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2016年(平成28年)  7月  7日(第5089号)





耐震対策や基準の見直し検討
 日本下水道事業団(JS)は、平成28年熊本地震における下水道施設の被害状況の把握と復旧工事の実施について一定の目途がついたことから、これまでの災害支援活動や今後の方針をとりまとめた。この中で、今回の被害状況を踏まえ、下水処理場を建設する際の耐震強化対策と基準類の見直しを検討していることが分かった。また、災害支援協定などを結び支援している5自治体(阿蘇市、水俣市、大津町、益城町、嘉島町)において、災害査定の準備と復旧工事の発注を進めている。災害査定の準備では、被害状況のとりまとめや復旧工事の積算など災害査定に必要な図書の作成を支援しており、間もなく作業が終了するという。

新パンフレット発刊
国土交通省や日本下水道協会、地方公共団体などで構成する「BISTRO下水道推進戦略チーム」は活動内容などをまとめたパンフレット“地域が元気になる「BISTRO下水道」~微生物が創るうま味と笑顔のストーリー~”を発刊した。これまでに発刊した「BISTRO下水道レシピブック」を改良した内容が掲載されている。

下水道展でシンポ開催
 BISTROロ下水道推進戦略チームは今月28日、下水道展16名古屋で「ビストロ下水道シンポジウム」を実施する。農業利用に先進的に取り組んでいる学識者や地方公共団体、流通団体、肥料メーカー、農業者などにこれまでの取り組みを披露してもらう。

技術マニュアル・資料を発刊/下水道機構
 日本下水道新技術機構は、平成27年度に終了した民間企業等との共同研究成果をとりまとめた技術マニュアルと技術資料を発刊する。浸水対策、省エネ・省資源、広域情報管理、維持管理の効率化など地方公共団体の下水道事業の課題解決につながることが期待される。

新たな共同研究で管路マネ支援/下水道機構
 日本下水道新技術機構は新たな共同研究として、「下水道管路のマネジメント支援に関する共同研究」を開始した。共同研究者は▽管清工業▽積水化学工業▽日水コン▽メタウォーター―で、研究期間は今月から平成30年3月までを予定。

広域連携、官民連携テーマに議論
 厚生労働省が設置している厚生科学審議会生活環境水道部会水道事業の維持・向上に関する専門委員会(委員長=滝沢智・東京大学大学院教授)の第3回が6月29日、省内で開かれた。これまでテーマを絞り議論を深めてきているが、この日は「広域連携」と「官民連携」の推進がテーマとなった。

熊本地震の課題を整理/日水協
 日本水道協会が特別調査委員会を設けて検討を進めている全国地震等緊急時応援訓練(仮称)は、平成30年度以降に実施されることになる。これまで29年度に開催するスケジュールで検討を進めてきたが、さきの熊本地震での経験を訓練に反映するため検討を深める。同地震の対応での課題を整理し、より実践的な訓練にするという。

理事会で事業報告/造水促進セ
 造水促進センター(理事長=山本和夫・東京大学教授)は6月21日、第21回理事会を開いた。▽平成27年度事業報告▽平成27年度収支決算▽平成27年度公益目的支出計画実績報告書▽平成28年度自転車等機械工業振興資金による事業の実施▽財団への入会―についての5題の議案を審議し、すべて了承された。

北海道初、アイスピグで洗浄/旭川市水道局
 旭川市水道局は6月13日、市内の汚水圧送管を「アイスピグ管内洗浄工法」で洗浄した。北海道で初のアイスピグ洗浄として近隣自治体からも注目を集め、80人を超える下水道担当者や施工業者が見学し、高い関心が寄せられた。

3県関係者招き連絡会議/JS東海総合事務所
 日本下水道事業団東海総合事務所は4日、「JS東海下水道連絡会議」を名古屋市内の産業労働センター・ウインクあいちで開催した。下水道を取り巻く課題についてJSの取り組みを交えながら解説、情報共有を図り交流を深めようと毎年開いているもので、今年も東海3県から55の市町村をはじめ関係団体なども含め約130人が参加した。

この人に聞く 大阪広域水道企業団事業管理部・村野浄水場長 諸角 誠氏
 日本最大級となる大阪広域水道企業団・村野浄水場の場長に4月1日、当時の大阪府水道部に奉職して以来、水道一筋に歩んできた諸角誠氏が就任した。同企業団は府域一水道を目指して水道統合に取り組み、全国的に注目を集める。村野浄水場では本格的な施設更新の時期を迎え、浄水施設の更新を計画中だ。新場長の諸角氏に就任の抱負などを聞いた。

