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2015年(平成27年) 10月  5日(第5026号)






「更新制」導入を議論/法改正や負担軽減が課題に/指定給水装置工事事業者制度/厚労省・日水協
 厚生労働省からの受託により日本水道協会が進めている「指定給水装置工事事業者制度に係る検討会」(座長=古米弘明・東京大学大学院教授)の第3回が9月28日、日水協会議室で開かれた。これまでの検討会では、指定工事事業者の実態把握が困難であることをはじめとした数々の課題が明らかにされてきた。その解決策として「更新制」の導入などが“たたき台”として示され、議論を重ねた。次回検討会での取りまとめをめざす。

簡水への支援求め一丸/統合後の財政措置を/島根県の関係団体
 島根県市長会、町村会、市議会議長会、町村議会議長会、日本水道協会島根県支部、同支部簡易水道部会が連名で、簡易水道統合に関する要望活動を実施した。9月18日、市長会長の松浦正敬・松江市長、同副会長の久保田章市・浜田市長、簡易水道部会長の山内道雄・海士町長らが総務、厚生労働の両省を訪れた。

下水道法施行令を改正/水質基準強化や資格要件緩和/閣議決定
 政府は2日、下水道法施行令の一部を改正する政令案を閣議決定した。トリクロロエチレンに関する水質基準を強化するほか、下水道の設計等を行う者の資格要件を緩和する。
 具体的には、水質汚濁防止法と下水道法との調整を図るため、下水道法施行令第9条の4に規定している下水道を使用する特定事業場に対する排水基準において、トリクロロエチレンに関する排水基準を0・3㎎/L以下から0・1㎎/L以下に改正する。

保留解除・工事執行で苦労/福島県で現地調査部会/厚労省・水道復興支援連絡協
 厚生労働省水道課は9月30日・10月1日の両日、「東日本大震災水道復興支援連絡協議会福島県現地調査部会」を開いた。
 30日午前に福島市内の「ふくしま中町会館」で開かれた部会には、福島県関係者が見守る中、いわき市、南相馬市、相馬地方広域水道企業団の関係者が出席。

皇太子ご夫妻が下水道を視察/芝浦水再生センターで
 皇太子ご夫妻が9月17日、東京都下水道局の芝浦水再生センターを訪問された。ご夫妻は今年5月に完成した、地下に雨天時貯留池を備えた業務・商業系ビル「品川シーズンテラス」で、石原清次・下水道局長から下水道事業の説明を受け、地下の熱供給空調機械室を視察。その後、同センター内で下水道管の老朽化対策を進めるために同局が民間企業と共同開発したSPR工法のデモを見学された。下水汚泥のエネルギー化技術も説明を受け、下水汚泥から製造された水素で走行する水素自動車も視察された。

千葉市に過給式燃焼炉/N2Oを半減、消費電力も40%減/南部浄化センターに70t炉/月島機械
 月島機械は9月30日、日本下水道事業団(JS)から、千葉市南部浄化センターに次世代型下水汚泥焼却システム「過給式流動燃焼システム」を導入する工事を受注したと発表した。同システムの採用はJSでは初めてで、全国では6件目となる。南部浄化センターでは、老朽化施設の更新にともなう高効率・省エネ設備の導入を進めている。同社は、今後も下水道施設の省エネと地球温暖化防止に貢献するとともに、老朽化が進む全国の下水汚泥焼却設備の改築更新需要に積極的に対応していきたいとしている。

料金センターを開所/ヴェオリア・ジェネッツに委託/上田市上下水道局
 長野県の上田市上下水道局は1日から上下水道料金徴収業務をヴェオリア・ジェネッツに委託し、市役所北庁舎1階に「上田市上下水道局料金センター」を開設した。同日、センターの開所式を行った。業務内容は▽水道メーターの検針作業▽上下水道料金の収納や支払い相談▽滞納整理と給水停止作業▽水道の使用開始・休止の連絡受付と現地での開栓・閉栓作業▽その他、料金に関係すること―。

