見据えた下水道に関わる技術開発ロードマップをつくり、計画をフォローアップする技術開発を設定。来年度の早い段階で下水道技術ビジョンの公表を目指す。また、新たな技術開発テーマを議論する体制や場をどのように作るかも議論していく。
理想の水道のあり方提示へ/水道事業ビジョン策定進める/職員が直営で案を作成/横手市上下水道部
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横手市上下水道部は、水道事業ビジョンの策定を進めている。策定にあたっては、水道関係職員が直営で案を作成し、外部の学識者・有識者や同部幹部職員で構成する「横手市水道事業ビジョン策定委員会」で審議する形をとっている。第1回策定委員会は11月6日に横手市役所で開催され、ビジョン策定の目的や、水道関係職員で構成する専門部会・ワークショップ(WS)の目標、活動方針、現状、進め方などについて事務局から説明があり、それに対して委員が意見を出した。今後のスケジュールでは、来年3月開催予定の第2回策定委員会において中間案を提示し、パブリックコメントを経て10月開催予定の第3回策定委員会に最終案を提示、平成27年度中にビジョンを公表する予定。
「水道事業のさらなる発展を」/給水80周年で記念植樹/盛岡市上下水道局
盛岡市上下水道局は、同市水道80周年記念事業として、給水開始日である今月1日に、昭和9年の創設時から稼働している米内浄水場で記念植樹を行った。水や自然の大切さを市民と共有するとともに、子どもたちにより良い環境を引き継いでいきたいという想いを込め、ヤエベニシダレヒガンザクラ1本を植樹。谷藤裕明・同市長、平野耕一郎・同市上下水道事業管理者をはじめとする同市関係者や、地域住民、同浄水場近くにある同市立米内小学校の児童ら約130人が集まった。
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4部門20題の知見を披露/岡山市で水道事例発表会/日水協中国四国地方支部
第14回日本水道協会中国四国地方支部水道事例発表会が11月18~19日、岡山市のメルパルク岡山で開催された。2日間で延べ約160人が出席する中、4部門20題の知見が披露された。
メーター蓋を利用し名札に/日水協中国四国事例発表会会場
第14回日本水道協会中国四国地方支部水道事例発表会(11月18~19日、岡山市)の会場内で、水道メーターの再利用品が配られた。岡山市水道局の「障害者団体への水道メーター分解分別業務委託」(今年7月から実施)の作業中に発生する、水道メーターのプラスチック蓋の裏に名前を記し、名札として活用した。
メーター蓋の再利用は、同市水道局職員の発案で実施。名札のほか、コースターや文鎮なども作成している。同市は今回の水道事例発表会で、分解分別業務の委託内容などを紹介した。
11編の多岐にわたる発表/長坂厚労省管理官の講演も/日水協関東地方支部水質研究発表会
日本水道協会関東地方支部は11月26日、東京都新宿区の新宿明治安田生命ホールで平成26年度水質研究発表会を開いた。水源水質調査や浄水処理、水質検査、水質事故対応、広報など多岐にわたるテーマの11編の発表と、長坂雄一・厚生労働省水道課水道水質管理官による講演が行われた。会場には同支部会員ら約190人が集まり、情報・知見の共有を図った。
共同事業者に馬淵・協電JV/27年度中に稼働、売電開始/西部水再生センターでの太陽光発電事業/横浜市環境創造局
横浜市環境創造局はこのほど、西部水再生センターで民間事業者との共同事業方式で実施する太陽光発電事業の共同事業者を、馬淵建設と協電興産の2社で構成する馬淵・協電特定事業共同企業体(馬淵・協電JV)に決定し、両者の役割分担などを定めた協定を締結した。同センターの水処理施設二重覆蓋上部(面積1万137平方m)に年間発電見込量約114万8000kWhの太陽光発電設備を設置する計画で、平成27年度中に稼働し、売電を開始する予定。売電期間は46年度までの20年間。