スリランカ公社に技術協力/名古屋市上下水道局
 名古屋市上下水道局は平成26年3月から29年3月の3年間、スリランカ上下水道公社の配水管工事の施工管理に関する技術力向上を目的に、JICA草の根技術協力事業「スリランカ配水管施工管理能力強化プロジェクト」を実施している。その一環として5月23日から27日、同公社幹部の訪問を受けた。岩間千晃・同局経営本部長ら同局幹部が水道事業の運営について意見を交換するとともに、同局の鍋屋上野浄水場と技術教育センターを案内した。

第一環境が給水車展示/川口市水道局
 川口市水道局は2、3日に開かれた埼玉高速鉄道が事務局を務めるイベント「日光御成道鳩ヶ谷宿夏の陣」に協力して鳩ヶ谷浄水場をイベント会場として開放するとともに、ブースを設置して水道事業をPRした。また、同局から料金徴収業務を受託している第一環境もイベントに協力し、給水車を会場に展示したり、同局ブースへの呼び込みなどを行った。

通水80年ボトル水を製作/伊丹市
 兵庫県伊丹市は通水80周年を記念し、水道水啓発用ペットボトル水「伊丹郷の水」を6000本製作した。同市の千僧(せんぞ)浄水場の高度浄水処理水(オゾン+粒状活性炭)を充填したもので、各種イベントなどで無償配布する。

第1回総会開く/GKP北海道
 下水道広報プラットホーム北海道(GKP北海道)はさきごろ、札幌市内で第1回総会を開き、28年度活動計画などを決めた。また、船水尚行・北海道大学大学院教授を会長に選任した。

創建105周年記念赤レンガボトル/横浜市水道局はまっ子どうし
 横浜市水道局は株式会社赤レンガと連携して、横浜赤レンガ倉庫創建105周年を迎えたことを記念した「はまっ子どうしThe Water赤レンガボトル」を製造し、20日より販売する。

多摩水道立川庁舎開設10周年
 東京都水道局の多摩水道立川庁舎が開設し10年を迎えたことを記念して6月28日、関係者有志が東京都立川市のホテルで祝賀会を行った。10年前に多摩水道改革推進本部に在籍していたメンバーを中心に約30人が参加した。

水道事業管理者に森田氏/さいたま市
 さいたま市の前水道事業管理者の日野徹氏が、6月30日付で副市長に就任した。また、日野管理者の後任に同日付で、前さいたま市文化振興事業団常務理事の森田治氏が就任した。

夕張市の旭町、清水沢浄水場が完成/「ゆうばり麗水」がPFI事業で建設
 夕張市と浄水場の新設・維持管理などのPFI事業を締結した特別目的会社「ゆうばり麗水」(千葉直利社長)が進めていた旭町浄水場、清水沢浄水場の建設工事が完成し6月30日、旭町浄水場で受渡式が行われた。同社は日立製作所が代表企業で、構成企業は日立プラントサービス、岩倉建設、ドーコンとなっている。

樹脂製排水継手を発売/前澤化成工業・小島製作所
 前澤化成工業(窪田政弘社長)は排水用特殊継手専門メーカーの小島製作所(本社・名古屋市、小島誠造社長)とアライアンスを組み、軽量で遮音性に優れた樹脂製排水用特殊継手「ビニコアV―CPシリーズ」をこのほど発売した。画期的な製品とあって、早くも問い合わせが数多く寄せられており、反響も大きい。同社では拡販体制を強化している。

都内で施工講習会/ポリテック
 配水用ポリエチレンパイプシステム協会(略称ポリテック)は6月17日、東京都中央区の八重洲ホールで、平成28年度第1回水道配水用ポリエチレン管・継手施工技術講習会を開いた。午前・午後の部をあわせ、約75人の工事事業者が座学と実技講習で接合技術を学んだ。
 講習会は、一般から参加者を広く募集しており、8月以降は名古屋市、仙台市、福岡市、大阪市、広島市で順次開催する。東京会場については、好評につき12月にも開催予定。

さく井協会総会
 全国さく井協会(会長=脇雅史・参議院議員)は6月17日、東京都中央区の鉄鋼会館で第42回定時社員総会を開き平成28年度事業計画などを決めた。

機械・電気工事基準類説明会を開催/下水道事業支援センター
 下水道事業支援センターは、平成28年度機械・電気設備工事基準類説明会の参加者を募集している。日本下水道事業団(JS)の職員を講師に招き、JSの工事を受注する施工者や、関連企業・団体を対象に基準類の概要と今年度の改訂内容を分かりやすく説明する。
 

配水池巡回で成果/安部日鋼工業
 安部日鋼工業が配水池の建設現場をパトロールする女性安全衛生パトロール隊「ABEせーふてぃFLOWERS」の活動が活発化している。女性ならではの視点から現場の安全衛生面をチェックするのが目的で今年1月に任命式を行い、女性社員が各地の現場を回り成果を上げている。