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2009年(平成21年) 11月 16日(第4530号)






下水道は地方に財源移譲 水道耐震化の必要性認める/行政刷新会議「事業仕分け」
 政府の行政刷新会議の「事業仕分け」ワーキンググループが、都内で開かれた。厚生労働省の水道施設整備事業と国土交通省の下水道事業も対象となっており、水道施設整備事業は格差是正や耐震化の補助の必要性は認めつつも補助金のあり方を改善し「予算要求の縮減(10~20%)」をすること、下水道事業は国から地方自治体に財源を移した上で「実施は各自治体の判断に任せる」という評価が示された。この評価が政府予算案編成に与える影響は大きいとみられ、関係者の間には波紋が広がっている。

松井部長(左から2人目)が
下水道の必要性を訴える

粕谷課長(右から2人目)が
質問に答える

日水協堺総会終わる
 堺市で開催されていた日本水道協会の「第78回総会」が12日、会議の日程を終えた。会員提出問題は14題について討議した。会場からの発言や緊急動議もあり、水道界が抱える諸課題の解決への糸口を見出すべく、提案理由の説明が続いた。今年は、国からの出席がなく、会員提出問題に対する政府見解の披露は無かった。討議した問題は今後の要望活動などの対応も含め、来月2日に開く第264回理事会で取り扱いを検討することになる。

公民連携で6氏が見解/総会シンポジウム
 日本水道協会第78回総会のシンポジウム「公民連携の新たな展開―民間活力の導入―」が12日、堺市金岡公園体育館で開催された。座長1名と講師5名が公民連携のあり方や方向性、問題点などを説明した。
 まず、座長の中北徹・東洋大学大学院教授が公民連携の定義などを紹介しながら、意見交換の必要性などを指摘。講師の御園良彦・日水協専務理事は「連携が着実に進むように対応を」と期待を寄せた。

「飲料水検査研発」開く/給衛協
 一般社団法人全国給水衛生検査協会は5~6日の2日間、「平成21年度全国飲料水検査研究発表会」を東京・大田区産業支援プラザで開催した。正会員・賛助会員のほか、自治体からの出席も含め、約110人が参加した。全国の登録検査機関(20条機関)から12編の発表があり、特別講演として厚生労働省水道課の吉口進朗・水道水質管理官も演壇に立った。

河村勧氏キーパーソンに/第100回水道サロン
 水道技術研究センターは先月30日、第100回記念水道技術懇話会(水道サロン)を東海大学校友会館で開催した。100回の節目ということで、2部構成となった今回のサロンは、米国在住でカワムラ・ウォーターエンジニアリング社長の河村勧氏の講演と、パネルディスカッションが行われた。

田中和博・日大名誉教授が死去
 日本大学名誉教授の田中和博氏が13日、死去した。68歳。
 通夜は17日午後6時から、告別式は18日午前11時から千葉県佐倉市王子台1-27-7の博全社臼井儀式殿で行われる。喪主は妻の紀美子さん。
 東京大学大学院工学系研究科土木工学専攻修士課程修了後、下水道事業センターや日本下水道事業団に勤務、平成4年4月から21年3月までは日大理工学部土木工学科教授を務め、長く日本の下水道の発展に貢献した。

水の写真コンテスト展示会
 本紙主催の第51回「水の写真コンテスト」で入選以上に入賞した作品を、19日から25日まで東京・飯田橋駅前のセントラルプラザショッピングセンター「ラムラ」で展示する。概要は次の通り。
 ▽展示期間=11月19日~11月25日▽時間=午前10時~午後9時(期間中毎日)▽場所=セントラルプラザショッピングセンター「ラムラ」1階通路(東京都新宿区神楽河岸1―1、JR・地下鉄飯田橋駅すぐ)

施設の長寿命化に注目/下水道研究会議熊本市で総会
 下水道研究会議(代表幹事=金井愼司・横須賀市上下水道局施設部長)の平成21年度分科会・総会が10月29日、30日に熊本市で開かれた。分科会では施設の長寿命化対策について参加した32の一般都市と国土交通省が意見を交換。一般都市から「計画策定が大変」といった意見が出たのに対し、国土交通省は「対象施設を絞るなど様々なタイプがあってよい。各都市の実状に合わせて策定を」と要請。一般都市が実状を述べ国土交通省がアドバイスを行うなど、会議は非常に有意義なものとなった。
一般市民が元気