ネットで下水管埋設状況を公開/台帳管理「スミトン」を運用/京都市上下水道局
京都市上下水道局は1日から下水道管の埋設状況をインターネット上に公開する下水道台帳管理システム『スミトン』の運用を開始した。
同局は宅地建物の売買・賃貸の取引やガス・電気などの工事で道路を掘削する必要から、下水道台帳管理システムを構築している。このシステムのさらなる充実を目指し、インターネットを活用して、下水道管の埋設状況を公開することとしたもの。情報更新の迅速性、局庁舎の専用端末では道路台帳地図、都市計画図、住宅地図を使用することも可能になるなどの充実化を図っている。
『スミトン』によって、個人や職場のパソコンで閲覧でき、公共下水道台帳施設平面図を無料で出力することも可能となった。
アドレスは、
http://www.kyoto-gesuido.jp/
なお『スミトン』は、局のマスコットの澄都(すみと)くんとトンネルを組み合わせて名付けた。
写真コンテスト、作品コンクールの表彰式開く/神奈川県企業庁
神奈川県企業庁は7日、今年度の「水のある風景写真コンテスト」と、「水道に関する作品コンクール」(神奈川県管工事協会との共催)の表彰式を横浜市内で開催し、受賞者に対し表彰状などを手渡した。入賞作品数は「水のある風景写真コンテスト」が12作品、「水道に関する作品コンクール」が作文の部20作品、ポスターの部22作品の合計42作品となっている。
受注者の技術力向上へ/優秀施工業者等表彰式開く/埼玉県企業局
埼玉県企業局は4日、埼玉県知事公館で「平成26年度埼玉県企業局優秀施工業者等表彰式」を開いた。受注者の技術力向上と工事の適正な品質を確保することを目的としたもので、今回は平成25年度に完成した工事の中から、施工管理や施工技術、施工にあたっての熱意の高さなど、他の模範となる工事を行った受注企業4社と現場代理人5人を表彰した。表彰式では、松岡進・埼玉県公営企業管理者が受賞者に表彰状を手渡した。
濃縮工程を省略した新処理システム/安定した処理性能を実証/返流水負荷軽減効果も確認/鎌倉・山崎浄化センターで実証実験/JS、石垣
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日本下水道事業団(JS)と石垣は、濃縮機能を一体化した新型脱水機「圧入式スクリュー脱水機(Ⅲ型)」を活用して「濃縮工程を省略した新しい処理システムの開発」をテーマに共同研究を行っている。研究期間は平成25年9月から27年3月までで、現在、神奈川県鎌倉市の山崎浄化センターに実規模のパイロットプラントを設置して実証実験を行っている。初沈汚泥と余剰汚泥の混合汚泥を直接脱水した実験では、春季、夏季を通じて安定した処理性能と返流水負荷の低減を確認しており、同脱水機の高い性能を証明しつつある。今後は秋季、冬季で実験を行い、システムの確立を目指す。同脱水機を用いた新たな処理システムは、重力濃縮や機械濃縮などの濃縮工程が省略でき、イニシャルコストやランニングコストの低減、省エネ、省スペース化、運転管理の簡素化など汚泥処理プロセス全体の簡略化が図れるものとして期待が集まる。
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排水横主管更生工法を開発/来年1月から販売開始/積水化学
積水化学工業は11月19日、マンション排水管向けの更生工法「リノベライナー工法」を2015年1月から販売を開始すると発表した。
リノベライナー工法は、非開削でマンションの排水管(横主管:共用排水の立て主管下部から最初のマスまでの箇所)をスピーディーに更生する工法だ。楕円形の硬質塩化ビニル管を折りたたんで加熱しながら排水横主管に挿入し、蒸気で円形復元させ、エアで管内部に密着させて老朽管を高品質・高耐久な管路に復元する。
