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2020年(令和2年) 3月 19日(第5400号)
風量制御、小型化で処理効率向上/新技術Ⅰ類に3技術を選定/JS
地震対策や施設更新/研究発表会で情報共有/工水協
木部配水池の通水開始/アルミ屋根PC方式を採用/水圧・水量不足を解消へ/坂井市建設部
34年ぶりに使用料を改定へ/基本・従量区分変更し増収/神戸市下水道部
業務改善へ若手の声反映/9つのPTが45項目の提案/TSS
「スマートグラス」の実証実験開始/現場業務のスマート化へ/月島機械、月島テクノメンテサービス
自動検針など業務効率化へ/電池駆動無線端末を開発/三菱電機
風量制御、小型化で処理効率向上/新技術Ⅰ類に3技術を選定/JS
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日本下水道事業団(JS)は、新技術Ⅰ類として新たに「アンモニア計による送気量フィードフォワード制御技術」、「アンモニア計と制御盤から構成される風量調節弁制御装置」、「ダウンサイジング型ベルトプレス脱水機」の3技術を選定した。ばっ気風量制御や、脱水機の小型化により、処理効率を向上させた。新技術導入制度は新技術の円滑な導入を目的に、JSが固有または共同研究によって開発した技術をⅠ類、公的な機関により開発、評価された技術をⅡ類、民間企業が独自に開発した技術をⅢ類として登録している。
地震対策や施設更新/研究発表会で情報共有/工水協
日本工業用水協会は2月27、28日、第55回研究発表会を東京・九段南の自動車会館で開催した。各賞受賞記念講演を含めた計18件の発表がなされた。災害対策や施設更新、維持管理をはじめとした工業用水道事業に関する日ごろの実務や研究から得られた成果を、関係者間で共有した。
令和元年の1年間に協会誌「工業用水」に掲載された論文から編集委員会による審査で選ばれる論文賞は、日鉄パイプライン&エンジニアリング(杉本賢司氏)の「立坑築造ができない場合のパイプ・イン・パイプ工法について」。更新工事で最小限の地上スペースで施工できる、鋼製パネルを用いたPIP工法を開発した。
木部配水池の通水開始/アルミ屋根PC方式を採用/水圧・水量不足を解消へ/坂井市建設部
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福井県の坂井市建設部が水道水の安定供給を図るため整備を進めていた木部配水池が完成し、6日、通水を開始した。同事業は、市内の三国町浜四郷・テクノポート地区と坂井町木部地区の水圧・水量不足を解消するために実施したもの。平成28年度から事業を開始し、容量2000立方mのアルミ合金屋根円形PC造配水池2池と、1時間当たり260立方mを送水できる配水ポンプを3台、操作監視設備、自家発電設備、塩素消毒設備などを設置したポンプ棟を整備した。配水池とポンプ棟は、耐震構造を有しており、災害発生時には地域の給水拠点となる。総事業費は15億5400万円。
6日には通水セレモニーを開き、坂本憲男・坂井市長、北川貞二・副市長、田中哲司・市議会議長が配水ポンプの始動スイッチを押し、対象配水区域のうち坂井町木部新保、同町折戸、三国町池見の3地区への給水が開始された。今後は、順次供用区域を広げていく。
34年ぶりに使用料を改定へ/基本・従量区分変更し増収/神戸市下水道部
神戸市建設局下水道部は、4月1日から下水道使用料を改定し、6月検針分から適用する。改定は昭和61年度以来34年ぶりで、1カ月あたりの基本水量を10立方mから5立方m、基本使用料を470円(税別)から500円(同)とする。従量使用料は区分6~10立方mで、1立方m当たりの月額単価20円(同)を新設し、その他の8区分の単価は一律2%増とする。使用料の改定後は1カ月あたり20立方m使用で、150円増の1600円(税別)となる。
業務改善へ若手の声反映/9つのPTが45項目の提案/TSS
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東京水道サービス(TSS)は今年度、若手社員の新しい発想を業務改善に活用することを目的とした「若手社員発想プロジェクトチーム」(若手社員発想PT)を設置した。9チームから合計45項目の改善提案があり、PTに取り組むことで区部と多摩地区それぞれに勤務する社員間の交流、他部門との交流・情報交換、モチベーション向上などの効果があった。実施可能な提案については、TSSとPUCが統合して4月1日に誕生する「東京水道株式会社」においても、実現に向けた検討を進めていく。
「スマートグラス」の実証実験開始/現場業務のスマート化へ/月島機械、月島テクノメンテサービス
月島機械と月島テクノメンテサービスは、サン電子、富士通エレクトロニクスと共同で、上下水道施設での現場業務のスマート化に貢献できる「スマートグラス」の導入に向けた実証実験を開始した。今後、1年程度をかけて実験を行い、有効性が実証された際には、本格的な導入・展開に取り組むとしている。
実証実験では、月島テクノメンテサービスが運転管理などの業務を受託している浄水場や下水処理場で、同社の現場技術員がスマートグラスを装着し、高解像度カメラなどで取り込んだ映像・音声データを、月島機械と月島テクノメンテサービスの本社・主要拠点の技術者が現場技術員と同じ目線かつリアルタイムで共有する。離れた場所でも現場の詳細な状況を把握できるほか、ビデオ通話と映像により、本社・主要拠点の技術者が現場技術員をサポートすることもできるため、現場での迅速かつ効率的な対応につながる。実証実験は、複数のフィールドで行う予定。
自動検針など業務効率化へ/電池駆動無線端末を開発/三菱電機
三菱電機は16日、ガス・水道の検針業務自動化やインフラ設備の遠隔監視・制御を実現するセンサーネットワーク向け電池駆動無線端末「BLEnDer ICE(ブレンダー アイシーイー)」を開発したと発表した。