水道事業長期構想を改訂/さいたま市水道局
 さいたま市水道局は、平成16年度に策定した将来の方向性や構想を実現するための施策を示した「水道事業長期構想」のフォローアップを進めてきたが、10月30日に検討委員会(委員長=石井晴夫・東洋大学経営学部教授)の最終会合を開催し、水道事業長期構想改訂版案を取りまとめたほか、渡辺收・水道事業管理者に報告書を手渡した。改訂版では、新たに2施策を追加したほか、9施策について内容の見直しを行った。
渡辺管理者に報告する
石井委員長(右)

長沢浄水場が通水50周年/東京都水道局
 東京都水道局の長沢浄水場が今年で通水50周年を迎え、同局関係者による記念の集いが5日に同浄水場で開催された。集いには歴代場長をはじめとするOBを含む約60名が招かれ、同浄水場の節目を祝った。メインイベントとして催された記念講演会は第3代場長を務めた元・同局局長の千葉慶事氏が講師を務め、同浄水場建設の背景や整備の意義、発揮された技術等を思いを込めて語り、出席者も感激の面持ちで聴き入っていた。

全水道営業所に電気自動車を配置/神奈川県企業庁
 神奈川県企業庁は、地球温暖化防止に寄与するため、今年度中に全水道営業所に1台ずつ合計11台の電気自動車(EV)を導入する。10月29日には、県庁新庁舎でEV(三菱アイミーブ)3台の納車にあたり納車式を開催した。

堺総会アラカルト
 日本水道協会第78回総会(11~13日、堺市)が終了した。初日は雨天の中、全国の水道関係者約1,700人が参加し、2日間にわたって活発に議論した。天気が回復した2日目には、同市上下水道局マスコットキャラクター「すいちゃん」の着ぐるみも登場し、会場を盛り上げた。
竹山・堺市長(左)から
渡邊・松山市管理者に

新旧有効賞受賞者が対面/河村勧氏と浅見室長
 AWWA水道殿堂入りを果たした河村勧氏は先月来日、水道サロンをはじめ、講演会等を通じて日水協など沖縄県を含む国内水道関係者と親交を深めた。28日には本紙東京本社に来社し、たまたま居合わせた国立保健医療科学院の浅見真理・水質管理室長と面談。浅見室長は今年の日水協有効賞を受賞しているが、河村氏は昭和34年に同賞を受賞しており、奇しくも50年を隔てた新旧受賞者のご対面となった。「お名前は伺っていましたが、まさかお会いできるなんて」と感激した面持ちの浅見室長に対し、河村氏は「米国の方がより自由な気風の中で新技術が発揮されている。広い視野で研鑽してほしい」と“後輩”を激励した。

民間が支える更新時代の水道/堺水道展が閉幕
 日本水道協会総会に合わせ、堺市・金岡公園で開かれていた「第43回水道資機材展示会」(水道展、水団連主催)が12日、閉幕した。あいにくの空模様にもかかわらず多くの来場者で賑わった今年の水道展では、水道事業の今日的課題の解決に向けた各社の積極的な取り組みが目を引いた。

雨の中多くの関係者が
水道展を訪れた

厚労省・粕谷水道課長

識者も注目“新耐震管”/クボタブース
 同展示会で、クボタは、来年秋に本格展開予定の次期主力ダクタイル耐震管「GENEX(ジェネックス)」(呼び径75~250)のプロトタイプを披露した。コスト低減、施工性改善を実現し、環境保全にも配慮した「百年鉄管」を達成する製品として期待されることもあり、同社ブースには総会の合間を縫って主要水道事業体トップら多くの水道関係者が訪れ、新製品に関して熱心に質問していた。
「コスト削減にも期待」と茂庭氏