配水管理運営をテーマに/研修の企画・実施はTWIが担当/クウェート研修を実施/中東協力センター
中東協力センター(JCCME)は11月17日から同28日まで、クウェート国電力水省(MEW)の技術者10人を受け入れ、配水管理運営をテーマとした研修を行った。MEWに対しては、昨年度も造水技術をテーマとした研修を実施。今回の研修は、昨年度の研修実績を評価したMEWから依頼を受け、東京水道インターナショナル(TWI)に企画から実施までを委託した。最終日となる28日には閉講式を開き、ハマド・アルムラ・クウェート国在日大使館一等書記官、支援企業関係者らが見守るなか、中西昭夫・JCCME常務理事から研修生に修了証が手渡された。
セキュリティサービスの提供開始/インフラの制御システム向けに/日立システムズ
日立システムズはさきごろ、電力、ガス、水道などの社会インフラや工場の製造ラインで利用されている制御システム向けのセキュリティ対策サービスの提供を開始すると発表した。
提供するサービスは、同社が蓄積した技術・ノウハウと、制御システムの設計・開発を行う日立製作所の知見を活かして、制御システム向けに体系化したもの。
NZ輸出など成果/対前期比36%出荷増/ビックリート協会総会
ビックリート製品協会(会長=野村靜夫・日本ヒューム社長)は11月19日、帝国ホテル東京で第19期定時総会を開いた。議案は、20期の事業計画・事業予算、役員改選などで、いずれも承認された。
野村会長は、今期(平成25年10月~26年9月)の実績について「出荷は対前期比136%、3600万円以上の増額となっている。ニュージーランドへの輸出分約300tを含めると、40%以上の伸び。ビックリート製品の優位性が世界でも認められたということを示す成果」と話した。
配管施工技術の向上へ/東管協の若手対象にセミナー/鋼管協
日本水道鋼管協会は11月11日、東京都千代田区の日本水道会館で東京都管工事工業協同組合の会員会社を対象に「建築設備鋼管技術セミナー」を開いた。参加したのは、同組合の会員企業の入社5年以内の若手社員で、配管施工技術や施工品質の維持向上に役立ててもらうのが目的だ。
セミナーでは、建築設備配管用などとして使われているライニング鋼管の特長や種類・用途、各種鋼管の経年変化、ライニング鋼管のリサイクルの仕組みなどを説明したほか、トピックスとして日本水道鋼管協会規格「管端つば出し鋼管継手加工・接続基準(WSP071)」を紹介した。
滋賀県内で研究発表会/高濃度窒素処理など論文賞/EICA
環境システム計測制御学会(EICA)は、第26回研究発表会を滋賀県大津市の滋賀県立県民交流センターで開催した。今回は1日目に「水銀に関する水俣条約」の基調講演とパネルディスカッション、2日目に論文発表が行われ、関係者ら延べ150人が参加した。次回は来年10月、名古屋市内で開催予定。
論文発表は、上下水道や維持管理・エネルギーの計測・制御などに関し、下水処理制御や浄水制御など9セッションで42題。
最先端技術を紹介/フォーラムエイト
構造物設計ソフトなどを開発するフォーラムエイトは11月19~21日までの3日間、都内で第8回フォーラムエイトデザインフェスティバルを開いた。最新の解析・設計ソフトの発表や最先端技術の事例紹介が行われた。
サイエンスプラザ開設/分析機器のショールームを一新/島津製作所
島津製作所は8日、本社工場(京都市中京区)内の分析計測機器ショールームをリニューアルし、「Science Plaza(サイエンスプラザ)」を開設したと発表した。
サイエンスプラザでは、分析計測機器を中心に、装置を使用分野別に展示しており、同社の分析計測機器・技術が社会の中でどのように活用されているかをわかりやすく紹介している。主な展示機種は、各種クロマトグラフ、質量分析計、光分析機器、材料試験機、非破壊検査機器など。