存在感示した日本の発表/お客さまサービスや水道メーターなど/ASPIRE北京会議
 9月24日まで中国・北京で開催されたIWA(国際水協会)のアジア・太平洋地域会議(ASPIRE)では、口頭・ポスターとも日本から多くの発表があり、水分野の取り組みでの日本の存存在感を示した。

直近10年間の軌跡に焦点/110周年記念誌を編纂/月島機械
 月島機械(山田和彦社長)は創業110周年を記念して、記念誌「110年の軌跡―そして未来を切り開く―」を編纂した。記念誌は、100年史「月島機械 百年の経営」を要略し、直近の10年間の軌跡に焦点を当てて、主要な取り組みやトピックスをまとめて紹介している。

電気・ガスと防災教室/小学校の授業参観で啓発/広島市水道局
 広島市水道局はこのほど、中国電力、広島ガスと合同の「ライフライン防災教室」を同市立矢野小学校で初めて開いた。昨年8月の土砂災害を受け、防災意識を啓発するのが目的で、全国的にも珍しい試みだ。

下水管路施設の包括管理/委託事業者を募集/河内長野市
 大阪府河内長野市は下水道管路施設包括管理業務を委託する。市が管理する下水道管路施設の維持管理を事後対応型から予防保全型へ転換するために、各種業務について事業者の創意工夫で効率的な維持管理が実現できるよう、複数年契約で包括的に委託するもの。同市では平成26、27年度に下水道管路施設包括的管理業務を実施しており、28年度以降継続して行うための業務を委託する事業者を公募する。
 業務期間は、平成28年4月から同33年3月までの5年間、予定価格は2億円となっている。業務内容は1.計画的維持管理業務(巡回・点検・清掃・調査・修繕・改築工事) 2.維持管理計画変更および長寿命化計画策定業務 3.日常的維持管理業務(住民対応・事故対応・他工事立会・災害対応)―。
 参加希望者はプロポーザル参加表明書および参加資格確認書類を11月2日までに提出する。選定結果の通知は2月4日を予定している。また、今月15日には現場見学会を実施する。書類の提出や問い合わせは同市上下水道部経営計画課(電話0721―53―1111)まで。

下水道の役割やしくみをPR/国交省とワークショップも/小平市ふれあい下水道館
 東京都小平市のふれあい下水道館は9月12日、下水道の日のイベントとして「来場者40万人達成・開館20周年記念まつり」を開催した。ミス日本「水の天使」の柴田美奈さんによるふれあいツアーをはじめ、ウンディー探検隊のワークショップ、日本の祭りのマンホール蓋写真展、災害用トイレ体験など多彩なブースが用意された。

優良工事施工者3社を表彰/岐阜県東部水道
 岐阜県東部広域水道事務所はさきごろ、平成27年度優良工事施工者表彰(東部広域水道事務所長表彰)の表彰式を行った。受賞した3社の代表者に小林勝朗・所長が賞状を授与した。
 受賞した会社(工事名)は次の通り。
 ▽(株)岡島建設(大容量送水管整備事業東濃第7幹線(2―2工区)工事)▽蘇水建設(株)(大容量送水管整備事業坂本支線(2―3工区)工事)▽(株)中島工務店(中津川浄水場(№3・4号沈澱池等)修繕工事)

11月26日に公開講演会/東京下水道設備協会
 東京下水道設備協会は11月26日14時から、東京都新宿区の角筈区民ホールで公開講演会「家康が用意した首都・東京」を行う。講演者は竹村公太郎・リバーフロント研究所・研究参与が務める。日本の近代化を支えたインフラの視点から首都・東京の歴史を振り返る。入場料は無料。応募は会社名、所属、氏名を明記のうえ11月16日までに同協会にメールで申し込む。nakanishi@setubikyo.or.jp