新型漏水探索機を販売/グッドマン
 通信・電気用各種探査機等の輸入販売総合商社であるグッドマン(本社=横浜市)は、新型のデジタル漏水探索機「アクアスコープ3」の販売を開始した。
 アクアスコープ3は、操作がシンプルで取扱いが容易なドイツ製漏水探索機。デジタルアンプの搭載により漏水音のみの集音が可能となり、従来は困難であった塩化ビニル管の探索にも威力を発揮する。

「関西水道50選」を選定/水道事業活性化懇話会
 NPO法人水道事業活性化懇話会(略称:AWC 菱田洋祐理事長)はこのほど、「な~るほど 関西水道50選」を選定し、冊子及びCD版を発刊した。関西地区の水道施設や水源の中から同懇話会独自の視点で51件を選択したもので、今後一般市民の水道に対する理解の向上などに向け、様々な啓発活動に活用する。

日本ヴィクトリック代表取締役社長 和田剛二氏に聞く
 昭和4年の創立以来、管継手一筋に歩んできた日本ヴィクトリックは、今年80周年を迎えた。
 「設立当時は炭鉱華やかなりし頃。そこで排水用に使用されていたジョイントも、今ではビル配管や各種汎用機械などその使用方法は多岐にわたり、簡便性、経済性において他の接続方法を大幅に凌ぐまでになりました。その後開発した伸縮可撓管は、改良を重ね、水道や農業用水分野における配管技術向上の一翼を担ってきました」と和田社長は振り返る。

MBRなどに高い関心/膜分離技術振興協会
 膜分離技術振興協会は10日、堺市のサンスクエア堺で第一回上下水道膜セミナーを開催した。
 冒頭、同協会運営委員会副委員長の阿瀬智暢氏(ダイセン・メンブレン・システムズ)は、「これまで浄水膜セミナーとして年2回開催してきたが、今回からは下水道関連の膜技術も加え、新たにセミナーを開催する。MBRなど下水道分野での膜利用は関心が高まっており、さらなる膜技術の普及促進に努めたい」と挨拶。続いて、造水促進センターの川崎睦男氏が『下排水処理関連の膜技術の動向について』と題し、MBRを用いた排水処理、再利用の実用例や海外事例など最近の膜技術に関するトピックスを紹介した。

オゾンの最新知見を発表/日本オゾン協会
 日本オゾン協会は今月25日、26日の2日間、東京都江戸川区のタワーホール船堀でオゾン技術に関する講習会・見学会を開催する。オゾン技術に関する最新知見の発表に加え、千葉県水道局柏井浄水場を見学する。また、オゾン安全講習も併催する。

優良工事を発表/JS
 日本下水道事業団は4日、平成21年度の優良工事表彰および優良設計表彰の対象者を発表した。
 優良工事は▽栃木県・小山市小山水処理センター電気設備工事その14(高岳製作所)▽滋賀県・琵琶湖東北部浄化センター汚泥処理設備工事その8(月島機械)▽愛媛県・四国中央市三島浄化センター汚泥処理設備工事その8(西原環境テクノロジー)など14件。優良設計は▽岩手県・平成20年度二戸市浄法寺浄化センター実施設計業務委託(東京設計事務所)▽
三重県・平成20年度亀山市井田川・能褒野第1汚水中継ポンプ場実施設計業務委託(日本上下水道設計)▽和歌山県・平成20年度みなべ町みなべ浄化センター実施設計業務委託(東京設計事務所)の3件。

日本最大級の環境展示会/12月に東京で
 日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2009」が、12月10日~12日の3日間、東京ビッグサイトで開かれる。今年のテーマは「問い直せ、日本の力~ソーシャルパワー元年~」。700社・団体が出展予定で、3日間で18万人の来場が見込まれるという。
 同展示会には、素材、エネルギー、環境先端技術・ソリューションなど幅広い分野の製品、技術、サービスが出展される。注目の環境キーワードを特集したテーマゾーンも設置され、「未来の低炭素都市ゾーン」では、政府から環境モデル都市に選定された都市や、低炭素社会づくりに貢献する企業などによる取り組みが紹介される予定。