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2015年(平成27年) 12月  3日(第5039号)





下水道データベース活用を/来年度の運用開始に向け議論/国交省
 国土交通省下水道部は11月19日、第3回「持続的な下水道事業運営のためのデータベース構築に向けた検討会」(委員は自治体関係者)を日本下水道協会で開いた。平成28年度に運用を開始する予定の“下水道全国データベース”システムの概要や運用のあり方などを議論した。各地方公共団体における下水道事業の経営計画や施設管理、執行体制の確保について検討する際の支援ツールとして、関係者から期待が集まっている。

BISTRO下水道の味を分析/国交省
 国土交通省下水道部らが委員を務める「BISTRO下水道推進戦略チーム」の第8回の会合が11月24日、鶴岡市内で開かれた。自治体や企業から約30人が参加。鶴岡市などの講演や、下水道由来の肥料で栽培された食材“BISTRO下水道”の味の分析を行った。

簡水統合問題や広域化/管理者協議会で情報共有/日水協
 日本水道協会は11月27日、第149回水道事業管理者協議会(座長=渡部厚志・松江市上下水道事業管理者)を開催。提案事項に各都市が回答を寄せる情報共有に加え、管理者が取り組み事例を発表した上で情報交換する新たなスタイルで行った。

高品質の水道を実感へ/あんしん診断がスタート/4年半で全利用者750万件訪問/TSS、PUC、東管協、三管協と協力/東京都水道局 
 東京都水道局は11月17日から平成32年3月末までの4年半にわたり、都営水道供給区域内の大規模使用者、公共施設などを除く全水道利用者約750万件を訪問する「東京水道あんしん診断」を実施する。同局全部所の職員のほか、監理団体である東京水道サービス(TSS)とPUCの社員、東京都管工事工業協同組合(東管協)、三多摩管工事協同組合(三管協)の組合員企業の社員が診断員となって利用者宅を訪れ、漏水調査や水質調査、アンケート調査などを行う。利用者に同局の取り組みに対する理解を深めてもらうとともに高品質の水道を実感してもらうこと、利用者のニーズをきめ細かく把握し今後の事業に反映していくこと、利用者と直接触れ合うことによって東京水道グループ全体のサービスマインドを向上することが目的。17日には診断開始に先立って、都庁で局長訓示式を開き、診断員となった局職員を前に醍醐勇司・同局局長が訓示を述べた。

ベトナムの下水道整備へ調査/会員企業の技術用いた計画提案/かわビズネット会員3者で
 川崎市が設立した「かわさき水ビジネスネットワーク」(かわビズネット、会長=小泉明・首都大学東京特任教授)の会員であるオリジナル設計とJFEエンジニアリング、川崎市上下水道局が、ベトナム国バリア・ブンタウ省コン・ダオ県における下水道整備に向けた調査を実施している。オリジナル設計とJFEエンジニアリングが受注した国土交通省の本邦下水道技術普及方策検討業務として実施するもので、平成28年3月までを期間として、同地域の水環境改善に向け官民が連携して詳細な調査を進め、会員企業の優れた技術・製品を活用した下水道整備計画案を検討・提案する。

環境負荷を抑え価値生み出す/衛生工学と農業の連携探る/加藤管理官ら講演/北大衛生工学シンポジウム
 北海道大学工学部は11月12日、第23回「衛生工学シンポジウム」を学内のフロンティア応用科学研究棟で開催した。衛生環境工学コースの最新の研究成果の発表20編、自治体や企業などによる一般発表22編、企業の紹介を中心にしたパネル展示22編に加え、中堅研究者による研究紹介、3つの企画セッションと特別セッションもあり盛りだくさんの内容。環境や廃棄物を含め多岐にわたるこの分野だが、やはり上下水道に関する発表が多くみられた。発表はホールなどでのプレゼン後にパネル会場でも個別に説明する“ハイブリッド形式”で行われ、学生ら熱心に情報交換する参加者の姿が見られた。

28年度予算編成で総務省に要望/水道局は厚労省と外務省にも/東京都公営企業3局
 東京都水道局、下水道局、交通局の公営企業3局は11月24日、総務省に対して平成28年度の同省所管の予算編成に対する提案要求を行った。要望内容は▽水道事業に対する財政措置の拡充(水道局)▽下水道事業に対する財政措置の拡充(下水道局)▽都市高速鉄道整備の充実・強化(交通局)―。

埼玉発「ツマラン管」展示/下水道フェア2015盛況/仙台市建設局
 仙台市建設局は11月3日、同市役所で下水道フェア2015を行った。同局のほか、全国上下水道コンサルタント協会(水コン協)東北支部や日本下水道管路管理業協会東北支部宮城県部会、宮城県管工事業協同組合、全環衛生事業協同組合などの関連団体もブースを出展し、来場者に下水道の役割などを説明した。

カラー鉄蓋寄贈4社に感謝状/下水道科学館に展示中/札幌市建設局
 札幌市建設局は石黒鋳物製作所、田中工業、鶴巻工業、札幌大成機工から展示用のカラー鉄蓋と専用架台の寄贈を受け、同市の下水道広報施設である札幌市下水道科学館に展示している。11月26日に同館で感謝状贈呈式を開き、坂田和則・同局下水道河川担当局長が各社の代表者に感謝状を手渡した。

福田・厚労省食品安全部長が金町浄水場を視察
 東京都水道局の金町浄水場を厚生労働省の福田祐典・医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部長、樽見英樹・大臣官房審議官らが訪れ、醍醐勇司・同局局長の案内で高度浄水処理施設などを視察した。

改正下水道法とBCP策定テーマで/関東下水協実務研究会
 関東地方下水道協会はさきごろ、川崎市で平成27年度実務研究会を開催した。研究会は「改正下水道法等の解説と制度改正の動向」について国土交通省下水道部の本田康秀・企画専門官が解説した。

決意新たに「STEP FORWARD」/革新的技術開発に挑戦/65周年記念行事を開催/NJS
 NJS(本社・東京、村上雅亮社長)の創立65周年を祝う記念行事が11月26日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で盛大に開かれた。同社とグループ企業の520人を超える社員が集まり、新たな全社スローガン「STEP FORWARD」の下、“水と環境のサービスを通じ、豊かで安全な社会を創造する”ことを使命に、水素エネルギーシステムや、ICTを活用したモニタリングシステム、スマートメーターの普及を促進する技術・サービスなど革新的な技術開発に挑戦していく決意を新たにした。

本山氏、中辻氏らを表彰/厚生大臣表彰授与式
 平成27年度生活衛生事業功労者(水道関係功労者)厚生労働大臣表彰の表彰式が11月24日、厚生労働省の会議室で行われた。同省の福田祐典・生活衛生・食品安全部長が▽本山智啓・日本ダクタイル鉄管協会理事長▽鈴木潔・元北千葉広域水道企業団総務部長▽菅野敏夫・元北千葉広域水道企業団技術部次長▽岡野道弘・スズキ代表取締役会長▽中辻英二・中央設計技術研究所代表取締役社長▽木村義信・貴水産業代表取締役―の6人に表彰状を授与した。

米国でセラ膜の浄水場竣工/北米で第1号の実績/メタウォーター
 メタウォーターは11月19日、セラミック膜を供給した米国コロラド州パーカー地区のルーター・ヘス浄水場が竣工したと発表した。同浄水場の施設能力は日量3万7850立方mで、同社のセラミック膜が納入された北米第1号の浄水場となる。
 納入したのは、セラミック膜と膜を収納するステンレス製ケーシングを合わせた「セラミック膜サブモジュール」。セラミック膜の特長である長寿命と低ランニングコスト、容易な維持管理性などが評価され、採用に至った。

水質監視事業を取得/ユニチカ設備技術から/協立電機
 協立電機(静岡市)は11月5日、ユニチカの子会社であるユニチカ設備技術(京都府宇治市)から水質連続監視装置「ユニレリーフ」の事業を譲り受けると発表した。今回の水質連続監視事業の取得は、環境関連ビジネスの強化が目的。今後、同社がユニレリーフの製造・販売、保守メンテナンスをすべて手がける。事業の譲受日は2016年3月31日。

世界ブランドに挑戦/出荷量が1万t超える/ビックリート製品協会総会
 ビックリート製品協会は11月18日、第20期定時総会を東京都千代田区の帝国ホテルで開き、事業報告や事業計画などを審議し了承した。また、役員変更として会長に大川内稔・日本ヒューム社長、副会長に山下弘樹・ゼニス羽田執行役員、清水和久・旭コンクリート工業社長が就任したことが報告された。

1000年続く技術へ/センフィニティーシステム研究会総会
 センフィニティーシステム研究会(会長=中川喜久治・中川ヒューム管工業社長)は11月17日、東京都千代田区のルポール麹町で平成27年度定時総会・講演会を開いた。センフィニティーシステムは、ヒューム管の製造時などに発生するスラッジ低減と遠心成形による高品質で安全な製造を目的に開発されたもの。

NJSがボウリング大会3連覇/水コン協関東支部
 全国上下水道コンサルタント協会関東支部の第23回ボウリング大会が10月23日、東京・高田馬場のシチズンプラザで開催された。11社(17チーム)が参加、好プレー・珍プレー続出(?)の熱戦が繰り広げられた。

水力調査所を新設/関西電力
 関西電力は11月2日、今年6月に新設した水力事業本部内に水力開発地点の発掘・調査を行う「水力調査所」を新たに設置したと発表した。
 水力調査所は、近畿(大阪市)、東海(名古屋市)、北陸(富山市)の各地方に1カ所ずつ設置した。今後は、上下水道や工業用水、農業用水などの既設インフラを活用した開発も視野に入れているという。

合格率は68・6%/漏水調査試験
 全国漏水調査協会は「漏水調査技術資格試験」の結果を公表した。合格率は主任技師が64・7%、調査技師が60%、調査士が75%、合計は68・6%となっている。合格率は例年並み。試験は10月24日に仙台、東京、大阪、福岡の会場で行われた。

代表取締役社長に藤木氏/日本水工設計
 日本水工設計は11月27日、定時株主総会を開催し代表取締役および役員の改選を行った。それによると、代表取締役社長に藤木修氏(前専務取締役)が選任された。また、代表取締役会長に國本博信氏(前代表取締役社長)、専務取締役に渡辺寛氏が就任した。なお、前代表取締役会長の堂々功氏は取締役名誉会長に就任した。

人事・協立電機、メタウォーター
協立電機
11月27日
 ▽代表取締役(専務取締役)田内繁造
1月末予定
 ▽代表取締役社長(最高顧問)西信之

メタウォーター
12月1日
 ▽執行役員サービスソリューション事業本部PPP事業部長兼東日本大震災復興支援室長兼PPP事業部プロジェクト計画部長(執行役員サービスソリューション事業本部PPP事業部長兼東日本大震災復興支援室長)酒井雅史